上間陽子のレビュー一覧

  • 海をあげる

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    上間さんが書いたものは、本当に俺の感情を強く揺さぶる
    以前に読んだ本もそうだった

    最後の「海をあげる」もとてもよかった
    内容からいうと、よかったなんて感想が出てくるはずないのだけれど
    そうです、わたし(たち)は海をもらわなければいけないんです

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    2025年04月16日
  • 海をあげる

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    思いのほか、すっと読めました。
    今まで何度も手に取りながら読めなかったのは何故だったんだろう。
    あたたかくて、悲しくて、痛くて、愛おしい、あらゆる感情がぎゅっと詰まった一冊でした。

    沖縄の現実に胸が苦しくなり、娘さんの存在にふわりと緩みました。

    沖縄が背負わされているものを、沖縄以外の地に住む私たちももっと知らなくては、と思いました。

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    2025年03月28日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    なんとなく、読むことを恐れていたこの本は、女の子たちの置かれた厳しい現実が描かれながらも、著者のあたたかな眼差しを感じる本でした。

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    2025年03月28日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    沖縄で、家庭の問題(DVなど)で生活の問題を抱えている女性の生活史調査の本。筆者自身、そうした人々を支援する立場にあるとのことなので、研究書というよりは、ある意味ノンフィクション小説に近い感覚を抱いた。

    以前、読んだ岸雅彦さんの本でこの本が挙げられていたので読んでみたが、ディティールがすごい。
    ディティールとは、読者との間で理解を再現しようとする試みであるが、細かい組み立てが非常に面白く、印象に残る。
    私自身、知らない世界であり、そこも含めて印象に残った。

    例えば、「カバンにドレスを詰め込んで」という章では、DVを受け、障害のある子を産んだシングルマザーの話だが、生まれた当時はカバンに夜職のドレスを詰め込んで看護学校に通いながら夜職でお金を稼ぎ、今では看護師になりカバンに我が子の服を詰め込んで施設を見舞いながら、看護師としてしっかり働けているという対比。
    「新しい柔軟剤 新しい家族」という章では、15歳の時に妊娠し、相手からも親からも見捨てられ1人で子供を産んだ女の子が、東京からきた彫師の男の子とであい順調な生活をはぐくみ妊娠し、新しい子を産むまで。彫師が出産日に警察に捕まるなどあったが、無事新しい家族が生まれる。今では天気によって赤ちゃんの衣服の柔軟剤を変えています、というディティールを描いている。

    大文字の概念枠組みで彼女たちの人生を分析するということではなく、彼女たちの見てきた景色や時間に寄り添いながら、彼女たちの人生をできるだけまとまった「生活史」の形式で残すという目的が果たされている。

    勿論、この本に書かれている事例は、「綺麗にまとめられすぎている」という批判もあるかもしれない。(事例は勿論悲惨なのだが、文章的にというか、このディティール自体が綺麗に見えすぎるのかもしれない。)事実私もそう思った部分はあった。ただ、この本の目的は、岸さんの言葉を借りるとすると、「私たちが、沖縄の少女に出会わされてしまう」、ことが目的なのだと考える。意識的に関わろうとしなければ関わらない世界に対して、こうしたディティールをとおすことで、確かにその世界が存在するといった印象を強く残された時点で、この本の目的は達成されていると思う。

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    2025年01月10日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    ネタバレ


    貧困家庭で育つ女の子たちが売春をしたりキャバクラで働きながらなんとか生きている日々を切り取った話。

    家族や友達に恵まれてなんとか暮らしていける子もいれば、この先も不安にさせる子もいて、人間関係って大切だと思う。

    お友だちのお家で毎日晩御飯をご馳走になってた子がいて、そんな関係があるのは救いだなと思う。

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    2024年06月08日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    フェミニズムといえば勝手にとある女性コメンテーターさんが連想され、苦手に思っていましたが、フェミニズムに対するイメージが180度変わる程面白かったです。
    特に上間先生の活動や考え方には感銘を受けました。若ければ琉球大学に行って学びたいと思ったほど。

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    2024年05月14日
  • 言葉を失ったあとで

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    実践を積み重ねてきた二人だからこそ、提示できる視点、言葉、違和感。

    加害男性の人間的薄さやずるさが際立つ。

    DV更生プログラムはそういうことなのかとか、沖縄がネタにされがちな学問の世界のせこさとか、あー↘あー↗の連続。

    上間陽子さんの寮美千子批判が鋭い。善の陳腐さ、みんな被害者論の陳腐さ。

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    2024年04月11日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    ネタバレ

    貧困や暴力に苦しみ育ってきた沖縄に住む6人の少女のお話。
    彼女らが育ってきた環境は目を背けたくなるものばかりだが、そんな中で現状を少しでも変えようと自身で努力した1人の少女のお話は唯一のハッピエンドかに思えた。その少女の家庭環境は父親は居ないが、母親からの愛情を人並みに貰って育ったのが読み取れた。
    幾つになっても家庭環境は人生において大きく影響するものだと考えさせられる一冊だった。

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    2024年04月10日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    6人の沖縄の少女の物語。
    丁寧で誠実な仕事・研究。
    ハーマンが一箇所だけ脚注で触れられている。
    正解はない。一筋縄でもない。みな幸せになって欲しい。暴力がなく、安心がありますように。

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    2024年04月07日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    ハーマンについて実践的に論じてくれた上間さんの回がとりわけ素晴らしかった。トラウマ経験者にとって、震えながら読んだ。

    上野さんの半身で組織に関わる提言も素晴らしい。

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    2024年04月01日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    フェミニズムに関わる本とそれで描かれるフェミニズム要素について、4名の方が書かれてるんだけど、どれも異なる視点で面白かったです。読めてよかった!

