畠山健二のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
安定の面白さがいよいよ安定してきたなあ、と感じました。万松コンビのドタバタも、どういえばいいのか、落ち着いたというのでしょうか、おとなしくなったというのでしょうか、いやいや、決しておとなしくなったわけではないのですが、ホッとする感じなのでしょうか。
鉄斎さんは不動のかっこよさ!
いよいよ、土曜時代劇とか木曜時代劇で映像化すると面白いだろうな、どんなキャストにするか、一人で想像をめぐらしています。
最終話に出てきたおばあさん、そしてそれ以上に小動物が活躍する物語があったら楽しいだろうな、とも思います。
少しずつ、登場人物が成長しながらも、偉大なるマンネリに入っていっても許される、そんなシリーズに -
Posted by ブクログ
気軽に読める、江戸を紹介した本。
古典落語のあらすじをまくらに、江戸にまつわるうんちくを展開している。あらすじは全40席ある。
構成は以下の4つからなる。
1.あらすじ
2.歳時記、または江戸っ子の生活
3.背景
4.ひとこと
あらすじは1ページ分しかない。ほかの古典落語のあらすじ本を読んでいなければ、どのような話か分かりづらい。
私は演目を見れば、どのような話かわかるので、あらすじの短さや、わかりづらさに特に不満はないものの、入門者には不親切だと感じた。題名に「超入門」と書いてあるが、本当の入門者向きではない。すでに古典落語に入門している人向きである。
文体は、かなり軽い。あっさりと -
Posted by ブクログ
ネタバレ新本所おけら長屋(二)
著者:畠山健二
発行:2024年11月20日
祥伝社文庫
2013年からPHP文庫で20冊発行された「本所おけら長屋」シリーズの新シリーズ。去年からスタートして2冊出ていたが、これが2冊目。今回も3編の連作短編。1編100ページで、時代小説の市井ものとしては1編が長いが、ストーリーが比較的シンプルで読みやすく、長さを感じない。時代小説は市井ものが気軽に読めて楽しい。
*************************
(読書メモ、ストーリーもろバレ注意)
1.おみたて
伊藤幸一郎:お満に弟子入り志願、15歳、父は医師の伊藤惣頼(そうらい)で酔いどれ先生と呼ばれ