吉田悠軌のレビュー一覧

  • 禁足地巡礼【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    「禁足地」という言葉には、それが醸し出す、何とも言いようのない(著者も書いているように)“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”がある。
    ま、この場合、“ワクワク感”よりは、ゾクゾク感の方がキモチにフィットするだろーという気もするがw

    とはいえ。その「禁足地」に“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”は持てても、民俗学にそれほど興味はあるとはいえないわけで。
    つまり、“読ませるエンジンとしてのオカルト要素”も適度に散りばめられてないと、この手の本は「つまんない」で終わっちゃうように思うのだ。
    ていうか、それは何より著者がそういう人なせいもあってか(さらに言えば、一般向けの新書という制約もあってw)、民俗学的要素とオカルト的要素、それなりにいいバランスの本になったように思う。

    ただ、そのバランスの良さが、内容の良さにつながったかというと、必ずしもそうは言えないところがこの手の本のまた難しいところで。
    好奇心をそそらせてくれる面白さという意味で言うと、そのバランスの良さゆえに、どっちつかずの内容になってしまった感がなきにしもあらず……、のようなw

    というのも、第1章:代表的な日本の禁足地、第2章:人の手が入らない「なにもない空間」としての禁足地、第3章:祟る樹木、森神信仰の畏れ、第4章:現代に残された本当の禁足地「天皇陵」までは、民俗学的(あくまで“的”で、“学”ではない)に興味を引いて面白い反面、な~かいま一つ物足らなさ感があるんだよなぁ…。
    つまりだ。人というのは他者に対してだけでなく、実は自分に対してもタテマエとホンネがあったりするわけだ。
    つまり、タテマエ的は「今時、祟りだの呪いなんてあるわけないじゃんw」で読むわけだ(何の根拠もないくせにさw)。
    でも、ホンネ的には(内心では)、「その民俗学みたいな話はもういいからさ。それより、例の“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”の要素の祟りとか呪いとか、おどろおどろしくってゾクゾクさせてくれる話!それがもうちょっとあっていいんじゃないのぉ~」みたいな感じ、とでも言ったらいいのか?w

    ぶっちゃけ、4章の天皇陵とかなくてもいいからw
    1章の代表的な禁足地や3章の祟る樹木をもっと紹介してくれるとか。もしくは、2章の沖縄の御嶽(ウタキ)とか、もっと詳しく知りたいんだよぉもぉ~、みたいな感じ?

    とか言って、巻頭のカラー写真にある「神武天皇陵」の写真、あれは何か妙に心をざわっとさせられて、ちょっと驚いた。
    何なんだろう?あれだけの空間に人が一人もいないから?それだけ?
    そういえば、前に知り合いが仁徳天皇陵(大仙陵)を見に行った後。
    「あれだけの物を造らせた権力者の欲なのかなぁ…。何とも言えないどろどろしたものを感じて、見ていて気持ちいいものではなかった」と言っていたのを思い出した。
    とはいえ、その時代においては、“祀る”ことが政治であり科学でもあったわけだ。それを“権力者の欲”と言ってしまうのは現代人の価値基準でそれを推し量っているだけとも言えるわけで…
    でも、神武天皇陵のあの写真なんか見ると、どろどろした“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”感じてしまう、かなぁ…w

    そんな、「もうちょっとオカルト感あってもよくな~い?」な4章までだが、それが真逆になっちゃうのが、第5章:現代の禁足地「心霊スポット」だった。
    いや、正直言って4章まで「もうちょっとオカルト感あってもよくな~い?」だったから、5章はもう期待しまくりだったのだw
    ところが…
    全っ然!(笑)

    というのは、5章は怪談作家としての著者が出すぎちゃったんだと思う。
    それが出すぎちゃったがために、読者としては「自分は超常現象なんて信じない賢い現代人だからね。この本はあくまで民俗学的興味で読んでるんだからね」というタテマエに反しちゃう内容になっちゃったんじゃないだろうかw
    それどころか、「5章って、これじゃいわゆる実話怪談じゃん。“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”、じゃないじゃん!」なんて思っちゃったりw
    あ、でも、ないこともないのか?
    オカルト的な要素が好きな人からすれば。
    ただ、この内容だと、そのオカルト的な要素が好きな人ほど既知の話だと思うんだけど…。
    ていうか、むしろこれは純粋に民俗学的な興味で読む人(オカルトには興味がない)からしたらとっても興味深い内容なのかな?
    そう考えると、もしかしたら著者は5章を含め、あくまでその視点でこの本を書いたってことなのか?
    ただ、民俗学“的”好奇心49%、オカルト的要素の好奇心51%で「禁足地」について書かれたこの本を読む自分のような者からすると、1章から4章的内容、5章的内容、別々に本を書いて欲しかったかなぁ…、なんてw
    (昨今、そうそう本も出せないんだろうけど)

    この手の本は難しい、というのはそういうことだ。
    興味が完全にオカルトの方にいっちゃっている人はともかく、信じてないんだけど信じてる人、あるいは信じてみたいんだけど世間からバカにされそうで信じないと言う人みたいな、(おそらく)世間の大半の人の“ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”を満足させるさじ加減というのはものすごく難しく、それこそ禁足地の神さまにお百度でも踏まないと無理なんじゃないかとw

