畠山健二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
畠山健二さんの「本所おけら長屋(二)」(2014.3)、本当に面白いです(^-^) 6話。「代役」(主役はお梅、久蔵、万・松)、「捨て石」(与兵衛、徳兵衛、万・松)、「迷い子」(万造、松吉、島田鉄斎)、「刻印」(黒田三十郎、鉄斎)、「相老い」(八五郎、お里)、「辻斬り」(作平、鉄斎、おけら長屋の住人全員)。黒田三十郎、なかなかの殿様ですね(^-^) 若い頃のお里の啖呵、惚れます。お染さんの出番、もう少し増やして欲しいです(^-^)
畠山健二「本所おけら長屋(二)」、2014.3発行、再読。代役、捨て石、迷子、刻印、相老い、辻斬りの6話。万造が大活躍の迷子、八五郎とお里の相老いがお気に入りで -
Posted by ブクログ
おっと剣客小説兼捕物帖~噂の鼠小僧が芋煮売りの兄妹と知れた。父親は義賊だったが、弟分に売られたのだ。ばれた訳は盗みに入る妹が左足を傷つけ、破落戸に絡まれても身のこなしが軽かったからだ。鉄斎は兄貴分を売った非道な盗人を突き出すことで、兄妹に足を洗わせた。聖庵は上州高根藩の典医だったが、幼い跡継ぎの麻疹を直せず殺され江戸に出てきた。父の知り合いの医師に無給の下働きとして使われたが、同じ意思の下で無給で働かされている女中が、身を売って得た30両で長崎で修行して帰ってこられた。しかし身請けしようとした女は労咳に冒されて間もなくなくなったのだ。お里の奉公先の本家筋のお嬢が奥山の芝居に憧れ、座長に話を繋い
-
Posted by ブクログ
ほろっと泣かせるじゃないか
~大家が花見に行こうと言うが万造は気が乗らない。2歳で捨てられ拾われた万造は花の季節になると捨てられたという気持ちが大きくなるからだ。拾って育ててくれた親父は大工で、生々しい夢に出てきた。お染の家を覗くのは大工の又造だが問い詰めようとする万松に名前を聞いてがっかりする。幼い頃、窮地を救ってくれた峯ではないかと思ったからだった。訳知りの鉄斎が間に入って再会が叶った。常陸から嫁候補が来ると聞いて色めき立つのは万松に魚辰で、当の八百金ではない。八百金が心臓の悪い年寄りを助け、礼を言いに来た許嫁を持つ綺麗な孫娘に逆上せた結果だ。八五郎と里の娘・糸の祝言が近づいたが、派手にや -
Posted by ブクログ
長腰巻きなしで、この装画では売れないね~だるま長屋との諍いが幽霊屋敷での我慢比べ。八百金のお陰で勝利したが、幽霊に成仏してほしい。拝み屋の口から事情を聞き、酒宴を張ることに。呉服の売り上げを伸ばすために小間物商売を始めた伊佐吉の所には大店のお嬢さんが押しかけ、商売も順調で、呉服屋の隣の店を大旦那から貰い、娘を嫁にする話も進む。相談されたお染も鉄斎も万松コンビも妙案が浮かばないが。島田鉄斎が黒石藩の江戸家老に呼ばれ、殿様に江戸の事情を伝える役の侍を万松コンビが吉原に誘ったと耳に入れた。誘われた侍は故郷の見知った少女が売られてきたのに再会したのだ。凶作でも民の暮らしが立つように願う若侍の意見を聞い
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「おけら長屋」入居希望者、続出!?個性あふれる登場人物、粋なオチが癖になる~左官の八五郎が兄弟弟子の為と端唄を習うことにしたのは女師匠が粋だから。でも突然姿を消した。親方の引退祝いに唄を披露しようとして、鉄斎の知り合いの知り合いに話を付けたが、一人で行くのは恥ずかしく、魚辰を巻き込んだ。辰は知り合いが引き取ったお歌にのぼせ上がっているのだ。辰は筋が良く、万松が余計な気を回して、気持ちを伝えさせるが、破落戸に絡まれている場面は本当に目の前で起こったことだった。お歌は辰から勇気を貰ったという。鉄斎が短期間剣術指南を務めていた黒岩藩の小身武士の妻が息子への剣術指南を申し出てきた。父親にはその気がなく