鈴木るりかのレビュー一覧

  • 14歳、明日の時間割

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    面白かった!鈴木るりかさん、天才!と率直に思った!
    中学校を舞台にし、時間割に見立てた昼休みと放課後も入れた7つの短編集は、現役中学生の視点からいろんな感情をリアルに描写していて、笑いやうなずきや、時には泣かせ、深く考えさせられる内容だった。
    彼女の書く本、これからも読み続けたい!そう思わせる小説でした!

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    2025年11月18日
  • 私を月に連れてって

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    中学生の花実は母親と二人暮らし

    友達とある日家から外に出たことは滅多にないと言う女の子と出会い児童相談所に相談

    女の子は無戸籍だとニュースになる

    同じマンションに住みニートの賢人

    公園でぼーっとしていたところに女の人に声をかけられ道を尋ねられ恋に落ちる

    無知では行けない

    見えている面が全てではなくその裏側を見る覚悟

    わかりやすい言葉で紡がれているが深いと思う

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    2025年02月20日
  • さよなら、田中さん

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    すごいね~ホントにすごい‼︎

    こういうのって年齢関係ないんだな~って感心して読んでたけど、ラストに向かって切なすぎて嗚咽

    これから人生経験していったら一体どんな作品を書いていくんだろうってホントに楽しみでしかない!

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    2025年02月16日
  • 星に願いを

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    知らされなければ著者が20歳だとは読者の誰もが信じないだろう。人生2周目、いや3周目なんじゃないかというくらいの圧倒的な描写力で、特に祖母の日記の場面は見事である。どこかのおばあさんに取材でもして書いてるのだろうか、そのへんは分からないが、いずれにしてもすごいのひと言である。

    ちなみに、ちょっと泣ける。他の作品も読んでみたい。

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    2025年01月18日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    鈴木るりかファンの私に取っては、待望の新作。
    学生だから仕方がないのだけど、数年に1回のペースの出版だから、前作を忘れてしまうのが悔やまれる。

    今回も、ぐいぐいと引き込まれるストーリーと描写。

    前作よりも、広い視点や視野、
    社会問題に対する感度や、言葉の量、
    描写、素晴らしかった。

    祖母がまーちゃんにネグレクトしているシーンは、自分のことができない子育てに対するストレスもわかるような気がしたし、
    手を出してしまった時の死ぬほどの後悔も同じ気持ちになったし、
    姪っ子と重ねてしまって辛くなったりもした。

    こんな感情にさせるなんて、るりか様の技術がすごいんだ。


    いい読書体験ができたし、

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    2024年12月22日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら田中さん」の花実ちゃん母娘のその後を描く第二弾。とても面白かったです。
    特に、最後の「オーマイブラザー」は短いストーリーなのに、驚いたり悲しんだり、最後には涙が出そうになったり…頭の中で絵が浮かんできて本当に惹きつけられました。読み始めたときにはわからなかったけど、まさか木戸先生のお話だったなんて!
    続編の「私を月に連れてって」も読んでみたいです。

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    2024年10月15日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら、田中さん」に続く
    この本。花実さんは中学生になった。
    でも、花実さんもお母さんもブレなくて
    とてもよかった。

    それに、「太陽はひとりぼっち」という
    タイトルに絡めて、太陽にまつわる話が
    それぞれの章で出てくる。
    上手だなぁ。

    さよなら、田中さんにも出てきた
    信也君と木戸先生の話、
    サブキャラだけど、丁寧に描写されて
    いて、ますます思い入れが深くなる。
    花実さんの周りには素敵な人がたくさんいる
    んだな。花実さんがいい子だからだな。

    まだ、続編あるっぽい。
    読んでみよう。

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    2024年09月27日
  • 星に願いを

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    花ちゃんとお母さん、2人に関わる優しい人たちがずっと幸せでありますように。
    そして花ちゃんのおばあちゃんが天国でみんなを優しく見守っていられますように。
    シリーズ、これで完結かな?