    『侍女の物語』『誓願』は前から気になってたけどいっそう読みたくなったな〜。最悪な構造の中で異なる立ち位置にいる女性たちが描かれる物語、気になる‥‥。

    あと私は身体が女性で同性パートナーがいて、それを割とカムアウトする方だけどこれって自分が男性だったらこんなにカムアできてただろうかと疑問に思っていて、それが上野千鶴子さんの文章で割と納得できて、読めてよかったな〜(ホモソーシャルにおいて獲得する価値のあるもの・消費するものが女性(性的に)で、その論理で行くと自分たちを消費される側と見なす同性愛者は弾かれるという論理)。
    あと男性が真に認められたいのは女性ではなく男性、というのもなるほどと思った、この人のためなら死ねる、と男が命を賭けるのは大抵男性であると‥。
    トロフィーワイフとかも出てきたけど、自分の彼女/妻とか誰かの彼女/妻をくさす男性たちの理屈が本当に分からなかったけど、ここで書かれたホモソーシャルの仕組みの理屈に載せるとなるほどとは思う‥それでいいんかとは思うが‥。
    結構全体的に、「男性は」って主語で言いきられてたのはどきどきしちゃったけど‥まあその感覚は引き続き持っていこう‥。

    加藤陽子さんの『伊藤野枝集』、上間陽子さんの『心的外傷と回復』も読んで痛ましく思いつつ、でもこういうアンソロジーだからこそ出会った内容で読めてよかったです。

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    2024年02月03日
  • 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち

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    白状すれば私は偏見の塊で、生きる為にその選択肢しかなかった女の子達のことを考えたこともなかった。終始胸を抉られるような気持ちだった。
    このジャンルはこれからも読み続けていきたい。そうしなければならない。

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    2023年12月28日
  • 別冊NHK100分de名著 フェミニズム

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    特に上間陽子さんの解説が良かった。やはり現場に入り込んでいる人の言葉は重いし、そして思いにあふれている。上間さんが紹介した「心的外傷と回復」を是非読みたいと思ったが、高額すぎて少し躊躇する。

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    2023年08月17日
  • 言葉を失ったあとで

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    言葉を失ったあと…
    私達は何を語れるのか…
    言葉無く語れるものとは何か
    非行、虐待、嗜癖、性被害、世代間連鎖
    若年妊娠、援助交際…
    関係性の中で生きている私達

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    2023年03月26日
  • 言葉を失ったあとで

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    読もう、読もう、と思いながらもなかなか読めずにいましたが、ようやく読めました。

    印象に残ったことをここでは2つだけ書きます。

    選択不能性について。
    ものすごく少ない選択肢の中からしか選べない状況にある人がいるということを、私はどれだけ理解して「自己選択」「自己決定」の言葉を使ってきただろうかと、自分の理解の浅さを感じました。

    性暴力、DV加害をどのように見ていくかについて。
    頷くばかりで納得しかない感覚でした。
    怖さや危うさを改めて感じました。
    カウンセリングから、社会調査から、多くの方の声を聴いてこられたお2人の言葉には、とても説得力がありました。
    加害者の被害者性を取り扱うことのリスクについて知ることができたのもよかったです。

    上間さんの本はまだ読んだことがなかったので、「読んでみよう!」と思いました。

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    2022年08月05日
  • 言葉を失ったあとで

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    信田氏と上間氏の対談をまとめた本。

    最前線で活躍する臨床心理士と社会学者の対話は前提となる知識が必要でところどころ難しく感じ、何度か読み直して理解を深めたいと思う。

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    2022年07月16日
  • 言葉を失ったあとで

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    アディクションの世界では知らない人がいない信田氏と沖縄の少女が置かれた実態を赤裸々に書かれた上間氏の対談本。ともに性と暴力について取り組んでいる二人の対話で盛り上がらない訳がないエキサイティングな対話集である。取り組む立場は違えど、ともに「言葉」を大事に取り組む二人の底での認識は共通する。対話集なので言葉は平易だが、行間に流れる言葉は深い。何回か出てくるが、「コロナが明らかにしたのは、日本の感染症対策の脆弱さもだけど、性差別、性被害の問題ですね」と、出るべくして出た本であり、性と暴力だけでなく、性差別も考えるヒントが満載であった。

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    2022年05月29日
  • 言葉を失ったあとで

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    「愛着障害」や、イメージが一人歩きしている言葉をちゃんと否定してくれていて良かった。言葉は当事者を救うものでなきゃ。

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    2022年05月19日
  • 言葉を失ったあとで

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    ネタバレ

    あくまでも被害者側に立ち続ける2人の姿勢が素晴らしかった。似ているようで違う視点をもって痛みの近くにいる人たちの対談、夢中になって一気読みしてしまった。言葉を禁じて残るもの、既存の言葉に当てはめるのではなく自分の言葉で語ることで解放される何かがあるんだと知った。

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    2022年03月27日
  • 言葉を失ったあとで

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    簡単に感想を書ける類の本ではないけれど敢えて言うならば…青山ブックセンターでのイベント申込み一瞬出遅れた自分を許せぬ!が、岸政彦さんを加えた三人のzoom配信見られただけでもヨシとせねば。お互いに敬意を持ちつつ聴き合う態度に圧倒されたし惚れ惚れしました。

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    2022年02月19日