畠山健二のレビュー一覧
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ネタバレ万造とお満、松吉とお栄は早晩一緒になることでしょうw。著者は、鉄斎とお染についてはどうされるのか(^-^) 畠山健二「本所おけら長屋(十七)」、2021.10発行。かえだま、はんぶん、げんぺい、みなのこの4話。ネタ作り、かなり苦労の跡がみられますが、今回もしっかり泣き笑いを! 今回はおけら長屋の団結と心意気がいつも以上に。そして、女性陣が大活躍でした。
畠山健二「本所おけら長屋(十七)」、2021.10発行、再読。替え玉、半分、源平、皆の子 の4話。鉄斎が戸田屋の後家お多江に袖にされたと勘違いしたお染の怒りがおさまらず、お多江に直談判に行った「半分」。噂や話は「話半分」に。「皆の子」は、泣き笑いの集大成。 -
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ネタバレ畠山健二「本所おけら長屋(十五)」、2020.10発行、再読。はるざれ、なつぜみ、あきなす、ふゆどりの春夏秋冬4話。あきなすは嫁と姑の愛すべき争い。はるざれは、春が来て野山がうららかな景色になること。お葉と尾形清八郎の今後に幸あれ。お喜代57歳と嘉助58歳の純な恋に乾杯、なつぜみ。お染と鉄斎、そろそろ同じ長屋に移りそうw、ふゆどりで阿吽の呼吸。酒場三祐での会話でおけら長屋の知恵が湧いてくる。お栄の合いの手も心地よし(^-^) お満のサポートも絶妙!
畠山健二「本所おけら長屋(十五)」、2010.10発行、再読。はるざれ、なつぜみ、あきなす、ふゆどり の四季4話。何も語ることなし。ただ、畠山健二さんのこのシリーズがずっとずっと続くことを願うのみです。
「はるざれ」とは、春が来て野山がうららかな景色になること。「はるざれ」「なつぜみ」「あきなす」「ふゆどり」の4話。四季のタイトル、粋です。そして、内容は深い、とても深い、深すぎます。「あきなす」は笑いですが、「はるざれ」「なつぜみ」「ふゆどり」は泣かせます。何度読んでも泣きます。悲しみの涙ではなく感涙の涙です! 畠山健二「本所おけら長屋(十五)」、2020.10発行、再読。2023.3発行の二十巻が最数巻とか・・・。何とも言えない気持ちです。 -
購入済み
私は愛すべき馬鹿になりたい
昨今流行りの江戸市中物の時代劇(?)人情とお節介だけが取り柄の貧乏人が集まる長屋での、笑いあり涙ありの騒動が落語の様に語られる物語だ。
登場人物は皆一癖も二癖もある町人で(1人武家も居るが)持ち込まれる相談どころか、今どきの我々なら見てみぬふりをする様な事にも自らしゃしゃり出て粋な落ちを付けて解決してしまう。まぁ若干都合良すぎるよなぁと言う感じも無いではないが笑えて泣ける話ばかりなのでさほど気にならない。2021年4月現在で既刊15巻。そこそこのペースで刊行されているので続きが気になるけど中々出ないなあ、と作者を呪いたくなるようなこともない。安心して読める。とは言えポンポン続きが出てくる訳でもないので幾度も何度も読み直しているのだが、先がわかっていても何度も笑えるし、お気に入りの話では何度も泣けてしょうがない。ほんと泣けるので公共交通機関などで読むのはやめたほうが良い。電車でスマホ覗きながら嗚咽を漏らして涙と鼻水を拭うおっさんなど不審者と通報されても仕方がない世の中なのである。
なぜこんなにこの物語が、登場する人物が好きなのか。ぶっちゃけ彼らは「馬鹿」なのである。
損得勘定が至上命題である現代社会であれば、登場人物の取る行動は「バカじゃないの?やめといたほうがいいよ」と周囲の人間が止めるようなものばかりである。しかし彼らは馬鹿である事を良しとしてお節介をやめない。やめてしまえば江戸っ子の名折れなのである。そしてそこにはお節介を焼くことで自分の利益を図るような下心もない。口ばっかりでは自分の得になるんだと言うような事もいうが、それは江戸っ子の心意気、粋で洒脱な伊達と酔狂の極みなのである。
お人好しの「馬鹿」ばかりが集まるおけら長屋に騒動の種は尽きないが、彼らのような馬鹿に私もなりたい。 -
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今回は江戸の町を賑わすねずみ小僧、おけら長屋の住人がいつもお世話になっている治療院・聖庵堂の聖庵先生、以前世間知らずで大騒動を巻き起こした志摩屋のお嬢様・お静、とおけら長屋の周囲の人たちにスポットを当てた短編集だった。
ぶっきらぼうではあるけれど、患者をいつも温かく迎え見守ってくれる聖庵先生の切なすぎる過去に泣けた。
