鈴木るりかのレビュー一覧
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デビュー作より3作読んでもうすごいの一言、読んでいてあきません。おもしろさ。今回もまたやってしまいました。「遠くへ行きたい」に出てくる麦茶のくだり、安くてお徳「こんなに美味しいのにさ。これなんか五十六袋も入ってて百五十八円だよ。ひと袋三円しかないんだよ。」もうこのフレーズいいなあ最高です。おもしろい発想読んでいてあきない。のんちゃん母子のエピソードはとても考えさせられる深いお話でした。「食器棚の奥の骸骨。どんな家庭にも秘密にしておきたいことがあると言う意味です。なかなかうまいフレーズです。賢人が主役のお話は最高でした。きれいにかわっていくのが素晴らしい。恋の行方がハラハラドキドキでした。その後のお話がぜひとも読んでみたい。次回続きを書いてください。ハラハラドキドキの物語に乾杯。あと希望ですがぜひともミステリーやファタジーなどの作風を書いてほしいです。
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『さよなら、田中さん』の続編(?)、3編。
「太陽はひとりぼっち」
花実は中学生。ビジネスマンや老婆が訪ねてきたりで大騒動。
「神様ヘルプ」
中学受験に失敗した三上。全寮制のカトリックスクールに通っている。
「オー マイ ブラザー」
不思議な不思議な木戸先生の過去と兄弟のお話。
若さというの…読んでいて勢い・力を感じるよ。それだけでなく、表現力や登場人物の描き方うまいなあ。やはり何よりも読んでて楽しいのがいい。前向きになれるし、気分転換にもなった、辛いことでも暗くならず、乗り越えてゆくしね。木戸先生のお話が最後、癖のある先生、木戸先生いいなあ。神様ヘルプは恋のお話でもあるけれど、それぞれ家族にまつわるお話、笑えるところあり、しんみりするところあり。まだまだそれぞれの人の続きを見てみたいなあ。 -
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現役受験生が書く受験生の青春小説。
幼馴染の3人と文藝部の後輩の会話が面白すぎる。地方の進学校の文藝部だけあって会話のセンスが文学寄りでレベルが高い。今時こんな会話できる高校生がどれほどいるか。
まあ、そこらへんが青春小説っぽいんだけど、主人公の思い人が犯罪を犯して逮捕され…から始まる拗れた初恋はかなり好き嫌いがありそう。
水咲は高校生の割におぼこいな〜というのが私の印象。これは騙されるでしょ。しかも騙された泥棒のためにまで茅の輪くぐりで祈ってあげる人の良さ。
この初恋は苦い思い出に終わるのだろうけど、それが進学という人生の岐路に大きな影響を与えるんだから恐ろしいわ。
小説としては「田中さんシリーズ」には及ばないけれど、そこそこ楽しめました。 -
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ネタバレ小学生の頃から小説を書き始めて、投稿していた作家さん 鈴木るりか作品
シリーズ「さよなら、田中さん」はクスッと笑うところもあるのだけれど、家族や周囲の人たちを丁寧に見て感じられる 感性に驚かされた。
今回は主人公たちの友人や家族との関係や日常に 濃い1滴の墨を落としたような
指のささくれが 見た目には治りだしているのに 触るとズキンとするような
そんな心のささくれを丁寧に そして テンポのいい上手な表現で展開されていく
短編小説7編
どの話も ちょっと心ざわざわしながら 読みやすかったのだけど
やっぱり 良い感じで終わってくれた「江崎クリーニング店の娘」が好きかな。
友人とオーデションに行って、相手が受かったけど落ちた主人公が
高齢になっても その事実が心に残っている話「渦」は嫌いではない。
こんなに人の機微を繊細に綴る作者の鈴木るりかさん。
大学卒業したばかりの年齢でこの表現ができるのがすごい。
この先の作品も楽しみです。 -
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ネタバレ小学生のころにデビューした作家さんだそうで、まだお若いのに、甘酸っぱい初恋から、高齢のおばあちゃん、中年サラリーマンおじさん、こどもが巣立った主婦など、本当にいろんな人生の日々の交々をまるでその人かのように心情を描けてすごすぎる…
いろんな人のたくさんの人生を味合わせてもらった短編集。いい気持ちで終わる短編集かと思いきや、中には罪の意識に苛まれたり救いようがなかったりする作品もあって、テイストとして落ち着かなかったので星マイナス一点。ダークはいらなかったかな。テイストとして、裸の王様は意外で、裸で日光浴して仕事もイキイキ泥棒も捕まえるおじさんだなんて思い付かない主人公。これもテイストがちがうけどいい意味で面白かった。
表題作は落ちがしょんぼり。(でも面白い)
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久しぶりの鈴木るりかさん。中学生のときの作品を読んでビックリしたのがついこの間だったのに、もう大学を卒業されたんですね。
この作品は帯に書かれていたとおり「涙と笑いの家族小説」の短編集。勢いのある文章で面白かったです。「世にも奇妙な物語」みたいな感じで楽しめました。
〈帰る家〉
寂しいもの同士のなかむつまじさが、嘘のようになかったことになってしまった切なさ。
紅美には、またひとつ強くなって前向きに生きてほしい。
〈江崎クリーニング店の娘〉
小学生の頃、琴美へのほのかな恋心と罪悪感をもったまま大人になった健太。同窓会で15年ぶりに会った琴美の言葉は·····。
やはり男性の方がロマンチストなのかも。
〈裸の王様〉
日光浴から始まった父親の密かな楽しみに、思わず笑ってしまった。
〈杞憂同盟〉
杞憂ばかりの芙美子の思いをようやくわかってくれる人が現れたが······。
自分の気持ちの落とし処を間違えると怖いですね。
〈遠くへ行きたくない〉
取り返しのつかない後悔との向き合いかたのヒントになる話だった。
〈渦〉
アイドルと一般人、どっちが幸せかはその人次第かと思った。
〈母の日〉
反抗期の娘に対する母の思い。娘も大人になったらわかるんですよね。
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7冊目の鈴木るりかさんは約3年ぶりの新刊。
14歳で作家デビューしたるりかさん。今年、早稲田大学を卒業されたようですね。専業の作家さんになられたのかしら?
今作は家族をテーマとした全7話の短編集でした。
すべて書き下ろしだそうです。
う〜ん、今作は、確かにるりかさんらしい文章の瑞々しさは感じられましたが、内容がどれもかなりやるせない…。
田中さん親娘シリーズのような明るさや救いがもうちょっと欲しかったかなぁ。
あ、でも『杞憂同盟』は、私もかなり心配性なのでちょっとだけ共感しちゃいました。
あと『渦』の余韻が好きでした。
次はぜひ田中さん親娘シリーズの続きをお願いします。