上間陽子のレビュー一覧

  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    南沢奈央さんのラジオで紹介されていて興味を持った一冊。自分の家族や人の気持ちについて思いを馳せる。世の中の問題を自分ごととして捉えるにはどうしたら良いのか。大変な出来事や痛ましい事件を知るたびに目の前の家族ばかり優先させてしまうなともどかしい気持ちになった。
    大人は沖縄の貧困に連なる様々な問題と向き合わなければならない。

    0
    2025年08月07日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ



    吐き気をもよおすほどの、沖縄の若い子達の苦悩、を聴く仕事をする上間さん、、

    彼女を癒してきた海、に赤土が入る、辺野古埋め立て
    ハンガーストライキも知らなかった私、です…

    普天間基地で自衛隊も共同訓練を行い、実戦を経験している米軍から色々と学んでいるのは事実、がしかし…

    娘の風花ちゃんが迷子になったのを機に、性教育を始め、、卒園式では親を鶯の止まり木を守るひと、に例える上間さんのエッセイ、哀しくも優しくて…読んで良かったです

    沖縄の貧困ゆえに、幼い頃から性被害、家庭内暴力、援助交際、妊娠・出産、、という問題が存在する、のは、沖縄に敗戦、米軍基地を押し付けてきた私達おとな、の責任でもあるのだなぁ、今までちゃんと向き合って来なかった、と反省しました…知ることが出来てよかったです…

    0
    2025年07月22日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    自分は沖縄のことを何も知らない。と思った。
    少し恥ずかしくなった。

    柔らかい文章で、私たちは沖縄の海を渡される。


    あと、この本で本当に伝えたいだろう事とは、逸れた話だけれど。

    葬儀の後、みんなが海に入っていくところで、
    しんだら穏やかだなぁ、なんか、シンプルだなぁと思って、色々悩んでるのがつまらない気がした。
    どうせ、みんなしんだらこうやって海の遠くにいく。なら、難しいことも失敗も、何も怖くないなぁと。好きなことやってみたらいいじゃん、楽しんだらいいじゃん、生きてるうちに。と思った。

    0
    2025年07月15日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    わざわざ基地の近くに住んで、轟音に怯える子どもを抱きしめる。
    怒りから逃げない。
    他の作品も読んでみよう

    0
    2025年06月05日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    ちゃんと自分の中で受け止めて、そしてそれを少しでもいいから誰かに与えられたら。そんなバトンを繋ぎたいと思う本。

    0
    2025年11月12日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者の方のパーソナルな思い出と、現在の子育ての営みと、沖縄の抱えるさまざまな問題を描いたエッセイ。静かな筆致で綴られる、重たい内容。ひとごとにしてはいけない。

    0
    2025年04月12日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    沖縄で暴力や貧困に苦しむ少女たちに関する4年間の調査と支援の記録

    映画「遠いところ」を思い出しイメージしやすかったが、様々なケースを伺えることによって問題が本当に根深く存在していることを思い知らされた。
    丁寧に、当事者に寄り添って、聴いて、活字化していて、通常の文章では表せないような感情がリアル。

    0
    2025年02月24日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    迫力があって、少女達のことがグッと心に残ったルポ。どこにも居場所がなかったり、子供と生活するためにキャバ嬢になった少女たち。それぞれの暮らしの中で、必死に生きていこうとする姿と彼女たちを支えていこうとする著者の姿勢に心を打たれた。生まれてくる環境を選ぶことは出来ないけれど、彼女達が人として尊厳を持って生きていける社会にしていかないといけない。

    0
    2025年01月28日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「海をあげる」が良かったので手に取り。著者のメイン研究ということですが…すさまじかった。
    このような女の子たちの話を他でも読んだことはあったと思うけれど、何と言うか土地柄と言うか地域性もあるのかな、東京などとは少し感触が違うように感じました。
    そうしなければ生きていけない、という状態の究極に追いつめられている感じというか彼女たちのような人こそをサバイバーというのだなと。

    どの人の話も苦しくなりますが、鈴乃さんの話が一番自分は揺さぶられた。
    そこまでよく自分を引っ張ってきたなぁと、自分だったらとても同じようにサバイブすることはできなかっただろうなぁと。当たり前の事を当たり前にさせてくれない社会に対する闘いでもあるだろう、と上間先生は鈴乃さんのことを言っているけれど社会に楯突く間も惜しいのかもしれないし、そういう風には考えてないのかもしれないとも思う。ただひたすら子供を守って愛することに全力でいるのではないだろうか。そこに自分も揺さぶられたように思う。

