畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(十一)

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    ネタバレ

    定番の☆5つ

    今回はラストの、らくがきが一番印象に残った。
    必殺技の鉄斎先生が活躍する話なのだが、鉄斎先生に頼らず、さいごのけじめは自分でつけようとする八五郎の姿がカッコ良かった。小細工を弄せない不器用な八五郎が、直球勝負で体当たり。最終的に鉄斎先生の出番となるも、鉄斎先生も直球勝負にでる。

    配慮や気配りってのは、人間関係の潤滑油として大事なものだけど、不器用でそいうことが苦手な人にとっても、生きやすい世の中っていいよな、と思う。

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    2020年02月29日
  • 本所おけら長屋(十)

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    ネタバレ

    安定の江戸前人情小噺小説、10作目。今回はド直球の「おけら長屋」を読ませてくれた。毎度書くが、マンネリってのはこういう風に練ると、味わいがぐんと深くなる。

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    2020年01月26日
  • 本所おけら長屋(七)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    人情とお節介で名高い、江戸は本所亀沢町のおけら長屋に今日も騒動が舞い込んで―。市中を騒がせる義賊“ねずみ小僧”を長屋の住人万造、松吉が追う!?名医聖庵の切ない過去が明らかに。旅芝居の座長、白鷺太夫は生き別れた妹と…。小間物屋の主が吉原に足繁く通う理由とは。藤沢の娘を訪ねた大家の徳兵衛は、とんだ難事に巻き込まれ…。大評判のシリーズ第七弾は、著者入魂の五篇を収録。

    令和元年12月2日~4日

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    2019年12月04日
  • 本所おけら長屋(九)

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    ネタバレ

    江戸市井人情小噺系定番の面白さ。
    だが、ボチボチちょっと怪しくなってきたか?おけら長屋が神格化してきてるのが若干心配。万松ってヒーローではないだろ?鉄斎先生が請け負ってた役割を、万松が担って大丈夫か?

    本巻ではまだまだ面白さを保ってるのでいいのだが…この心配が杞憂であることを祈る。

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    2019年12月04日
  • 本所おけら長屋(六)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで難事が発生。折しも流行病が西方から江戸へ、そして本所にも…。笑って泣ける大人気連作時代小説、シリーズ第六弾。

    令和元年11月18日~20日

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    2019年11月20日
  • 本所おけら長屋(八)

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    ネタバレ

    もう盤石のおけら長屋シリーズ。
    愛すべきマンネリ、愛すべきご都合主義。

    毎回思うのだが、このシリーズは小説というより、新作江戸前落語人情噺として楽しんでいる。期待が外れることはほとんどない、そんなレベルで作品を書き続けることもまた、作家の力量なんだと思う。

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    2019年11月19日
  • 本所おけら長屋(五)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    今日も騒ぎが絶えない本所おけら長屋―。だるま長屋との度胸勝負で本物の幽霊が…。お染が考えた半襟が売り出されて大当たり?吉原に通い詰める藩士の子細を知った藩主・高宗の決断とは。久蔵が見た富くじの夢は現実となるのか。金貸しのお熊ばあさんが過去と訣別するために選んだ手段は…。笑いと涙が同居する、大反響の連作時代小説シリーズ第五弾。文庫書き下ろし。

    令和元年11月16日~18日

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    2019年11月18日
  • 本所おけら長屋(十三)

    購入済み

    泣かせる

    毎回、笑いながら、涙しなが楽しく読んでます。
    落語のような本です。
    次回も泣かせて笑わせてください。

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    2019年11月16日
  • 本所おけら長屋(七)

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    もはや安定。よほど踏み外しがない限り、星は減らさないだろうな。
    上手なワンパターンなら飽きがこない俺には、ずっとこのワンパターンを貫いてほしいと願うのみ。

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    2019年10月13日
  • 本所おけら長屋(六)

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    ネタバレ

    もう安定の江戸市井人情小話である。おけら長屋のアホ連中の人情噺を読めば、人間捨てたもんではないと思えるし、心の癒しとして、定期的に読みたくなるのである。

    この巻もいい話ぞろいだけど、頭一つ抜けているのはなんといっても後ろの2作だろう。珍しく続き物(ウルトラ警備隊西へみたいなっ…て古っ)で、おけら長屋の連中が全力でバカやってくれる、笑えてハラハラして泣けて…これぞ市井人情物の醍醐味である。

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    2019年09月22日
  • 本所おけら長屋(十三)

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    ネタバレ

     畠山健二さん、お疲れ様でした。とりもち、よみうり、おいらく、ゆうぐれ の4話の筋書き、これだけの筋書きを作るには、相当の「ひねり」が必要だったと思います! お陰様で一気読み、涙と笑いに包まれました。4話ともに素晴らしいですが、特に、とりもちとゆうぐれが白眉です。今回は酒場三祐のお栄が頑張りました。万造とお満、松吉とお栄、そしてお律さん、おけら長屋、益々賑やかになりますね。そうそう、お殿様もそろそろ登場の頃でしょうか。
     畠山健二「本所おけら長屋(十三)」、2019.8発行、4話、再読。万造の喧嘩相手、栄太郎とお夕・朝太母子の仲をとりもったのはとりもち屋お圭ではなく、子供の朝太、否、朝太に知恵

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    2019年08月28日
  • 本所おけら長屋(五)

