鈴木るりかのレビュー一覧

  • 江崎クリーニング店の娘

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    初めて読む作家さん。7篇を収めた短編集で、どの話も情景が浮かびやすく、自然と物語の世界に入り込めた。特に印象に残ったのは「帰る家」と「遠くへ行きたくない」。「帰る家」は読後もしばらく切なさが心に残り、「遠くへ行きたくない」では、主人公・香織が抱え続けた後悔に胸が締めつけられた。ただ、小学生の息子に母親の気持ちを察して気を遣わせる展開には、少し複雑な思いも残った。

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    2026年08月26日
  • 太陽はひとりぼっち

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    「さよなら田中さん」の続編。
    中学に入学して出来た友達・佐知子は母の再婚で家に居場所がないという。
    早く親から離れて暮らすためにお金を貯めようとする佐知子と花実。
    そして花実の家に亡くなったと聞かされていた祖母がやってきて、母娘の生活は大混乱。
    何度も何度も愛されたいと願いながら、果たされずに来てしまった祖母と母、「太陽はいつもひとりぼっち」という祖母の言葉が花実の心に残る。

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    2026年08月24日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    タイトルと装丁から、かわいらしいお話なのかなと思っていたら、いやいや。家族や友人とのすれ違いというか、うまくいかない関係を描いた短編集だった。

    全裸になって庭で踊るのがやみつきになってしまった中年男性が主人公の『裸の王様』のように、コミカルな物語もあったが、共通しているのは、主人公の独りよがりな思考や行動。
    それが相手と答え合わせをしたときに、認識がずれていて、アレッとなるのだ。中には答え合わせもできず疎遠になったり。

    イヤミスというわけでもなく、でも背中がひやりとするはなしもあって、不思議な感覚で楽しめた。

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    2026年08月14日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    ネタバレ

    小学生の頃から小説を書き始めて、投稿していた作家さん 鈴木るりか作品
    シリーズ「さよなら、田中さん」はクスッと笑うところもあるのだけれど、家族や周囲の人たちを丁寧に見て感じられる 感性に驚かされた。

    今回は主人公たちの友人や家族との関係や日常に 濃い1滴の墨を落としたような
    指のささくれが 見た目には治りだしているのに 触るとズキンとするような
    そんな心のささくれを丁寧に そして テンポのいい上手な表現で展開されていく
    短編小説7編

    どの話も ちょっと心ざわざわしながら 読みやすかったのだけど
    やっぱり 良い感じで終わってくれた「江崎クリーニング店の娘」が好きかな。
    友人とオーデションに行

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    2026年08月11日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    7つの短編集。
    小学生だったり、若い女性だったり、中年男性だったり、中高年の女性だったりと主人公も、話の方向もそれぞれバラエティに富んでいて飽きさせない。
    文章も素直で、ユーモアもありながら、ビターな部分もありと楽しめた。

    一番好きなのは「裸の王様」。設定の奇抜さ、ユーモアの加減、家族の微笑ましさ、最高でした。


    「12歳の文学賞」を受賞された作家さんということで、その頃のベストセラー「さよなら、田中さん」は続編も出てシリーズになっているとか。これは是非とも追っかけて読んでみたい。

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    2026年08月01日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    ネタバレ

    小学生のころにデビューした作家さんだそうで、まだお若いのに、甘酸っぱい初恋から、高齢のおばあちゃん、中年サラリーマンおじさん、こどもが巣立った主婦など、本当にいろんな人生の日々の交々をまるでその人かのように心情を描けてすごすぎる…
    いろんな人のたくさんの人生を味合わせてもらった短編集。いい気持ちで終わる短編集かと思いきや、中には罪の意識に苛まれたり救いようがなかったりする作品もあって、テイストとして落ち着かなかったので星マイナス一点。ダークはいらなかったかな。テイストとして、裸の王様は意外で、裸で日光浴して仕事もイキイキ泥棒も捕まえるおじさんだなんて思い付かない主人公。これもテイストがちがうけ

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    2026年07月15日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    久しぶりの鈴木るりかさん。中学生のときの作品を読んでビックリしたのがついこの間だったのに、もう大学を卒業されたんですね。