特筆すべきは、おけら長屋御用達の居酒屋の店員・お栄ちゃん。
「お染めさん、この二人(万松)を殴るなら、擂粉木を貸しましょうか」とアシストしたり、万松相手に堂々とぼったくったり、と笑わしてくれる。
これからもお栄ちゃんの万松に対する鋭いツッコミに期待したい。
そしてお吉婆さんお手製の芋の甘辛煮、私も食べたい! -
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いやー、見直したよ万松コンビ。
なかなかやるじゃねぇか。
さすがは粋を大事にする江戸っ子だねぇ。
それでこそ男の中の男だよ。
お糸ちゃんの幸せを願う八五郎さんとお里さんの親心も、お糸ちゃんを可愛がり寄り添うおけら長屋のみんなの真心も、全てが良くて泣けた。
おけら長屋で育ったお糸ちゃんはどこへ行っても大丈夫。
おけら長屋のみんなはいつでも、変わらぬ場所で変わらぬ仲間でお糸ちゃんのことを想っている。
お糸ちゃんはお里さんから託された根付を眺める度に、おけら長屋の人情や優しさを思い出すのだろう。
それにしても、西方から江戸へ入ってきた流行病にはドキリとした。
風邪に似た症状で咳や高熱が続き年寄りや子供の多くが死ぬ、熱のある旅人は関所を通さない、疑いのある者は一定の場所に隔てる…江戸も令和もなんら変わらない。歴史は繰り返される。
由兵衛さんのような人が令和の時代にもいたらいいのに。 -
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ネタバレシリーズ第5弾。
さすがはお節介と人情で知られたおけら長屋。
とうとう幽霊にまでお節介をやくなんて。
幽霊の話しに耳を傾け、なんとか成仏させたいと策を練る。
そろそろ成仏しな、と励ましながら幽霊に酒を次ぐ。
やっぱりいいな、おけら長屋。
そして今までで一番泣けたのは『わけあり』。
金貸しのお熊ばあさんが幼い頃から心の中にずっと抱えていた重い荷物。
最後に取り出すことができて本当に良かった。
人と人が繋がっていって、互いを思い合って生きていくことの大切さをお熊ばあさんから教わった。
やっぱりお熊ばあさんが大好きだ…もう最後は号泣。
「このおけら長屋で暮らしている人たちを見てみろ。貧乏人ばっかりだ。着物は継ぎ接ぎだらけで、店賃は溜め放題、家の中にゃなんにもありゃしねえ。だけど、泣いて笑って、助け合って楽しく暮らしているじゃねえか。おれは幸せだぜ。このおけら長屋に越してきて、それがわかったんだ」
喜四郎の男の覚悟にも泣けた。 -
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ネタバレシリーズ第4弾。
今回もおけら長屋の住人達のお節介にうるうるしっぱなし。
「楽しいよ、お節介って。やくのも、やかれるのも。だって、その人が好きってことだろ。嫌いな人にお節介なんてやかないからね。だから、あたしたちには、好きな人がいっぱいいるってことさ」
いいなー。
こんなセリフを当たり前のようにサラッと言って、それを優しい顔してみんなが見つめてくれて。
これだからおけら長屋が時々恋しくなって読みたくなる。
今回の5編全てが優しさに溢れていて、何度も涙ぐんだ。
特にお糸ちゃんの恋を応援する『あかいと』、元女スリのその後を描いた『すりきず』、松吉の仔猫騒動を描いた『あやかり』が良かった。
私もお満さんと一緒に、おけら長屋のお節介のご褒美をもらえて、とっても嬉しい。 -
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ネタバレシリーズ第3弾。
お節介と人情で名高い「おけら長屋」。
今回も長屋のみんなの仲の良さにほっこりした。
いつも長屋に騒動を持ち込む万造・松吉コンビ。
けれど『ふろしき』の万松コンビは見直した。
久蔵・お梅夫婦に生まれた亀吉の誕生祝いとして持ってきた味のある平仮名の手紙。
色も柄も違う端切れを持ち寄り、縫い合わせて作った愛情たっぷりの亀吉専用の布団。
相変わらず泣かせるじゃあないか。
そして、家族のため出世しようと仕事に打ち込む久蔵に向かって「お梅ちゃんと亀吉の側にいてやれ」と優しく諭す万造には感動。
万松コンビも成長したな、と感心しきりの回だった。
『てておや』のお満。
聖庵先生の弟子として初登場した彼女が、これから長屋の住人達(特に万造)とどんな感じで絡んでくるのか楽しみ。
「医者にとって大切なのは、病よりも人の心を診ることだ」
お満に向けた聖庵先生の言葉は、今コロナで右往左往している私の心にも響いた。