あらすじ
中学生作家の圧巻デビュー作、待望の文庫化!
田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで過ごしている。そんな花実とお母さんを中心とした日常の大事件やささいな出来事を、時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で描ききる。今までにないみずみずしい目線と鮮やかな感性で綴られた文章には、新鮮な驚きが。
友人とお父さんのほろ苦い交流を描く「いつかどこかで」、
お母さんの再婚劇に奔走する花実の姿が切ない「花も実もある」、
小学4年生時の初受賞作を大幅改稿した「Dランドは遠い」、
田中母娘らしい七五三の思い出を綴った「銀杏拾い」、
中学受験と、そこにまつわる現代の毒親を子供の目線でみずみずしく描ききった「さよなら、田中さん」。
全5編収録。
巻末には、カバーイラストも担当している西原理恵子氏による文庫特別解説マンガを収録。また、20歳となった著者が自身のデビュー以降を振り返るエッセイも収録。この2編も見逃せません!
※この作品は単行本版『さよなら、田中さん』として配信されていた作品の文庫本版です。
(底本 2024年4月発売作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごいね~ホントにすごい‼︎
こういうのって年齢関係ないんだな~って感心して読んでたけど、ラストに向かって切なすぎて嗚咽
これから人生経験していったら一体どんな作品を書いていくんだろうってホントに楽しみでしかない!
Posted by ブクログ
あー、田中さんってホントいい子。
そしてお母さんも素晴らしい。
今の立場はお母さんよりだから
こんなお母さんになりたいと思う。
そして娘を田中さんみたいに
自分の意見を持った子に育てたい。
それにしても著者の鈴木るりかさんには
驚いた。初版の発刊が2017年。その時
著者は中学2年生。素晴らしい文章だった。
感動した。ファンになった。これからも
読んでいきたい!
Posted by ブクログ
え?
この小説、14歳の子が???
すごーい。
なんで??
こんなに物分かりの良い小学生のこと、中学生の作家さんが書けるなんて…
すごーい、すごすぎるー‼️‼️‼️
小説の内容もとっても好きよ❤️
続編も読むよ‼️‼️
Posted by ブクログ
中学生作家、素晴らしい。
子どもの目線が文章に出ていてよりこの母娘に親しみを覚えた。言葉の選び方も凄いと思う。
シリーズのようなのでその後が気になる。
Posted by ブクログ
14才のデビュー作ということで文庫本になるのを待っていた。
後書きを見ると7年経っての文庫本化ということで、多少の修正はあるようだが、それ程変更は無いようだ。色々頑張って書いたなという雰囲気はあるが、やはりこの年でこの内容は凄いとしか言いようが無い。実体験かと思うぐらいリアルさが出ている。西原理恵子さんの漫画が後ろに掲載されているが、ある意味、西原さんの漫画に出てくる登場人物達そのもののよう。豪快な母親に貧乏を貧乏と思わない主人公の田中さん。銀杏拾いや自販機のお釣り拾いなどは笑えて哀しい。大昔の話しのようでいて、今もあるかも知れないエピソードで満載。