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    ネタバレ

    王道の人情噺シリーズ。十分に期待に添ってくれる5作目

    …ん?ちょっと雰囲気変えてきたのか?今回は(良い意味で)あっけらかんとした終わり方の話だけではなく、含みを持たせた話もありーの、悲しい別れもありーの。

    (ネタバレ)
    お熊ばあさんは、シリーズを支える名脇役になると思ったのだけどなぁ~

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    2019年08月20日
  • 本所おけら長屋(四)

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    ネタバレ

    ほっこりできて、泣けて、笑えて…。もはや小説というより精神安定剤としても信頼できるこのシリーズ。

    おいてけ、はオチの決まりようが良し。
    すりきず、は捕物エンタメとしても良い。
    よいよい、とにかく笑って。
    あかいと、あやかり、でほっこり泣きましょう。

    優しさを根底に持つ人の行動は気持ちを和やかにさせる。俺も優しくありたい、と毎度のことながら思わせてくれる。

    万松…ではなく、もう鉄八万松カルテットになってきてるけど、良い方向のデフレかと思う(笑

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    2019年08月01日
  • 本所おけら長屋(二)

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    ネタバレ

    2巻目のジンクス(あるのか、そんなん?)もなんのその。安定の市井人情モノ…時代小説のお手本、定石をしっかり守って…、というか、小説の枠を踏襲しつつも、これは、もはや創作江戸落語やな。

    人情噺(「まよいご」は卑怯なくらいの大傑作、泣くぞ)あり、ドタバタあり、そのどれもが安心して読める出来映え。泣いて笑って明日から頑張ろ!って気分になりたい人は、このシリーズ、心に留め置いて欲しい。

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    2019年05月29日
  • 本所おけら長屋(十二)

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    ネタバレ

     読み終えたら直ちに次巻が読みたくなる・・・、畠山健二さんの「本所おけら長屋(十二)」(2019.2)、今回も泣きと笑いの二重奏、しにがみ、ふうぶん、せいがん、おまもりの4話です。「しにがみ」はお咲、お奈津、お里、お染の長屋女性陣が大活躍、「ふうぶん」はちょっと箸休めかw、「せいがん」で私の大好きな黒石藩主、高宗(黒田三十郎)が登場、この殿様最高です。江戸家老工藤惣二郎の妹扶美もいい役どころでした。「おまもり」、八五郎とお里の娘お糸を中心にオールキャストの物語、著者に何度も泣かされてしまいました(^-^)
     畠山健二「本所おけら長屋(十二)」、2019.2発行、再読。しにがみ、ふうぶん、せいが

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    2019年02月28日
  • 本所おけら長屋【お試し読み版】

    ネタバレ 購入済み

    本所おけら長屋

    面白かった、本編を是非読みたいと思います!

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    2018年09月01日
  • 本所おけら長屋(十一)

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     畠山健二 著「本所おけら長屋(十一)」、2018.8発行、こまいぬ、といちて、ぬけがら、えんがわ、らくがきの5話、泣き笑いの傑作シリーズです。「こまいぬ」と「といちて」秀逸です。「ぬけがら」お栄と松吉、お満と万造、開けっ広げでお節介で間抜けで、人のためなら無茶もするが、いざ自分のことになると及び腰w。そして、粋で情け深くて深みのあるお染。秀逸の3乗ですw。「えんがわ」と「らくがき」は連作・短編です。左官職人八五郎の独壇場と言っていいかもしれません。長屋のサポートは必要ですが(^-^)秀逸の5乗でしょう!
     畠山健二「本所おけら長屋(十一)」、2018.8発行、再読、5話。松吉とお栄、万造とお

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    2018年08月30日
  • 本所おけら長屋(五)

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    「ねのこく」「わけあり」は涙をさそう。あいかわらずおせっかいで困っている人の事を放ってはおけない長屋の連中は愛すべき人々です。私もこのシリーズずっと続いてほしいなと思っています。ときどきまた会いたくなってこのおけら長屋に戻ってきます。本は妄想タイムマシンの装置でもあり、やっぱり読書はめっぽう楽しい。

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    2018年03月23日
  • 本所おけら長屋(九)

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     おけら著者(畠山健二さん)作「おけら長屋(九)」(2017.8)、まいわし、おてだま、すがたみ、かんざし、うらかたの5話、素晴らしいです!黒石藩の殿様、今回は損な役回りでしたが、部下のために頭を下げる見事な名君ぶりです。花魁紫月と髪結清吉の鏡の中での心の通い合い、幼馴染のお蔦と清吉の恋、白眉でした。そして極めつけは火付盗賊改方筆頭与力根本伝三郎の大和屋の悪女お康への「御上をなめるな」の一言。読者はここで留飲を下げました(^-^) それにしても、殿様や与力が一目も二目も置く島田鉄斎、やってくれます! 

     再読を初読と感じさせる面白さ、泣き笑い、膝を打つ痛快さ。畠山健二さん「本所おけら長屋(九

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    2018年03月07日
  • 本所おけら長屋(十)

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     降参です(≧◇≦) 理屈抜きで面白いです(^-^) 畠山健二さん「本所おけら長屋(十)」、2018.2発行です!
     畠山健二「本所おけら長屋(十)」、2018.2発行。境目、あかぎれ、青鬼、盛りそば、送り火。涙と笑いの5話。金太が笑わせ、お満が泣かせます。お里が、お咲が、お奈津が何ともいい感じ。八五郎、万松、鉄斎もいなくてはならない存在です。お満が啖呵を切った「青鬼」が一番のお気に入りです。
     畠山健二「本所おけら長屋」(十)、2018.2発行、再読。5話、どれも面白いですが、「あおおに」が最高です。全シリーズ中でもトップクラス。お満の啖呵、決まりました(^-^)

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    2018年02月27日