    というのは、この手の事象というのは現在は世間一般的に、“近代以前に信じられていた非科学的なことで、迷信にすぎない”と「信仰」されている傾向があるからだと思うw
    その反面、よっぽど民俗学的興味に寄った人は別として、普通の読者がこの手の本をとる時というのは、心のどこかにオカルト的な要素(面白さ)を期待しているからだと思うのだ。
    つまり、読者の中に超常現象的なことは基本的に否定するという常識と不可知なものに対する好奇心という相反するものがあるため、そもそも無理なところがあるように思うのだ。
    なぜならば、現代人は現代の原理原則となっている科学が否定する“近代以前の原理原則であったその手の事象”を、現代科学への「信仰」から理解を拒否する傾向があるため、内容に少しでも非科学的なことがあると、その部分のみならず内容全体をオカルトと判断、非科学的なバカバカしい話と片付けてしまう傾向があるからだw
    と、なんともまあわかりにくい文章で(しかも同じことをくどくどw)自分で書いていて笑ってしまうが、ぶっちゃけ言うなら、(微妙にニュアンスは変わるが) オカルト的要素を期待して読む人と、民俗学的要素(ま、“学”まではともかく)を期待して読む人では、この手の本は真逆の評価になりがちだ、と言ったらいいのか?w

    そういう意味で、著者はこれを書くのに(たぶんネット世論を含め)いろいろ気を使ったんだろうなぁーと、いろんな意味で「ご苦労様でした」と言いたいw
    この本はちょっと辛口の評価になってしまったけど、 “ロマンと恐怖と畏怖の混ざったワクワク感”を満たしてくれる本、ぜひまた期待してますので頑張ってくださいw

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    2019年06月22日
  • ムー実話怪談「恐」選集

    Posted by ブクログ

     ムーは結構古い雑誌だったんだ。
     あれだけ奇譚な内容なのに長い間出版されていることに敬服する。

     このシリーズのみを厳選せずいちからすべて読んでみたい。

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    2019年05月03日
  • 禁足地巡礼【電子特別版】

    Posted by ブクログ

    禁足地…その名の通り、足を踏み入れてはいけない場所
    その理由は、神様の場所であったり、禍々しい場所であったり…様々

    この本は日本全国にある噂の禁足地に行ってみて、その理由を探ったり推測したりしたというもの

    平将門の首塚伝説は、実はその当時よりも後年になってからの方が祟りに対してナイーブになった話とか
    高度成長期に祟り話が増えたとか
    犬鳴村伝説とか
    異界駅の話とか

    色々な考え方はあるけど
    祟り話って人間の世界で「何らかの超えてはならない」部分にブレーキをかけるような何かがあるような気がする~

    超自然的ブレーキ
    とでもいうのかしらん?
    そうあってほしいと私が思ってるからなのかな~。

    とか言いながら、私は樹木の祟りとか禁足地とか信じてる方なのよね。

    だってね、そういった樹や場所に行くとホントになんか神々しいような何とも言えないすごさを感じるのよね。そう思ってみているからだけなのかもしれないけどね。

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    2019年04月29日
  • 一行怪談(二)

    Posted by ブクログ

    二冊目ともなると驚きも薄まるが・・・

    例えばこの1行(1ページ)をもとに
    それをワンシーンとして必ず入れることを条件に
    1本の映像作品をつくったら。。。
    見知った人が、実は見知らぬ他人、であることを気づいてしまった。
    1.生霊・悪霊
    2.時空のゆがみ
    3.異世界・異星人
    4.知覚している本人の狂気
    その人なりの解釈と創作を楽しむという
    別の楽しみもできるような気がする。
    映像化しなくても、これをお題に語り合うでもいい。

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    2018年08月01日
  • 一行怪談

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    ネタバレ

    一行のみで綴られた怪談を揃えた短々編集。具体的な幽霊や妖怪が出るものより、何か不可解なこと、不気味なことが起こってその理由が分からない、という作品が多い。
    ふたつみっつ、背筋がぞっとするような作品もあったが、全体的には幻想小説のような雰囲気。

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    2018年06月13日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    意味の分からない怖さがある本。
    解説を読んで納得な話も

    最初の子供2人、行方不明になってしまったのね・・

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    2021年12月30日
  • 一行怪談

    Posted by ブクログ

    一ページにたった一行、奇怪な言葉が書かれています。不気味だったり滑稽でニヤリと笑ってしまったり、一つ一つはさほど怖く感じないのに、纏めて読んだ後に部屋の空気が微妙に不穏になっているような作品集です。でもこういうこと、子どもの頃考えていたなあ。日常の中でふと想像してしまう、あり得ない世界。そんな曖昧な物に恐怖していた記憶があるから、この作品の一文一文に背筋が凍る追体験をするのでしょう。りんたろうの『ラビリンス・ラビリントス』を連想する世界観でした。面白かった。

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    2017年10月19日
  • 中央線怪談

    購入済み

    うわさ話を集めた感じ

    中央線の怪談とあったので、鉄道関連の怖い話かと思ったら、中央線界隈の不思議なうわさ話って感じでした。
    土地勘が無いせいもあり、イマイチ分かりにくい上に、話が細切れで読み辛かった。
    正直期待外れでしたね。

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    2023年08月13日