畠山健二のレビュー一覧

  • 本所おけら長屋(六)
    万松コンビが相変わらずやらかしているが,お糸ちゃんもいよいよ結婚,物語の中でも時が経っていく.万造と女先生お満も進展するのかなぁ.
  • 本所おけら長屋(十二)
    江戸への出稼ぎ中に行方不明になった夫を、妻と娘が探しにくる感涙必至の「おまもり」や、泥棒がおけら長屋に忍び込もうとするも思わぬ展開に巻き込まれる「しにがみ」、江戸にラクダが見世物としてくることになり、万造、松吉が一攫千金を企む「ふうぶん」、黒石藩の家老・工藤惣二郎の年の離れた妹が、鉄斎門下の武士に試...続きを読む
  • 本所おけら長屋(九)
    金はないけど情はある、個性豊かな面々が揃う「おけら長屋」は今入も騒がしい。“赤鰯”と呼ばれる腰抜け武士の本当の姿は…。おけら長屋に越してきた謎の女が忽然と姿を消したわけとは。吉原に乗り込んだお満は男と女の深い情話を知ることに。お糸と文七が陥った苦境を知った長屋の住人たちは、陰ながら奔走し―。笑いと涙...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十一)
    岡っ引きに憧れた弥太郎が勝手に親分を名乗り、事件を解決しようとして起こした大騒動とは(「といちて」)、波瀾万丈の人生を送ってきたお染は、誰にも言えなかった切ない過去を思い返す(「ぬけがら」)、隠居した親方に昔の女を探してほしいと頼まれた八五郎は、ひょんなことから心を閉ざした子供を預かることに…(「ら...続きを読む
  • 本所おけら長屋(十)
    おけら長屋にわけがあって引っ越してきた商家の若旦那が、金太に弟子入り!?(「さかいめ」)、研屋の半次は万造と松吉にそそのかされて、ひと目惚れした相手のために大食い大会に出ることに(「もりそば」)、火消の纏持ち・政五郎は、男の中の男として江戸っ子の憧れだったが、思わぬ過去が明らかになり…(「おくりび」...続きを読む
  • 本所おけら長屋(三)
    相変わらず万松の典型的な江戸っ子ぶり、世話をやく女性たちの長屋気質、さらっと読めて面白い。
    まだまだ活躍してない長屋メンバーがいるので期待。
    あとお梅と亀吉の話をもっと知りたい。

    最後の徳兵衛さんとお孝の「てておや」で、大団円になっても良いような話だった。うまく回収できて良かった。
  • スプラッシュ マンション
    葛飾区新小岩の分譲マンションが舞台。いけすかない管理組合の理事長を懲らしめてやろうと誓う住人3名が、理事長と管理会社の癒着を突き止めて大騒動に発展。

