想田和弘のレビュー一覧

  • 転換期を生きるきみたちへ

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    今後の参考に。

    「職に就くことは自己実現のためでも夢をかなえるためのものでもない。」

    という一言には、なるほど。とちょっとカタルシスでした。

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    2017年01月14日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    ネタバレ

    ドキュメンタリー映画を最近好んで見る。多額のお金をかけずにプロの俳優も使わずに、自分たちのお金で自分たちの映画を撮るドキュメンタリー映画。有名になって大ヒットしたりすることもないけれども、じわじわと感じられるよさがある。

    そんな映画の中でもマイナーのドキュメンタリー映画の中で、ちょっと変わった映画が想田監督のドキュメンタリー映画である。彼はセレンディピィティを追い求めて映画を撮るという。
    “Serendipity” :思いがけないものを偶然発見すること、能力
    想田監督の映画は「観察映画」というスタイルを標榜する。台本を書かない観察映画の方法は予期せぬ偶然や発見を呼び寄せ人々の内面のやわらかい

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    2017年01月07日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    副題「中高生に伝えておきたいたいせつなこと」とあるように、中高生へのメッセージとして書かれた本。
    難しい内容でも平易な文章で書かれていて、著者が読者に伝えようという真摯な姿勢を感じた。
    高校生ごろに出会うととてもいい本のように思う。
    未来の日本を憂いて、どうにかしたいと真面目に思っている大人もいるんだよ。

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    2016年12月28日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    高校生が文章を読むに当たり、基本的な考え方をあたえてくれる、良本。
    平川克美「人口減少社会について根源的に考えてみる」ではグラフの見方とともに、当たり前のようにように言われている言説について批判的な見方を示唆する。
    仲野徹「科学者の考え方-生命科学からの私見」ではパラダイムシフト、疑う、シンプルに考えるなど科学を発展させている考えが書かれている。
    白井聡「消費社会とは何か-『お買い物』の論理を超えて」ではボードリヤールの考えを援用し、いわゆる「消費」的な感覚が政治や教育にも適用させようとする現在の社会のゆがみと弊害を述べる。
    山崎雅弘「『国を愛する』ってなんだろう」では、政治的無関心が生む危険

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    2016年12月15日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    【読書メモ】

    p185
    ・何のために勉強するのですか?
    自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を言う。ただそのためだけに勉強するのです。山本義隆

    p190
    ・同じことを、違った側面から考える視点を与えてもらうためにディスカッションをするのです。当たり前のことですが、自分は自分の考えに染まりきっています。そこへ、違う刺激を与えてもらって、自分の考えを方向転換させたり、バージョンアップさせたりすることが重要なのです。

    p103
    ・科学がグローバルである最大の理由は、真実をあつかうからということです。

    …科学的な視点は予測できない社会を生きるうえでの全員にとってマストなものの見方なのかもしれ

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    2016年11月23日
  • 転換期を生きるきみたちへ

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    年代はあるにせよ転換期ということは認識しなければいけない。
    何でも吸収できる学生時代の脳は、なくした今になってほしくなるもの。無い物ねだりです。

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    2016年08月15日
  • カメラを持て、町へ出よう 「観察映画」論(集英社インターナショナル)

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    「ドキュメンタリーをどのように作り、どう見せるか」という問いは、煎じ詰めれば「世界をどう観て、どう受け止め、どう生きるか」という問いにつながる。(はじめに)より
    ドキュメンタリー作品はとにかく「編集権」が大事。そのためには「経済的独立」が欠かせない。
    現実社会もお金の流れを「観察」すれば‥見えてくるものが色々あるはず。まずは映画を見よう。面白かった。

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    2016年06月07日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    ドキュメンタリーというジャンルで映画を作っている監督が自分が撮った映画『選挙』『精神』『peace 』という作品をベースにドキュメンタリーについて、自分の作品について深く記述してある。ドキュメンタリーといっても様々な方法や手法があることや、監督自信が撮影するに当たって気をつけていることや自分の作品への回顧など、ドキュメンタリー映画の業界の事など、映画好きの人は楽しく読める。

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    2015年01月13日
  • 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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    映画「精神」の作成にまつわる話や後日談.
    精神障害者をタブー視しないことの陰と陽の部分について.
    映画の内容について言及されている部分が多いので映画を見てから読んだ方が楽しめると思います.

