畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(六)

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    今回は更に会話の面白さ、軽妙さが増している印象です。
    それに加えて万松コンビの活躍も、悪ふざけではなく優しさと男気に溢れていてとても良かったです。
    このシリーズは回を重ねる度にどんどん魅力が増してくると思います。

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    2021年03月05日
  • 本所おけら長屋(十五)

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    今回は嫁姑のしみじみコメディあきなすが一番良かったな。そういえば鉄斎さんは悲しい過去をもつお方だった。ふゆどりというタイトルがとてもステキ。もう15巻か!おけら長屋は中毒性を持っているわ。2020.12.11

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    2020年12月19日
  • 本所おけら長屋(二)

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    ネタバレ

    これほどまで、落語のような時代小説が今まであったか?
    第二巻から読み始めてしまったが、十二分に堪能!
    はじめにながやの配置と住人が絵で注釈付き。
    職業や年齢も。

    中身はというと、30〜45分のドラマを1本見たかのようなまとまりで、話が進められていく短編の集合体。

    落語のはっつぁん、くまさんの様なキャラクターを持つ二人組が落語さながらに大活躍!

    笑いながらもホロリとくる人情長屋の様子が繰り広げられる。シリーズ化しており、楽しみな作品。

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    2020年11月10日
  • 本所おけら長屋(七)

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    今回は江戸の町を賑わすねずみ小僧、おけら長屋の住人がいつもお世話になっている治療院・聖庵堂の聖庵先生、以前世間知らずで大騒動を巻き起こした志摩屋のお嬢様・お静、とおけら長屋の周囲の人たちにスポットを当てた短編集だった。

    ぶっきらぼうではあるけれど、患者をいつも温かく迎え見守ってくれる聖庵先生の切なすぎる過去に泣けた。

    特筆すべきは、おけら長屋御用達の居酒屋の店員・お栄ちゃん。
    「お染めさん、この二人(万松)を殴るなら、擂粉木を貸しましょうか」とアシストしたり、万松相手に堂々とぼったくったり、と笑わしてくれる。
    これからもお栄ちゃんの万松に対する鋭いツッコミに期待したい。

    そしてお吉婆さん

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    2020年09月16日
  • 本所おけら長屋(六)

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    いやー、見直したよ万松コンビ。
    なかなかやるじゃねぇか。
    さすがは粋を大事にする江戸っ子だねぇ。
    それでこそ男の中の男だよ。

    お糸ちゃんの幸せを願う八五郎さんとお里さんの親心も、お糸ちゃんを可愛がり寄り添うおけら長屋のみんなの真心も、全てが良くて泣けた。
    おけら長屋で育ったお糸ちゃんはどこへ行っても大丈夫。
    おけら長屋のみんなはいつでも、変わらぬ場所で変わらぬ仲間でお糸ちゃんのことを想っている。
    お糸ちゃんはお里さんから託された根付を眺める度に、おけら長屋の人情や優しさを思い出すのだろう。

    それにしても、西方から江戸へ入ってきた流行病にはドキリとした。
    風邪に似た症状で咳や高熱が続き年寄り

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    2020年09月13日
  • 本所おけら長屋(五)

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    ネタバレ

    シリーズ第5弾。
    さすがはお節介と人情で知られたおけら長屋。
    とうとう幽霊にまでお節介をやくなんて。
    幽霊の話しに耳を傾け、なんとか成仏させたいと策を練る。
    そろそろ成仏しな、と励ましながら幽霊に酒を次ぐ。
    やっぱりいいな、おけら長屋。

    そして今までで一番泣けたのは『わけあり』。
    金貸しのお熊ばあさんが幼い頃から心の中にずっと抱えていた重い荷物。
    最後に取り出すことができて本当に良かった。
    人と人が繋がっていって、互いを思い合って生きていくことの大切さをお熊ばあさんから教わった。
    やっぱりお熊ばあさんが大好きだ…もう最後は号泣。
    「このおけら長屋で暮らしている人たちを見てみろ。貧乏人ばっかり

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    2020年07月04日
  • 本所おけら長屋(四)

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    ネタバレ

    シリーズ第4弾。
    今回もおけら長屋の住人達のお節介にうるうるしっぱなし。

    「楽しいよ、お節介って。やくのも、やかれるのも。だって、その人が好きってことだろ。嫌いな人にお節介なんてやかないからね。だから、あたしたちには、好きな人がいっぱいいるってことさ」
    いいなー。
    こんなセリフを当たり前のようにサラッと言って、それを優しい顔してみんなが見つめてくれて。
    これだからおけら長屋が時々恋しくなって読みたくなる。

    今回の5編全てが優しさに溢れていて、何度も涙ぐんだ。
    特にお糸ちゃんの恋を応援する『あかいと』、元女スリのその後を描いた『すりきず』、松吉の仔猫騒動を描いた『あやかり』が良かった。
    私も

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    2020年07月02日
  • 本所おけら長屋(十四)

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    今回も文句なしの面白さ。マンネリ化してつまらなくなりそう巻数ですが、全然衰えない!
    やっぱり殿様が出る話が大好きです。
    ストレスがたまったり、疲れたりする現実には、万事うまくいくこの本がぴったりですね。

