鈴木るりかのレビュー一覧

  • 私を月に連れてって

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    よろこび、哀しみ、優しさ、強さ、不安。
    人間にはいろんな面があることが書かれていて、これを高校生が書いたとは、、、‼︎
    真相をつく言葉を知っているのが本当にすごい!
    「夜を越えていくんだよ」という言葉に勇気をもらい、アンラッキーの先払い、ツケの回収って発想もおもしろかった。

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    2021年12月28日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら田中さん」の続編。

    前作を読んだ時は、これを中学生が書いたのか⁉︎と驚くばかりだったが、今回も冒頭から「三波春夫のシベリア抑留の話(知らなかった)」や、「お大尽」なんて言葉が出てきて、作者は本当に高一⁉︎とまたまた驚愕。
    今作品も、金言格言目白押し。
    中一とは思えない花実ちゃんの、真っ直ぐながらも物事を冷静に客観的に捉える姿勢。
    オバサンも見習わないと…。

    本書は表題の花実ちゃんが主人公である「太陽はひとりぼっち」の他に、
    前作で全寮制のカトリック学校に進学した三上くんの学校生活と夏休みの帰省を描いた「神様ヘルプ」、
    花実ちゃんの小学校の恩師ちょっとオカルトな木戸先生の過去に触れ

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    2021年08月18日
  • 太陽はひとりぼっち

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    さよなら、田中さんの続編。読みやすい文体でその年代にしか書けないであろう当事者感というものがあり、同年代には共感できそうです。

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    2021年08月09日
  • 14歳、明日の時間割

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    それぞれに悩みや事情を抱える中学生が、人との交流などを通して変化をとげる様子がさわやかに描かれる。向き合い方も変化の仕方も様々だけど、どのエピソードも最後には前向きな気持ちにさせてくれる本だった。登場する個性豊かなキャラクターを通して示される考え方にも共感するところが多かった。面白くて、小5の娘も一気読みしていた。

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    2021年06月28日
  • 14歳、明日の時間割

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    中学生、作家デビュー。それだけでも話題性十分ですが、作品としても十分おもしろい。オムニバス形式で進むお話しに、中学生の本音が練り込まれています。鈴木センセイ、これからも楽しく書いてください!

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    2021年05月28日
  • 私を月に連れてって

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    鈴木さん田中シリーズ。「遠くへ行きたい」「私を月に連れてって」「夜を超えて」の三遍。ニート賢人の目覚ましい変化、新たに増えた田中家の「食器棚の奥の骸骨」。ますます磨きがかかったような筆致。続編気になる(*´꒳`*)

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    2021年05月13日
  • 太陽はひとりぼっち

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    鈴木るりかさん三冊目。田中さんシリーズ続編。大家の息子賢人くんの白薔薇の話、花実のおばぁちゃんの話、ミッションスクールに行った三上くんの話、木戸先生の生き別れた兄の話。どれも面白かったなぁ。文章に無駄な装飾がなくシンプルで読みやすい。人の内面を言語化して説明するのがとても上手で隅々まで描いている気がする。これはこれで好きだけど、もうちょっと余白みたいなのがあると嬉しいな。まだ高校生、これから先も楽しみな作家さん。

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    2021年03月28日
  • 14歳、明日の時間割

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    2021年1冊目。

    1時間目・国語、2時間目・家庭科、3時間目・数学、4時間目・道徳、昼休み、5、6時間目・体育、そして放課後と、教科に沿って語られる連作短編集。

    出版社主催の小説賞で特別賞を受賞した中学生女子の父親は国語が大の苦手、
    中学校家庭科クラブ副部長の女子の母親は家庭科一般が大の苦手、
    東京の進学校を受験しなければならない中学生男子は数学が大の苦手、
    「気をつけ」「前にならえ」「休め」などの整列さえもうまくできぬ中学生女子は体育が大の苦手
    で、その苦手っぷりを長々と説明される導入部分が少々しんどかった。
    それが終わると、するする読み進められました。

    家庭科教師になりたい野間くん

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    2021年02月10日
  • 私を月に連れてって

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    連作短編3編
    短い言葉,簡潔な会話,ストレートな表現,わかりやすくてしかも奥が深い.特に「愛されたい思いをずっと抱えて生きてきた」という言葉に胸が締め付けられました.
    また二階のニートの賢人のその後も気になるし,母田中真千子の過去も気になる.