    上間先生の話を聞く姿勢、寄り添う姿勢は時には立場を超えて全力以上にならざるを得ない時があるのでしょう。
    ここにでてくる女の子たちとその子どもたち、似たような立場に今ある女の子たちが幸せになれることを願います。

    0
    2024年10月24日
  • 海をあげる

    Posted by ブクログ

    大事にしたい しっかりと受け取らないといけないと思いました。そして、人からもらったものを粗末には扱えない、責任を持って向き合い続けないといけない、そう思いました。いただいたものを大事にしたいと思います。

    ニライカナイの辺りで再読を思い出し、ハンガーストライキの所で確信しました。5年以内に読んでいても、当時も上記のように深く感情を揺さぶられていても、再読に途中まで気づかなかったことを悲しく思います。私の読書はなんなのでしょう。

    0
    2025年12月03日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    東京にもありそうな話だが、生ぬるい暑さやドヨーンとした沖縄ならではの雰囲気を感じながら読むと、なんだか気持ちまでドヨーンとした。家庭環境により身体を売ることしかできなかった少女たちだが、中でも1人だけ子育てしながら看護師になった子の話は感動した。

    0
    2024年06月06日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    新聞で上間さんの文章を読んで本を読みたくなった。最初のまえがきから辛かった。でも読んでいくうちにこの子たちが前を向いて行くところに少し光が見えた。どうか引き戻されることなく穏やかに暮らせますように。

    0
    2024年05月25日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    家族や恋人、見知らぬ男性から暴力を受けた10〜20代の少女達の居場所を、著者は丹念に調査し真摯に話しを聞いてきた。与えられた環境の中で懸命に生きる少女達の姿に心を打たれた。同じ日本で生まれていてもこれほどまでの暴力や貧困に喘ぐ人達がいる事にこの本を通して知ることができて本当に良かった。

    0
    2024年05月09日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    まさに当時自分と同世代であった沖縄の女の子たちが、閉鎖された苦しみの中を自分だけで生きてきたことを初めて知りました。
    こんなつい最近に、ましてやきっと今も、女の子たちにここまでの困難が強いられていることは、本当に心が苦しいです。

    知ることから始まるけど、知るだけではだめだなと思いました。
    上間さんの、海をあげるのインタビューをよく思い出します。丁寧に選び取って、慎重に心に重ねていくような、重みのある言葉。あとがきの一つ一つの言葉も頭に残っています。

    0
    2024年03月13日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

    Posted by ブクログ

    上間陽子さんの作品、「海をあげる」に続き2作目。この作品の方が早く出版されたのだが。
    「海をあげる」を読んだ後、しばらくしてNHKの100分de名著フェミニズム編で上間陽子さんが出演していた。
    落ち着いた、とてもいい印象だった。
    で、その後の読書なので、前回よりも好意的に読むことができた。沖縄の少女たちに寄り添うことを決意した生き方を応援したい。

    研究者の本としては、自分の感想がゆるゆるに書かれているのが、前回違和感があったのだが、今回は、ま、いっか、と思いつつ読めた(笑)
    上を向かないと涙がこぼれる、といった筆者の気持ちが挿入されるのが、どうも苦手ではあるが、こういう書き方が必要なのだな、とは思うので。
    ちょっと緩いところもある、研究者然としていない本だからこそ、多くの読者がこの本を手に取ることになったのだろうし。

    ところどころ、映画の「遠いところ」と重なった。(この映画は本当によかった)この映画で描かれているシスターフッドがここでも描かれている。殴られた後2人で撮る写真のシーン、まさしく同じようなやり方で、笑い泣きしながら、女たちは励まし合ってきたのだよね。


    「ハーフザスカイ」の直後に読んだので、何度も「ハーフザスカイ」で書かれた性虐待のことを思い出した。沖縄の出来事も重く苦しいものであるのに、それが軽く思えるほどに、世界で起こっている女性の性虐待は悲惨で酷い。
    この胸の痛みは知ることでしか感じることはできない。
    これらの本を書いてくれる人たちに感謝です。

