鈴木るりかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ライトで簡潔な文体が読みやすく、三つの中短篇が同じ舞台となっているので、登場人物それぞれの交わり方、エピソードのやり取りが絶妙で、面白かった。
色々な要素を貪欲に取り入れる、ごった煮的な感覚は、好みが分かれるかもしれないが、それだけ楽しませたいと思う、作家の意欲的な姿勢の現れにも感じられた。ただ、表題作については、もう少しテーマを絞ってもいいかななんて思いました。逆に、「神様ヘルプ」は伏線もオチも上手く決まっていて、凄さを感じたのだが。
色々書いたが、テーマは難しく、気になる点を挙げており、そこに最も興味がいきました。
親と子は、ただそれだけで、切ることのできない縁が必ずしもあるとは限ら