    この作品は帯に書かれていたとおり「涙と笑いの家族小説」の短編集。勢いのある文章で面白かったです。「世にも奇妙な物語」みたいな感じで楽しめました。

    〈帰る家〉
    寂しいもの同士のなかむつまじさが、嘘のようになかったことになってしまった切なさ。
    紅美には、またひとつ強くなって前向きに生きてほしい。

    〈江崎クリーニング店の娘〉
    小学生の頃、琴美へのほのかな恋心と罪悪感をもったまま大人になった健太。同窓会で15年ぶりに会った琴美の言葉は·····。

    やはり男性の方がロマンチス

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    2026年07月09日
  • 江崎クリーニング店の娘

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    7冊目の鈴木るりかさんは約3年ぶりの新刊。
    14歳で作家デビューしたるりかさん。今年、早稲田大学を卒業されたようですね。専業の作家さんになられたのかしら?

    今作は家族をテーマとした全7話の短編集でした。
    すべて書き下ろしだそうです。

    う〜ん、今作は、確かにるりかさんらしい文章の瑞々しさは感じられましたが、内容がどれもかなりやるせない…。

    田中さん親娘シリーズのような明るさや救いがもうちょっと欲しかったかなぁ。

    あ、でも『杞憂同盟』は、私もかなり心配性なのでちょっとだけ共感しちゃいました。

    あと『渦』の余韻が好きでした。

    次はぜひ田中さん親娘シリーズの続きをお願いします。

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    2026年06月28日
  • 落花流水

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    鈴木るりかさんの本は今までとても共感できる内容だったから、その印象で読み進めたら、あれ?という気持ちのまま読み終わってしまった。あこがれの近所のおにいちゃんがパンツ泥棒(800枚...)で捕まり犯罪者となっても、憧れを捨てきれない妄想が暴走する女子高生の話としか感じられなかった。おにいちゃんが犯罪者になってしまうまでのいきさつとか、教師である両親の落胆や暮らしの変化、そこからの再生なんかが読みたかったなあと思う。ちょっと残念。

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    2026年01月25日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    花美と真千子とタツヨは孫、娘、祖母の関係。見知らぬ女性から届いた祖母の日記には壮絶な人生が綴られていた。生きているうちに会っておきたかったと後悔。

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    2025年06月17日
  • 落花流水

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     ふうむ、やはり田中さんシリーズのほうがいいな。かなりレベルの高い高校生たちの会話についていけないところもあったな。現役の受験生なのにこんなに書けるのってすごいとは思うよ。
     問題の先生はいったいなぜあんなことをしてしまったのか、それが分からないのが一番ひっかかりました。現実には理由なんてないのかもしれないけど。

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    2024年04月14日
  • 星に願いを

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    『さよなら田中さん』で田中母娘のファンに。

    以後の『太陽は〜』『私を月〜』は読んでいないので、伏線がわからない部分もあるのですが、
    いい作品だと思いました。
    母娘がこれからも仲良く、幸せでいてほしい。

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    2024年03月03日
  • 星に願いを

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    ネタバレ

    「さよなら田中さん」のシリーズ 4作目
    と知ったのは この本を読み終えてからだった・・・

    そう 主人公は母子家庭の田中花実。
    前半は受験生になった花実の母がひったくりにあった話から展開されていく。
    後半は花実の母 真千子の母(祖母)が亡くなり、遺品整理したノートから その生きざまを紐解き 母との関係を知ることになる。

    出だしの能天気な母と大家のおばさんの会話はテンポよく (ぁぁ この日常会話がいいんだよなぁ)と感じる。
    そこからの ちょっと息苦しくなる同級生の家庭環境や疎遠になっている母と祖母の関係。
    文章のリズムが心地よく 読み手を離さないのはこの作家さんの凄いところ。

