畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(九)

    Posted by ブクログ

    金はないけど情はある、個性豊かな面々が揃う「おけら長屋」は今入も騒がしい。“赤鰯”と呼ばれる腰抜け武士の本当の姿は…。おけら長屋に越してきた謎の女が忽然と姿を消したわけとは。吉原に乗り込んだお満は男と女の深い情話を知ることに。お糸と文七が陥った苦境を知った長屋の住人たちは、陰ながら奔走し―。笑いと涙と人情が満載のシリーズ第九弾

    0
    2019年03月08日
  • 本所おけら長屋(十一)

    Posted by ブクログ

    岡っ引きに憧れた弥太郎が勝手に親分を名乗り、事件を解決しようとして起こした大騒動とは(「といちて」)、波瀾万丈の人生を送ってきたお染は、誰にも言えなかった切ない過去を思い返す(「ぬけがら」)、隠居した親方に昔の女を探してほしいと頼まれた八五郎は、ひょんなことから心を閉ざした子供を預かることに…(「らくがき」)など、笑えて泣ける五篇を収録した大人気シリーズ第十一弾。

    0
    2019年01月22日
  • 本所おけら長屋(十)

    Posted by ブクログ

    おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思わぬ過去が明らかになり…(「おくりび」)など、著者入魂の五篇を収録した笑って泣ける超人気シリーズ第十弾。

    0
    2019年01月22日
  • 本所おけら長屋(三)

    Posted by ブクログ

    相変わらず万松の典型的な江戸っ子ぶり、世話をやく女性たちの長屋気質、さらっと読めて面白い。
    まだまだ活躍してない長屋メンバーがいるので期待。
    あとお梅と亀吉の話をもっと知りたい。

    最後の徳兵衛さんとお孝の「てておや」で、大団円になっても良いような話だった。うまく回収できて良かった。

    0
    2018年04月17日
  • 下町のオキテ

    Posted by ブクログ

    墨田区本所四丁目にお住いの畠山健二さん「下町のオキテ」、2002.10発行(文庫)です。著者にとって下北沢は大阪より遠い感覚だそうです(^-^) それほど下町への執着が強いということでしょう。下町エトセトラと下町イベントの2つの章立てです。下町の暮らし、人情、諸行事、遊びなどが描かれています。「本所おけら長屋」の原点を見たような気がします(^-^)

    0
    2018年01月09日
  • 本所おけら長屋(二)

    Posted by ブクログ

     畠山健二さんの「本所おけら長屋(二)」(2014.3)、本当に面白いです(^-^) 6話。「代役」(主役はお梅、久蔵、万・松)、「捨て石」(与兵衛、徳兵衛、万・松)、「迷い子」(万造、松吉、島田鉄斎)、「刻印」(黒田三十郎、鉄斎)、「相老い」(八五郎、お里)、「辻斬り」(作平、鉄斎、おけら長屋の住人全員)。黒田三十郎、なかなかの殿様ですね(^-^) 若い頃のお里の啖呵、惚れます。お染さんの出番、もう少し増やして欲しいです(^-^)
     畠山健二「本所おけら長屋(二)」、2014.3発行、再読。代役、捨て石、迷子、刻印、相老い、辻斬りの6話。万造が大活躍の迷子、八五郎とお里の相老いがお気に入りで

    0
    2018年01月07日
  • 本所おけら長屋(七)

    Posted by ブクログ

    おっと剣客小説兼捕物帖~噂の鼠小僧が芋煮売りの兄妹と知れた。父親は義賊だったが、弟分に売られたのだ。ばれた訳は盗みに入る妹が左足を傷つけ、破落戸に絡まれても身のこなしが軽かったからだ。鉄斎は兄貴分を売った非道な盗人を突き出すことで、兄妹に足を洗わせた。聖庵は上州高根藩の典医だったが、幼い跡継ぎの麻疹を直せず殺され江戸に出てきた。父の知り合いの医師に無給の下働きとして使われたが、同じ意思の下で無給で働かされている女中が、身を売って得た30両で長崎で修行して帰ってこられた。しかし身請けしようとした女は労咳に冒されて間もなくなくなったのだ。お里の奉公先の本家筋のお嬢が奥山の芝居に憧れ、座長に話を繋い

    0
    2017年09月28日
  • 本所おけら長屋(六)

    Posted by ブクログ

    ほろっと泣かせるじゃないか
    ~大家が花見に行こうと言うが万造は気が乗らない。2歳で捨てられ拾われた万造は花の季節になると捨てられたという気持ちが大きくなるからだ。拾って育ててくれた親父は大工で、生々しい夢に出てきた。お染の家を覗くのは大工の又造だが問い詰めようとする万松に名前を聞いてがっかりする。幼い頃、窮地を救ってくれた峯ではないかと思ったからだった。訳知りの鉄斎が間に入って再会が叶った。常陸から嫁候補が来ると聞いて色めき立つのは万松に魚辰で、当の八百金ではない。八百金が心臓の悪い年寄りを助け、礼を言いに来た許嫁を持つ綺麗な孫娘に逆上せた結果だ。八五郎と里の娘・糸の祝言が近づいたが、派手にや

    0
    2017年09月21日
  • 本所おけら長屋(五)

    Posted by ブクログ

    長腰巻きなしで、この装画では売れないね~だるま長屋との諍いが幽霊屋敷での我慢比べ。八百金のお陰で勝利したが、幽霊に成仏してほしい。拝み屋の口から事情を聞き、酒宴を張ることに。呉服の売り上げを伸ばすために小間物商売を始めた伊佐吉の所には大店のお嬢さんが押しかけ、商売も順調で、呉服屋の隣の店を大旦那から貰い、娘を嫁にする話も進む。相談されたお染も鉄斎も万松コンビも妙案が浮かばないが。島田鉄斎が黒石藩の江戸家老に呼ばれ、殿様に江戸の事情を伝える役の侍を万松コンビが吉原に誘ったと耳に入れた。誘われた侍は故郷の見知った少女が売られてきたのに再会したのだ。凶作でも民の暮らしが立つように願う若侍の意見を聞い

