畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(十)
    安定の江戸前人情小噺小説、10作目。今回はド直球の「おけら長屋」を読ませてくれた。毎度書くが、マンネリってのはこういう風に練ると、味わいがぐんと深くなる。
  • 本所おけら長屋(七)
    内容(「BOOK」データベースより)
    人情とお節介で名高い、江戸は本所亀沢町のおけら長屋に今日も騒動が舞い込んで―。市中を騒がせる義賊“ねずみ小僧”を長屋の住人万造、松吉が追う!?名医聖庵の切ない過去が明らかに。旅芝居の座長、白鷺太夫は生き別れた妹と…。小間物屋の主が吉原に足繁く通う理由とは。藤沢の...続きを読む
  • 本所おけら長屋(九)
    江戸市井人情小噺系定番の面白さ。
    だが、ボチボチちょっと怪しくなってきたか?おけら長屋が神格化してきてるのが若干心配。万松ってヒーローではないだろ?鉄斎先生が請け負ってた役割を、万松が担って大丈夫か?

    本巻ではまだまだ面白さを保ってるのでいいのだが…この心配が杞憂であることを祈る。
  • 本所おけら長屋(六)
    内容(「BOOK」データベースより)
    本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで...続きを読む
  • 本所おけら長屋(八)
    もう盤石のおけら長屋シリーズ。
    愛すべきマンネリ、愛すべきご都合主義。

    毎回思うのだが、このシリーズは小説というより、新作江戸前落語人情噺として楽しんでいる。期待が外れることはほとんどない、そんなレベルで作品を書き続けることもまた、作家の力量なんだと思う。
  • 本所おけら長屋(五)
    内容(「BOOK」データベースより)
    今日も騒ぎが絶えない本所おけら長屋―。だるま長屋との度胸勝負で本物の幽霊が…。お染が考えた半襟が売り出されて大当たり?吉原に通い詰める藩士の子細を知った藩主・高宗の決断とは。久蔵が見た富くじの夢は現実となるのか。金貸しのお熊ばあさんが過去と訣別するために選んだ手...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十三)

    泣かせる

    毎回、笑いながら、涙しなが楽しく読んでます。
    落語のような本です。
    次回も泣かせて笑わせてください。
  • 本所おけら長屋(七)
    もはや安定。よほど踏み外しがない限り、星は減らさないだろうな。
    上手なワンパターンなら飽きがこない俺には、ずっとこのワンパターンを貫いてほしいと願うのみ。
  • 本所おけら長屋
    笑点で木久扇さんが紹介していたので読んでみた。江戸の長屋の人々の暮らしがいきいきと描かれている。落語の世界に近い。人情話にほろりとさせられる。
  • 本所おけら長屋(六)
    もう安定の江戸市井人情小話である。おけら長屋のアホ連中の人情噺を読めば、人間捨てたもんではないと思えるし、心の癒しとして、定期的に読みたくなるのである。

    この巻もいい話ぞろいだけど、頭一つ抜けているのはなんといっても後ろの2作だろう。珍しく続き物(ウルトラ警備隊西へみたいなっ…て古っ)で、おけら長...続きを読む
  • 本所おけら長屋
    内容(「BOOK」データベースより)
    本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、左官の八五郎、後家女のお染―ひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってきて…。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十三)
     畠山健二さん、お疲れ様でした。とりもち、よみうり、おいらく、ゆうぐれ の4話の筋書き、これだけの筋書きを作るには、相当の「ひねり」が必要だったと思います! お陰様で一気読み、涙と笑いに包まれました。4話ともに素晴らしいですが、特に、とりもちとゆうぐれが白眉です。今回は酒場三祐のお栄が頑張りました。...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    王道の人情噺シリーズ。十分に期待に添ってくれる5作目

    …ん?ちょっと雰囲気変えてきたのか?今回は(良い意味で)あっけらかんとした終わり方の話だけではなく、含みを持たせた話もありーの、悲しい別れもありーの。

    (ネタバレ)
    お熊ばあさんは、シリーズを支える名脇役になると思ったのだけどなぁ~
  • 本所おけら長屋(四)
    ほっこりできて、泣けて、笑えて…。もはや小説というより精神安定剤としても信頼できるこのシリーズ。

    おいてけ、はオチの決まりようが良し。
    すりきず、は捕物エンタメとしても良い。
    よいよい、とにかく笑って。
    あかいと、あやかり、でほっこり泣きましょう。

    優しさを根底に持つ人の行動は気持ちを和やかにさ...続きを読む
  • 本所おけら長屋(二)
    2巻目のジンクス(あるのか、そんなん?)もなんのその。安定の市井人情モノ…時代小説のお手本、定石をしっかり守って…、というか、小説の枠を踏襲しつつも、これは、もはや創作江戸落語やな。

    人情噺(「まよいご」は卑怯なくらいの大傑作、泣くぞ)あり、ドタバタあり、そのどれもが安心して読める出来映え。泣いて...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十二)
     読み終えたら直ちに次巻が読みたくなる・・・、畠山健二さんの「本所おけら長屋(十二)」(2019.2)、今回も泣きと笑いの二重奏、しにがみ、ふうぶん、せいがん、おまもりの4話です。「しにがみ」はお咲、お奈津、お里、お染の長屋女性陣が大活躍、「ふうぶん」はちょっと箸休めかw、「せいがん」で私の大好きな...続きを読む
  • 本所おけら長屋【お試し読み版】

    本所おけら長屋

    面白かった、本編を是非読みたいと思います!
  • 本所おけら長屋(十一)
     畠山健二 著「本所おけら長屋(十一)」、2018.8発行、こまいぬ、といちて、ぬけがら、えんがわ、らくがきの5話、泣き笑いの傑作シリーズです。「こまいぬ」と「といちて」秀逸です。「ぬけがら」お栄と松吉、お満と万造、開けっ広げでお節介で間抜けで、人のためなら無茶もするが、いざ自分のことになると及び腰...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    「ねのこく」「わけあり」は涙をさそう。あいかわらずおせっかいで困っている人の事を放ってはおけない長屋の連中は愛すべき人々です。私もこのシリーズずっと続いてほしいなと思っています。ときどきまた会いたくなってこのおけら長屋に戻ってきます。本は妄想タイムマシンの装置でもあり、やっぱり読書はめっぽう楽しい。
  • 本所おけら長屋(九)
     おけら著者(畠山健二さん)作「おけら長屋(九)」(2017.8)、まいわし、おてだま、すがたみ、かんざし、うらかたの5話、素晴らしいです!黒石藩の殿様、今回は損な役回りでしたが、部下のために頭を下げる見事な名君ぶりです。花魁紫月と髪結清吉の鏡の中での心の通い合い、幼馴染のお蔦と清吉の恋、白眉でした...続きを読む