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    2013年02月14日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    恥ずかしながら今まで知らなかった映画監督、想田和弘さんの著作です。
    「台本や事前のリサーチ、ナレーションや音楽などを使わない「観察映画」の提唱者」だそうで、本書ではドキュメンタリーとは何か、なぜ人がドキュメンタリーに惹かれるのかについて、想田さんの丁寧な言葉で綴られています。
    4章にある、

    究極的には「人間の心の中を垣間見たい」と思って劇場にやってくるのだと思う。

    という意見に物凄く納得させられました。
    私は観察映画と聞いて、大好きな「花とアリス」を連想しましたが、あくまであの作品から私が感じたのは、主演二人の演技力であり、それを引き出す岩井監督の技量であり、「人間の心の中を垣間見た!」と

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    2012年11月30日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    フレデリック・ワイズマン

    結果的にテーマが出てくるのはよいが、製作中にテーマに縛られないことが肝心なのである

    個人的には、タイトルはシンプルであればシンプルであるほど、観客の頭の中でイメージが広がりやすく、強い印象と余韻を残すのではないかと思っている

    ショットが長ければ長いほど、観客に自分の目で観察・解釈できる時間が与えられるので、映像は多義的になる。逆にショットが短ければ短いほど、作り手による操作の強度が高くなり、映像は多義性を失っていく

    観客に観察モードを立ち上げさせるために、長いショットを使う

    つくづく思うのは、作品が結果だとすれば、方法論は原因である。旧態依然たる作り方をすれ

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    2012年11月30日
  • 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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    山本先生との対談が印象深かった。
    先生の、長年の経験に裏打ちされている
    説得力のある言葉の数々。
    でも、おっしゃっている言葉は
    穏やかで優しいのです。
    この章だけでも、もう一回読もうかな。
    この後の斎藤先生との対談もいいです。

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    2012年07月26日
  • 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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    映画『精神』のメイキング/ルポルタージュ

    想田監督の「観察映画」製作に対する姿勢がよくわかる。貫かれた一筋があって安心できる。
    メディアと精神医療の「業界」事情も赤裸々。
    いろんな意味でちょっと新鮮。

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    2012年03月18日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    今夏「Peace」という映画を見ました。
    その監督がこの本を書いているのですが、映画の裏側、思いを綴っていて、予備知識なく映画を見た私の(映画を見て不思議に思っていたことの)謎解きをしてもらいました。

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    2011年11月09日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    実は、一度学校の講演で、選挙の撮影時のお話を聞いていて、
    あっ、と思い読んでみた。
    その後の作品が、テーマというか内容が少し気が引けて観ていなかったが、
    機会があれば観てみたいなぁ、と思った。
    ドキュメンタリーと一重にいっても色々な考え方があるのを深く知れて良かった。作者の知見も◎

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    2011年08月21日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    Peace」の想田監督のドキュメンタリー論。映画を通したもミュニケーション論と受け取る。映画において監督はピッチャーなら、観客はキャッチャーではなく、バッター。どう打ち返すか。見る側の力が、良い映画には試される。

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    2011年08月08日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    虚心坦懐に素材を観察した結果から見えてくるものを編集する撮影手法に意外性を感じた.「選挙」には個人的に強いメッセージ性を感じていたし,あれだけ面白い作品がプロットなしに撮られたとは到底思えなかったからだ.
    監督の撮影手法が自分の脳に実装できたとしたら,ありふれた日常も,何かしらの意味性を帯びて立ち上がってくるかもしれない.

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    2011年08月01日
  • なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか

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    「選挙」「精神」の想田監督による(ちょっと乱暴だけど)ドキュメンタリー論。


    文脈は異なるけれど、「写真を撮るに際し撮影者の存在をどう処理するか」
    という問題を常々考えていた僕にとって、
    本書は今まで考えてきたことと大きく重なる部分があったり、
    新たな視点を与えてくれた点で貴重なものだ。

    本書の内容を大まかにまとめると、
    (1)「観察映画」の定義・手法
    (2)その方法論を採用する理由
    (3)その方法論を基に撮影した映画のエピソード
    ということができるでしょう。
    (勿論本書の構成はこれとは違います。)

    世界から何かを学ぶこと、その方法を学ぶことの一助になる。

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    2011年07月27日
  • 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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    ドキュメンタリー映画「精神」のメイキングや公開後の対談収録。
    映画観覧後に読むと、当事者の本音や想いがより深く理解できる。

    ★印象的な言葉★
    精神病者は異質なものではない。
    自分自身の心の動きに対して目を向ければ向けるほど、自分もそういう行動を取る可能性があると思い当たる。

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    2011年04月14日
  • 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける

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    フレデリック・ワイズマン 映画監督 作品群 036
    『ドキュメンタリー映画の地平』 凱風社 佐藤真 040, 074,
    『ルポ・精神病棟』 大熊一夫 146
    『休暇』 門井肇 196
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    020, 026-7, 大切な人…? ここNYならぴったり…030, 037, 040, 043-6, 053, 059, 069, 071, 076, 088, 108, 110, 154-5, 157, 185, 222, 227, 239, あとがき(←まとめ)243-5,

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    2010年04月11日