    とても良い本だった!

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    2024年09月24日
  • 星に願いを

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     14歳の誕生日に「さよなら田中さん」でデビューした鈴木るりかさん。この続編として「太陽はひとりぼっち」、「私を月に連れてって」が出版され、四冊目のこの「星に願いを」は二十歳の誕生日に出されたということ。
     「太陽はひとりぼっち」で突然現れたおばあちゃん。お母さんに「死んだ」とされ、お母さんを子供のとき虐待してひとりぼっちにさせた、「クソババア」。
     そのおばあちゃんが亡くなったという。おばあちゃんに頼まれ「死後事務委任契約」を結んでいた吉澤さんという女性が、おばあちゃんと契約したとおり、おばあちゃんをお葬式無しで火葬し、無縁塚に葬り、「預金通帳」と「死亡保険金証書」をお母さんに渡しにきた。そ

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    2024年09月14日
  • さよなら、田中さん

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    あー、田中さんってホントいい子。
    そしてお母さんも素晴らしい。

    今の立場はお母さんよりだから
    こんなお母さんになりたいと思う。
    そして娘を田中さんみたいに
    自分の意見を持った子に育てたい。

    それにしても著者の鈴木るりかさんには
    驚いた。初版の発刊が2017年。その時
    著者は中学2年生。素晴らしい文章だった。
    感動した。ファンになった。これからも
    読んでいきたい!

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    2024年08月19日
  • 私を月に連れてって

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    鈴木るりかさんの「さよなら田中さん」シリーズ、第3冊めです。
    今回も、田中花実のお母さんと大家さんの面白さ炸裂。

    「人の夢と書いて、儚いと読む、か。パンツ穿いても人生は儚い」

    小学校高学年のとき、「瞬足」というメーカーの速く走れる運動靴が流行ったので、花実がお母さんにねだると、「まかしとけ」と買ってきたのは、スーパーのワゴンで見つけた「迅速」。

    大家さんの息子でニートの賢人が突然表れた「文代さん」を好きになり、
    「私を月に連れてって」と言われたから約束したと言ったことを聞いて、花実のお母さんは思わず
    「は?月?何言ってんの?あんたゾゾの社長じゃないんだよ」

    底抜けに明るいのだが、そんな

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    2024年08月12日
  • 星に願いを

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    題名の意味を知り感動
    言葉は暴力よりも強く鋭利なものなんだろう。
    諸刃の剣、と似たようなものだと思った。
    毒にも薬にもなる、形のない音。
    それが言葉だと思った。

    続編になるにつれてだんだんと重い話となっている。しかしそれと同時に生きることの素晴らしさや「生きたい」と思える原動力になっていく。

    鈴木るりかさんの本は、きっとこれからも誰かの心を変える力を持ったものだと私は思う。

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    2024年04月15日
  • 星に願いを

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    田中さんシリーズ。
    おばあちゃんの思いが痛いほど伝わってきた今作。
    「金の星」も人の優しさが時には辛く感じる。香川くんには幸せになってほしいな。
    二十歳になった鈴木さんの世界観は、更にパワーアップ。天才か。

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    2024年04月07日
  • 太陽はひとりぼっち

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    花ちゃん母娘を描いた「さよなら、田中さん」の続編。

    とても面白い。
    1番印象に残ったのは「神様ヘルプ」に描かれる三上君のその後。
    三上君は全ての中学校受験を落ち、母親から疎まれ山梨の寄宿舎付きのミッション系の学校に入れられてしまう。
    三上君自身、母親から疎まれているかも知れないと気がついていることを心の奥に隠す。
    ここには自分の意志で来ていて、やり甲斐も見つけた。家族と離れても寂しくなんかないんだ。母親から遠ざけられたのではなく自分が選んだんだ、と自分を納得させている。
    そんな腹をくくっている三上君なのに花実にあったとたん気持ちがぐらつく。三上くんがいじらしく思えてきた。

    すっかり鈴木ルリ

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    2024年03月07日
  • 太陽はひとりぼっち