    0
    2017年09月13日
  • 本所おけら長屋(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「おけら長屋」入居希望者、続出!?個性あふれる登場人物、粋なオチが癖になる~左官の八五郎が兄弟弟子の為と端唄を習うことにしたのは女師匠が粋だから。でも突然姿を消した。親方の引退祝いに唄を披露しようとして、鉄斎の知り合いの知り合いに話を付けたが、一人で行くのは恥ずかしく、魚辰を巻き込んだ。辰は知り合いが引き取ったお歌にのぼせ上がっているのだ。辰は筋が良く、万松が余計な気を回して、気持ちを伝えさせるが、破落戸に絡まれている場面は本当に目の前で起こったことだった。お歌は辰から勇気を貰ったという。鉄斎が短期間剣術指南を務めていた黒岩藩の小身武士の妻が息子への剣術指南を申し出てきた。父親にはその気がなく

    0
    2017年08月09日
  • 本所おけら長屋(八)

    Posted by ブクログ

    江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」では、今日も騒動が巻き起こる。
    長屋の浪人・島田鉄斎に剣術の手ほどきを求めてきた娘の目的とは。
    天下の大関と対戦することになった気弱な相撲取りを勝たせるべく、万造と松吉は策を巡らすが……。
    家を出た一人娘と、頑固な父親を再会させるために奔走する万造とお満だったが、二人の心にも微妙な変化が――など、五篇を収録した、笑って泣ける大好評シリーズ第八弾。

    0
    2017年06月06日
  • 本所おけら長屋(五)

    Posted by ブクログ

    連作短編5編
    涙と笑いのおけら長屋.幽霊騒ぎの「ねのこく」なんてもう可笑しすぎるが,その根本には悲しい過去がある.この人情のバランスが絶妙である.

    0
    2017年05月22日
  • 本所おけら長屋(七)

    Posted by ブクログ

    人情とお節介で名高い、江戸は本所亀沢町のおけら長屋に今日も騒動が舞い込んで――。
    市中を騒がせる義賊“ねずみ小僧"を長屋の住人万造、松吉が追う!? 名医聖庵の切ない過去が明かに。旅芝居の座長、白鷺太夫は生き別れた妹と……。小間物屋の主が吉原に足繁く通う理由とは。藤沢の娘を訪ねた大家の徳兵衛は、とんだ難事に巻き込まれ……。

    0
    2016年12月21日
  • 本所おけら長屋(六)

    Posted by ブクログ

    本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで難事が発生。折しも流行病が西方から江戸へ、そして本所にも…。笑って泣ける大人気連作時代小説、シリーズ第六弾。

    0
    2016年04月27日
  • 本所おけら長屋(五)

    Posted by ブクログ

    今日も騒ぎが絶えない本所おけら長屋―。だるま長屋との度胸勝負で本物の幽霊が…。お染が考えた半襟が売り出されて大当たり?吉原に通い詰める藩士の子細を知った藩主・高宗の決断とは。久蔵が見た富くじの夢は現実となるのか。金貸しのお熊ばあさんが過去と訣別するために選んだ手段は…。

    0
    2016年04月07日
  • 本所おけら長屋(三)

    Posted by ブクログ

    連作短編5編
    最後の「てておや」の大家の徳兵衛と34年ぶりに父と出会うお孝の情愛,そして薬問屋の木田屋宗右衛門が娘お満を思う気持ちにほろりとさせられた.このシリーズは笑って泣ける,落語のようで本当に楽しい.

    0
    2015年12月10日
  • 本所おけら長屋(四)

    Posted by ブクログ

    本所亀沢町にある「おけら長屋」は、いつも騒動ばかり。本所七不思議のひとつ、おいてけ堀で河童の捜索を始めた万造と松吉が巻き込まれた事件とは? 島田鉄斎と因縁のある女スリが再び彼の前に現れて……。大工の八五郎の娘、お糸と文七の恋がついに決着? 長屋で孤立無援となった松吉を、相棒の万造は救えるか!? 人の優しさが心に沁みる、笑いと涙の連作時代小説シリーズ

    0
    2015年09月11日
  • 本所おけら長屋(三)

    Posted by ブクログ

    江戸の本所亀沢町にある「おけら長屋」は、貧乏人の吹き溜まり。しかし、江戸っ子ならではのお節介と人情に、お騒がせコンビ万造・松吉の暴走も絡んで笑いが絶えない。第3弾となる本作では、笑って泣ける「落語テイスト」にいよいよ磨きがかかった。
    大家・徳兵衛の知られざる過去に発し、二組の父娘の複雑な情愛と絆を描いた長講「てておや」をはじめ、読みだしたら止まらない計5篇を収録。

    0
    2015年09月09日
  • 本所おけら長屋(二)

    Posted by ブクログ

    お騒がせコンビ、万造と松吉に振り回される大家の徳兵衛。わけあり浪人の島田鉄斎、左官の八五郎におかみさん連中―本所亀沢町の「おけら長屋」は、「人情」と「お節介」が炸裂する江戸っ子ワールド。万造と迷子の勘吉の胸に迫る交情を描いた「まよいご」はじめ、大好評を博した前作以上に、江戸落語さながらの笑える、泣ける、温まる六篇を収録。

    0
    2015年09月06日