    0
    2024年03月10日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

    Posted by ブクログ

    ザ・フェミニズム、という人選でなく、専門とは少し離れた視点もっ、てのが絶妙な匙加減。とはいえ、一番感銘を受けたのは、上野さんが取り上げている”ホモソーシャル”のそれ。さすが第一人者。ミソジニー、ホモフォビアといった、ヘテロセクシャル一辺倒な男性特有の思想も、ホモソーシャルの視点から説明され得る。なるほど。短い中にも気付きの多い一冊。

    0
    2023年10月24日
  • 言葉を失ったあとで

    Posted by ブクログ

    上間陽子さんの言葉に触れたくてこの本を選んだ。信田さよ子さんとの対談は、DVや性被害の加害者と被害者へのアプローチが語られている。上間陽子さんは読者のためではなく沖縄の女の子の隣にいるためにどんな言葉が必要なのか上間さん自身のために信田さんの「聞く」現場が知りたかったとあとがきに書いている。信田さんの秘儀の一部は知ることが出来たらしい。そんな凄い(←貧弱な語彙)対談がここに展開している。そして豪傑な信田さんだった!

    0
    2023年10月07日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    勉強になった。『侍女の物語』に見られる女性の分断は、男女雇用機会均等法や派遣法などによって現実に起きている、といわれると、たしかにそういう見方もあるなと気付かされた。専業主婦、一般職、総合職…
    ルネ・ジラールの欲望の三角形の話は聞いたことがあったので、それが上野千鶴子さんの話に出てきて嬉しかった。たしかに、頼朝の女ばかり口説く「鎌倉殿の十三人」の三浦義村はそれだなと思う。
    男は男に認められることで男になるが、女は男に認められることで女になる、その性の非対称性もわかりやすかった。結局この社会はそんな家父長制の尾っぽを引きずったホモソーシャルな社会だけれど、会社と半身で関わる・プライベートを大切にする生き方がそれに対する対抗になるなら、これからの社会は変わっていけるかもしれない。偏屈なおやじたちがいなくなったら。でも男は富と権力と名誉を男の中に独占するホモソーシャルな社会をやはり続けようとするだろうか。

    0
    2023年08月29日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

    Posted by ブクログ

    どの章もわかりやすく興味深く読めたけれど、上間さんの語りは私の中で別格。
    なぜ傷や暴力や怒りやトラウマを、悲しみと絶望あふれる世界を、こんなに力強く静かに語れるんだろう。
    彼女の文章を読んでいると私はいつも深海に潜ってる気持ちになる。

    0
    2023年08月23日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

    Posted by ブクログ

    2023.1.2放送のものに、放送では伝えられなかった内容を加えさらに充実させた1冊です、とディレクター山田氏の「はじめに」弁。

    「伊藤野枝」は番組では辻潤と大杉栄との関係と28歳までに7人の子供を出産、というのがとても印象に残ってしまってあまりいい印象は無かったのだが、加藤陽子氏の活字を読むと、思索の人ではあったのかもという印象が少し増えた。明治28年の生まれで生家は没落はしていても潤沢だったころの生活の名残があり、労働者の開放を思想しながらも、女工たちの生活との間には一線がひかれている、などのことが改めて分かった。

    「侍女の物語」では筋書きや登場人物の意味付けが書かれていて、気づかなかった意味付けが分かった。また続編の「誓願」にも触れられていたので、やはり読むべきかな。

    「男同士の絆」では、論理的な上野氏の文章で番組を再確認。改めてマネの「草上の食事」って、やな絵だなあ・・   
    男同士のお話で女性は相手の男からぶんどった戦利品だ。
    またセジウィックは私たちが常識と思っているような性道徳は意外と歴史が浅く、ここ3世紀くらいのもの。それを「伝統」として頑なに守っているのが宗教保守。歴史的な変化が起きると、いままで当たり前だと思っていたことに亀裂が入る。その亀裂が見えた時に初めて、いままで当たり前だと思っていたことの起源に関する議論が成り立つ。始まりについて知ってみたら、終わりもまた見えてくる。・・歴史のある時点で始まったものには、必ず歴史のある時点で終わりがくる。なので、異性愛の男同士がホモソーシャルな集団を形成して、富と権力を独占するという今日の当たり前にだって終わりを予見することができる。「男同士の絆」はそういう、希望を与えてくれる本でもある。


    2023.7.30第1刷 購入

    0
    2023年07月13日