カトウコトノのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
祖国のためならば、実の父である将王を手にかけ、実弟を追い、望まぬ相手との政略結婚も辞さないー。
歴史小説ではおなじみの設定であっても、それをリアルかつスタイリッシュに描く本作品は見事。戦争とは、いつも二手三手先を読むものだ、という赤い彗星の声が聞こえてきそうだ。
そしてまた、この作品は一種の成長小説でもある。ひ弱だったクルチュ将国の将太子オルハンが父セリムを殺した後の毅然とした態度。バルタ将国の将姫アイシェが、政略結婚前日に本当に想いを寄せる相手に静かに別れを告げる様子。重い決断をするたびに、キャラクターの顔がたくましくかわっていく。
そして、水門の将軍サルジャの暗躍はどう展開していくのかーー -
Posted by ブクログ
ネタバレ8巻まで読みましたが、3巻が個人的に一番面白かった巻です。
この作品はとにかく主人公マフムート始め、
喜怒哀楽を感じていてもそれを読み手までにストレートに伝える表現が薄く、頭で認識するだけで心にまで届かないのが残念です。
同じ戦争物の「皇国の守護者」を比較例にしても、
あちらは戦争の中で生きる一人ひとりの「人間」の想いを濃密に描き、極限の中で戦う人間という生き物の熱を描くのに対し、
こちらは各国を巻き込んだ戦争の中で動く人間をチェスの駒に見立てた戦略をメインとした知識欲を刺激する作品です。
当然2作品ともに読み手を選びます。
私の場合は豪華絢爛たる装飾品や背景描写、国々の政情とそれに -
購入済み
甘い
なんだろう…、設定と展開の詰めが甘い気がする。
リアルっぽい設定をしておきながら、ストーリーやキャラ設定があまりにも軽く、安易。
1巻冒頭の事件にしても展開がおかしいし、その後のストーリーも現実的ではなく、強引で子供っぽい。
歴史や外交を何も知らない人が、子供向けに考えたストーリーに、付け焼刃の名前の設定を加えただけの気がする。
これではのめり込むことはできません。
別に、マンガなのだから荒唐無稽なストーリーでも構わない。
よくある「異世界もの」なんてほとんどがそうなんだし。
ただし、リアル路線を歩もうとするならもっと真剣に煮詰めて欲しい。
そのあたりがちぐはぐなの -
購入済み
アニメから
アニメから入った。主人公はまだ若くして将軍になっていた。主人公は様々な陰謀に立ち向かい自分の理想を実現させようと頑張っていく作品。展開はよくわからなくなってやまなくなってしまった。