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    要所要所で花実が思い出す小学生の時の担任の木戸先生の言葉がよかった。変わり者で花実だけが、真剣に受け止めていた言葉の数々。
    そんな先生の兄弟の話『オーマイブラザー』が、とてもよかった。どんな風に変わっていても、生きているってことがとても大事だということを改めて思った。そして、花実が覚えていた言葉の数々と結び付いた。

    花実のとんでもないおばあちゃんは、過去のすさまじさの結果の孤独を「太陽は、いつもひとりぼっちだ」と言ってのける。あの羽毛布団は自分が出ていったあとのために買ったように思えた。そのおばあちゃんに心身ともに傷つけられた子どもだったお母さんが、お餅が好きな理由が切なかった。親が思うより

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    2024年03月05日
  • 太陽はひとりぼっち

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    帰ってきた田中さん!
    鈴木るりかさんが、14歳の時に書いた「さよなら田中さん」。極貧の母子家庭でありながら、笑いながら逞しく生きる小学生の田中花実とそのお母さんの話であったが、その田中さんが中学生になった。るりかさんが高校一年生で書いたこの「太陽はひとりぼっち」。
    中学校の制服一式は公立でも7万円もするのだそう(体操着や鞄も合わせると12万円)。確かにうちの子の学校でも「そんなに!」と思ったが、東京の相場は段違いに凄いな。田中さんのお母さんは、「イートン校の申し込み用紙間違ってもらってきたのかいな」という。仲良くしている大家さんが親戚の子のお古をもらってきてくれたのだけど、それが隣の中学校の制

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    2024年02月19日
  • 太陽はひとりぼっち

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    絶対に読んでほしい。鈴木るりかさん、すごいよ

    前作「さよなら、田中さん」で花ちゃんのお母さんが虐待されて亡くなった子供のことを記録していた理由がなんとなくわかって、胸がキュッと締め付けられた。

    題名の「太陽はひとりぼっち」と言うのがすごくいいなと思っている。孤独感を感じた時、太陽もひとりぼっちだと思えると、少し孤独感が薄れる気がする。

    やっぱり鈴木るりかさんの本ってすごいなって思った。このクオリティを16歳で書いたと知り、かなりの衝撃を受けた。(すごすぎだろ……)

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    2024年01月31日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    「愛情と憎悪」、「赦しと罰」、「生と死」。このアンビバレントな想いが凝縮された1冊。「金の星」では貧乏だけど逞しく生きる花ちゃんの中学生活、母親の愛情をしっかり受けて、前を向いて歩いていく。花ちゃんの言動・行動には確固たるモラルを感じた。香川君が背負った十字架、軽くなるといいな。次に「金の星」、タツヨばあちゃんの「赦しを乞う」話し。絶対に赦されない、でも赦しを乞い続けるしかない。背負った十字架は娘、孫にはどう映ったのか?人生は大小それぞれだが十字架を背負わざるを得ない。愛情と赦しでそれを軽くできるはず。⑤

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    2023年12月13日
  • 星に願いを

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    14歳でデビューした著者もすでに早大生。文章の上手さに磨きがかかり、プロットと表現力にも益々円熟味が加わってきている。表題作のタツヨさんの日記で語られる過酷な人生と、娘・孫娘を思う心情の表出に涙なしで読めない傑作。代表作を更新し続ける著者だが、全く違うジャンルの題材でも書いてもらいたいものだ。

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    2023年11月14日
  • 星に願いを

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    14歳でデビューした鈴木るりかさん今作で成長を感じました。『金の星』は抱腹絶倒的な話ぶりに読む手が止まらず大好きな花実ちゃん大活躍。『星に願いを』の祖母のタツヨの日記に喜怒哀楽の話に感動のしっぱなしでした。そしてラスト近くの賢人の推理に次回はミステリー仕立ての作品に期待します。あなたも読んで震えて下さい。感動して下さい。そして楽しんで下さい。

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    2023年10月18日