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    2021年01月29日
  • 私を月に連れてって

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    現在高校2年生の鈴木るりかさん。14歳の誕生日に『さよなら、田中さん』でデビューしてから毎年誕生日に新作が刊行されています。今作で4冊目、私の大好きな田中さん母娘シリーズとしては3作目。

    もうねえ、毎回思うんですが、るりかさん…本当に実年齢ですか?なぜ松島トモ子さんのCMを知っているの?実は昭和生まれでしょ?と言いたくなってしまいます。

    今作は田中母の素性が少し明らかにされ、なんだかちょっと不穏な空気も感じます。でも相変わらず田中母はいいキャラだし、吹き出しそうになるくらい面白いかと思えば考えさせられたり、胸があつくなったり…特に『夜を超えて』は本当に良かった。木戸先生の名言もやっぱり深い

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    2021年01月23日
  • 太陽はひとりぼっち

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    悲しみに負けそうになったら、
    寂しさが忍び寄ってきたら
    無理にでも笑う。  

    わかるよ、田中さん、
    先生もそうして生きてきたから。



    参ったね。
    うん、これを娘よりずっと下の子が書いた、とは。

    たぶん、本人 言われ尽くして
    またかよ気分かもだけど
    オバチャン言っちゃう!
    (おばあちゃんだったら、悲しいな)

    遥か昔、私だって子供だった。
    子供なりにいろいろ考えていたし
    見えないいろいろ 頑張ってた。

    子育て中は、それを思い出したし
    今 この本を読んで また思い出した。

    ストレートな切り口
    瑞々しく素直な文体
    若いって いいなー

    どんな作家さんになっていくのだろう?
    勝手に 親戚の

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    2020年12月23日
  • 私を月に連れてって

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    デビュー作より3作読んでもうすごいの一言、読んでいてあきません。おもしろさ。今回もまたやってしまいました。「遠くへ行きたい」に出てくる麦茶のくだり、安くてお徳「こんなに美味しいのにさ。これなんか五十六袋も入ってて百五十八円だよ。ひと袋三円しかないんだよ。」もうこのフレーズいいなあ最高です。おもしろい発想読んでいてあきない。のんちゃん母子のエピソードはとても考えさせられる深いお話でした。「食器棚の奥の骸骨。どんな家庭にも秘密にしておきたいことがあると言う意味です。なかなかうまいフレーズです。賢人が主役のお話は最高でした。きれいにかわっていくのが素晴らしい。恋の行方がハラハラドキドキでした。その後

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    2020年11月23日
  • 太陽はひとりぼっち

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    『さよなら、田中さん』の続編(?)、3編。
    「太陽はひとりぼっち」
    花実は中学生。ビジネスマンや老婆が訪ねてきたりで大騒動。
    「神様ヘルプ」
    中学受験に失敗した三上。全寮制のカトリックスクールに通っている。
    「オー マイ ブラザー」
    不思議な不思議な木戸先生の過去と兄弟のお話。

    若さというの…読んでいて勢い・力を感じるよ。それだけでなく、表現力や登場人物の描き方うまいなあ。やはり何よりも読んでて楽しいのがいい。前向きになれるし、気分転換にもなった、辛いことでも暗くならず、乗り越えてゆくしね。木戸先生のお話が最後、癖のある先生、木戸先生いいなあ。神様ヘルプは恋のお話でもあるけれど、それぞれ家族

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    2020年09月20日
  • 太陽はひとりぼっち

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    中編1編短編2編
    中学生になった田中花実.貧乏を苦にすることなく(いや苦にはしてるか),つまりは明るくたくましく,母子家庭ながら母親のまっすぐな愛情に守られて成長していく.面白いだけではない人生の深みを語る,恐るべし鈴木るりかさん.

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    2020年08月06日
  • 太陽はひとりぼっち

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    前作の『さよなら、田中さん』より世の中の痛いとこを突いてきてる。
    でも、本作はあれもこれも書いてみたい!っていう、ネグレクトやら、声掛け事案やら、女装男子やらをてんこ盛りにして、高校生らしい勢いと若さを感じた。
    いつか、テーマを掘り下げて、さらに良い作品を書いてほしいな。

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    2020年08月01日
  • 太陽はひとりぼっち

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    やっぱり面白い。
    けど、前巻を読み直してしまうってことは…。
    まぁ、さらっと読めたのでエンタメとしては良いか。

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    2020年03月28日
  • 太陽はひとりぼっち

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    タイトルの作品を含む3編の短編で構成されている。17歳の女子高生が書いた作品とは思えない作品。現代の高校生というよりも、昭和の頃の高校生の感性に近い気がした。日本を代表する大作家になるかもしれない。

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    2020年02月13日
  • 14歳、明日の時間割

    購入済み

    中原君が格好良かった

    登場人物に共感できる部分が多く、読んでいて力をもらえた気がする。1章、2章、最終章が特に好き。

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    2018年12月13日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    花美と真千子とタツヨは孫、娘、祖母の関係。見知らぬ女性から届いた祖母の日記には壮絶な人生が綴られていた。生きているうちに会っておきたかったと後悔。

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    2025年06月17日
  • 落花流水

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     ふうむ、やはり田中さんシリーズのほうがいいな。かなりレベルの高い高校生たちの会話についていけないところもあったな。現役の受験生なのにこんなに書けるのってすごいとは思うよ。
     問題の先生はいったいなぜあんなことをしてしまったのか、それが分からないのが一番ひっかかりました。現実には理由なんてないのかもしれないけど。

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    2024年04月14日