    最初の20頁を読んだときは、失敗したかなと思いました。同じマンションに住む30~40代の既婚男性が連れもって風俗に行くところもなんだかキモくて。いや...続きを読む
  • 下町のオキテ
    墨田区本所四丁目にお住いの畠山健二さん「下町のオキテ」、2002.10発行(文庫)です。著者にとって下北沢は大阪より遠い感覚だそうです(^-^) それほど下町への執着が強いということでしょう。下町エトセトラと下町イベントの2つの章立てです。下町の暮らし、人情、諸行事、遊びなどが描かれています。「本所...続きを読む
  • 本所おけら長屋(二)
     畠山健二さんの「本所おけら長屋(二)」(2014.3)、本当に面白いです(^-^) 6話。「代役」(主役はお梅、久蔵、万・松)、「捨て石」(与兵衛、徳兵衛、万・松)、「迷い子」(万造、松吉、島田鉄斎)、「刻印」(黒田三十郎、鉄斎)、「相老い」(八五郎、お里)、「辻斬り」(作平、鉄斎、おけら長屋の住...続きを読む
  • 本所おけら長屋(七)
    おっと剣客小説兼捕物帖~噂の鼠小僧が芋煮売りの兄妹と知れた。父親は義賊だったが、弟分に売られたのだ。ばれた訳は盗みに入る妹が左足を傷つけ、破落戸に絡まれても身のこなしが軽かったからだ。鉄斎は兄貴分を売った非道な盗人を突き出すことで、兄妹に足を洗わせた。聖庵は上州高根藩の典医だったが、幼い跡継ぎの麻疹...続きを読む
  • 本所おけら長屋(六)
    ほろっと泣かせるじゃないか
    ~大家が花見に行こうと言うが万造は気が乗らない。2歳で捨てられ拾われた万造は花の季節になると捨てられたという気持ちが大きくなるからだ。拾って育ててくれた親父は大工で、生々しい夢に出てきた。お染の家を覗くのは大工の又造だが問い詰めようとする万松に名前を聞いてがっかりする。幼...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    長腰巻きなしで、この装画では売れないね~だるま長屋との諍いが幽霊屋敷での我慢比べ。八百金のお陰で勝利したが、幽霊に成仏してほしい。拝み屋の口から事情を聞き、酒宴を張ることに。呉服の売り上げを伸ばすために小間物商売を始めた伊佐吉の所には大店のお嬢さんが押しかけ、商売も順調で、呉服屋の隣の店を大旦那から...続きを読む
  • 本所おけら長屋(三)
    「おけら長屋」入居希望者、続出!?個性あふれる登場人物、粋なオチが癖になる~左官の八五郎が兄弟弟子の為と端唄を習うことにしたのは女師匠が粋だから。でも突然姿を消した。親方の引退祝いに唄を披露しようとして、鉄斎の知り合いの知り合いに話を付けたが、一人で行くのは恥ずかしく、魚辰を巻き込んだ。辰は知り合い...続きを読む
  • 本所おけら長屋(八)
    江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」では、今日も騒動が巻き起こる。
    長屋の浪人・島田鉄斎に剣術の手ほどきを求めてきた娘の目的とは。
    天下の大関と対戦することになった気弱な相撲取りを勝たせるべく、万造と松吉は策を巡らすが……。
    家を出た一人娘と、頑固な父親を再会させるために奔走する万造とお満だったが、...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    連作短編5編
    涙と笑いのおけら長屋.幽霊騒ぎの「ねのこく」なんてもう可笑しすぎるが,その根本には悲しい過去がある.この人情のバランスが絶妙である.
  • スプラッシュ マンション
    「本所おけら長屋」が面白かったので読んでみたが、
    こちらは現代人の小ずるさや嫌な面ばかりが見られて、
    気持ちいい話ではなかった。
  • 本所おけら長屋(七)
    人情とお節介で名高い、江戸は本所亀沢町のおけら長屋に今日も騒動が舞い込んで――。
    市中を騒がせる義賊“ねずみ小僧"を長屋の住人万造、松吉が追う!? 名医聖庵の切ない過去が明かに。旅芝居の座長、白鷺太夫は生き別れた妹と……。小間物屋の主が吉原に足繁く通う理由とは。藤沢の娘を訪ねた大家の徳兵衛は、とんだ...続きを読む
  • 本所おけら長屋(六)
    本所亀沢町にあるおけら長屋は、今日も騒がしい。密かにお染のあとをつける大工の又造。その意外な理由とは。花見で浮かれる長屋の連中をよそに、一人沈む万造。ひょんなことから五十年前の真実が明らかに。八百屋の金太に嫁取りの話が!?お糸と文七の祝言が近づく長屋のあちこちで難事が発生。折しも流行病が西方から江戸...続きを読む
  • 本所おけら長屋(五)
    今日も騒ぎが絶えない本所おけら長屋―。だるま長屋との度胸勝負で本物の幽霊が…。お染が考えた半襟が売り出されて大当たり?吉原に通い詰める藩士の子細を知った藩主・高宗の決断とは。久蔵が見た富くじの夢は現実となるのか。金貸しのお熊ばあさんが過去と訣別するために選んだ手段は…。
  • 本所おけら長屋(三)
    連作短編5編
    最後の「てておや」の大家の徳兵衛と34年ぶりに父と出会うお孝の情愛,そして薬問屋の木田屋宗右衛門が娘お満を思う気持ちにほろりとさせられた.このシリーズは笑って泣ける,落語のようで本当に楽しい.