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    2020年06月29日
  • 本所おけら長屋(三)

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    各篇が落語の題材になっても良いくらい完成度が高く、文句無しに面白いです。
    おけら長屋の雰囲気を少しでも味わおうと両国付近を歩いていると「この辺りは鬼平犯科帳で登場した、、、」という看板を幾つか見かけましたが、いつか「おけら長屋はここにあったという設定です」といった看板ができないかな。

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    2020年06月07日
  • 本所おけら長屋(三)

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    ネタバレ

    シリーズ第3弾。
    お節介と人情で名高い「おけら長屋」。
    今回も長屋のみんなの仲の良さにほっこりした。
    いつも長屋に騒動を持ち込む万造・松吉コンビ。
    けれど『ふろしき』の万松コンビは見直した。
    久蔵・お梅夫婦に生まれた亀吉の誕生祝いとして持ってきた味のある平仮名の手紙。
    色も柄も違う端切れを持ち寄り、縫い合わせて作った愛情たっぷりの亀吉専用の布団。
    相変わらず泣かせるじゃあないか。
    そして、家族のため出世しようと仕事に打ち込む久蔵に向かって「お梅ちゃんと亀吉の側にいてやれ」と優しく諭す万造には感動。
    万松コンビも成長したな、と感心しきりの回だった。

    『てておや』のお満。
    聖庵先生の弟子として初

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    2020年05月21日
  • 本所おけら長屋(十)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思わぬ過去が明らかになり…(「おくりび」)など、著者入魂の五篇を収録した笑って泣ける超人気シリーズ第十弾。

    令和2年5月6日~7日

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    2020年05月07日
  • 本所おけら長屋(九)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    金はないけど情はある、個性豊かな面々が揃う「おけら長屋」は今入も騒がしい。“赤鰯”と呼ばれる腰抜け武士の本当の姿は…。おけら長屋に越してきた謎の女が忽然と姿を消したわけとは。吉原に乗り込んだお満は男と女の深い情話を知ることに。お糸と文七が陥った苦境を知った長屋の住人たちは、陰ながら奔走し―。笑いと涙と人情が満載のシリーズ第九弾は、ますます充実の五篇を収録。

    令和2年5月4日~5日

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    2020年05月05日
  • 本所おけら長屋(十)

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    今回も最高。
    最後の弥太郎の纏のシーンなんて、映像化したら最高に面白いんだろうな。だけど、だいたい、面白い本を映像化したら、がっかりする出来だから、まぁ、しなくいいいかも。

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    2020年04月30日
  • 本所おけら長屋(九)

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    どんどん面白くなっていて、最新刊まで近くなってきたのがさみしい!
    話のとちゅうに、ちょくちょくはいる、万松、金太たちのちょいボケが面白すぎ。
    あと、殿様が出てきたらやったー❗️と思う。

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    2020年04月26日
  • 本所おけら長屋

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    古典落語のようなテンポとユーモア溢れる会話で始まる冒頭数ページを読んだだけで、お気に入りのシリーズになることが決定しました。
    落語や物語に出てくる江戸の長屋に住む人たちは、適当に生きているようで妙な矜恃もあり、苦難にもへこたれず、人情があって、とにかく毎日が楽しそうで羨ましい。

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    2020年04月19日
  • 本所おけら長屋(八)

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    今回も文句なく面白い。
    お上も関わるような事件も万事丸く収まるのが好き。良くある、罪は罪として裁かれないと…というやつは、確かにわかるけど、悲しいから、こちらは、そんな心配はなくとてもスッキリ!
    読み進めるのが楽しみすぎます。

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    2020年04月18日
  • 本所おけら長屋(十二)

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    ネタバレ

    安定のシリーズ。
    今回は、ウンコチンチン的なお下劣さも戻ってきていて、初期回帰な感じだが、おけら長屋のチート化は進化している。

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    2020年04月18日
  • 本所おけら長屋(十四)

    購入済み

    70才ではじめてのどくしょ、

    何か趣味を持ちたく、読書にしましたこの年で、よめない漢字もあり勉強になります。

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    2020年04月17日
  • 本所おけら長屋(七)

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    もう七冊読み続けてますが、飽きない!
    笑いもふんだんな上に、事件解決もお見事!すべて丸くおさめちゃうおけら長屋に乾杯。

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    2020年04月13日
  • 本所おけら長屋(二)

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    ネタバレ

    シリーズ第2弾。
    今回も、おけら長屋の禍の元・万松コンビや何かと気が利くおかみさん達、用心棒兼相談役の鉄斎さん等、おけら長屋の住人達の間で起こる騒動に笑ったりほっこりしたり。
    住人達のバツグンの連携プレーには感心しきり。
    せっかちでお節介の江戸っ子達は、頼まれてもいないのに、それが仲間のためとあれば後先考えずにやっちまう。
    見返りなんて考えない。
    だって"当たり前"のことだから。

    特に『まよいご』はみんなの優しさに泣けた。
    おけら長屋の何がいいって、住人達の距離感が絶妙。
    心に垣根がなく、上っ面な世辞も言わない。
    けれど小さな見栄や意地を張ることも時にある。
    それは互いを

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    2020年04月08日