    (そうか もう

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    2024年01月13日
  • 落花流水

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    鈴木るりかの落花流水を読みました。
    落花流水の意味は
    落ちた花が水に従って流れる意で、ゆく春の景色。転じて、物事の衰えゆくことのたとえ。
    時がむなしく過ぎ去るたとえ。
    別離のたとえ。
    また、男女の気持ちが互いに通じ合い、相思相愛の状態にあること。
    散る花は流水に乗って流れ去りたいと思い、流れ去る水は落花を乗せて流れたいと思う心情を、それぞれ男と女に移し変えて生まれた語。
    転じて、水の流れに身をまかせたい落花を男に、落花を浮かべたい水の流れを女になぞらえて、男に女を思う情があれば、女もその男を慕う情が生ずるということです。

    主人公は小さい時よりお兄ちゃんと慕っている男性が居ました。
    常に思って

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    2024年01月12日
  • 星に願いを

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    シリーズの花実ちゃん。
    スイス銀行のくだりは面白すぎる。
    母親が病院にいるから早退って、驚く出来事。
    無事で良かった。
    タツヨさんの日記は、想像以上に壮絶な人生だったことをつづっていて、びっくりした。
    お金って人を狂わせる。
    タツヨさんのお兄さんがひどい。
    花ちゃんの母親真千子の幼い頃など、辛い。
    タツヨさんが遺した日記は、すごい作品だった。
    賢人の推理は、本当にグッジョブ。
    辛さがマイルドになった。
    毎回思うけど、鈴木るりかさんは天才だと思う。
    人を惹きつける作品を描ける作家さんだと思う。すごい。
    今後も楽しみ。

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    2023年11月16日
  • 星に願いを

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    6冊目の鈴木るりかさん。14歳で作家デビューし、現在、早稲田大学の2年生だそうです。20歳になったるりかさんの新作はデビュー作『さよなら、田中さん』の田中親娘シリーズの4作目。

    中学3年生になった花実ちゃん。毎回のことですが、田中母と大家のおばちゃんの会話が本当におもしろい。そして田中母のポジティブシンキング「幸せは自分の心が決める」が素晴らしい。

    今作は田中母がひったくり被害にあってしまうお話と花実の祖母タツヨのお話。田中母と祖母との確執の経緯が明らかに…。大家のおばちゃんの息子で元ニートの賢人くんが何気に頼りになってるなぁ。

    前半は私の好きなるりか節炸裂。そして後半は重くて深い余韻を

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    2023年11月04日
  • 落花流水

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    受験、進路、恋に悩む高校三年生の水咲。
    そのすべてが憧れの近所のお兄ちゃんで生物教師の落合先生を中心にまわっている、と言っても過言ではない。
    そこまでずっと好きな人が突然逮捕されるってショックすぎる…。
    でも「恋は盲目」。妄想もすごい。

    文藝部の個性的な友人たちとの軽快な会話がおもしろかった。
    その会話が知的でウィットに富んでいて、本編とは離れた部分で「るりかさんサスガ!」と思ってしまう。
    クスッと笑えて、ちょっと意外な展開。
    今後のご活躍が楽しみな作家さんです。

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    2022年08月21日
  • 私を月に連れてって

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    著者17歳の誕生日に上梓されたもの。『さよなら、田中さん』『太陽はひとりぼっち』と同じ世界の話。タイトルに月が含まれるようにこちらは、花実の周りの人たちを主人公に置いた短編集となっている。

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    2022年07月14日
  • 太陽はひとりぼっち

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    中学生で作家デビューした作家、鈴木るりかさんの3作目。
    前作がとても良かったが、前2作品の世界を続けていて、私個人としては前作がとてもよく、完成された気がしていたので、新しい世界に行って欲しかったというのが率直な気持ちです。
    フューチャーされている人が違うのですが、田中さんの目から見た周りの人々なので、相変わらずの田中さんワールドなのです。
    それも良いのですが、私が期待しすぎでしょうか?
    作者は高校生になっていて、テーマも小学生が読むにはまだ早いかと思えます。
    どれも良い物語です。

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    2022年06月23日
  • 落花流水

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    若くて水水しい文章を書く作者。流れるような、文体が読みやすい。憧れのお兄ちゃんが下着泥棒で捕まった。お兄ちゃんはこれからどうなるのかは、続編かな?

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    2022年06月10日