冨樫義博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレなんというか、蟻の話のラストが衝撃的過ぎて、うまく言葉になりません。
……そういうオチなんだ……と。
何の疑問も持たず、あんなにたくさんの人を虐殺して、あんなに大勢の人を殺したのに。
最後の最後が、そんなオチだとは思わなかった……。
なななななななんで、あたし、これ読んで泣きそうになってるのー!!
びっくりした。
もうすぐ自分が死ぬかもしれないってプフの能力もユピーの能力も同時に手に入れた最強の王様が最後の最後に向かった先は、たった一人の少女の下で。
たった一人の少女もまた、その王様と共に殉ずることを厭わなくて……
何で、何で、最後だけそんなに簡単に綺麗に終わってしま -
Posted by ブクログ
「余には過ぎた者達だ…」
相変わらず面白い。ひとまずキメラアント編完結ということで。
蟻編序盤の戦力差はなかなかの絶望感でしたね。これ、今更ヒソカや旅団とか他のキャラ出てきてもこれ以上の念能力者同士での戦闘シーンは無いのでは…とか余計な心配したりしてました。この作品の前で“誰が最強”とか安い響きなのでいらぬ心配ですが。
終盤のゴンは凄く驚いたけど、ブレなさすぎて今後も扱いが難しそうですね、主人公なのに(笑)。
最期の締め括り方も見事でした。確かにピトーもコムギも最終的に可愛くなり過ぎて最初と描写が違うじゃねぇか!となるのも解りますが、より成長して感情豊かになった結果と解釈したいです。まぁ本 -
Posted by ブクログ
最後に蟻に泣かされるのか……。コムギがでてきた時点である程度は読めている展開なのですが、それでも、それをここまで自然に着地させる技は凄いと思います。
しかも、重要な話が、何本も並列で走っている中で、この安定感ですから。
連載時に読んだ時は気づかなかったけど、冨樫 義博、実は「幽遊白書」の時にも同じ事をかいていて、そう考えるとテーマ的には、変わっていないというかぶれていない。
でも、見せ方の違いで、印象が全然違う。すごいなあと思います。
そして、まだ、お話を続ける意志はあるんだという驚き。うれしい。多分、「幽遊白書」のときみたいに、かきたくないと思ってはいないんだなぁ。
長期休載。
……長 -
Posted by ブクログ
「悪者」「正義」って・・、その疑問の答えを出してくれた蟻編だったと思います。
生きる意味は何か、生きていく上で自分にとって価値あるものは何か、自分を甘やかさず覚悟を決めた生き方の美しさ、色んなカタチの相手への強い優しい想い、愛、読み返す度に、毎回違う問いかけ、答えが返ってきます。メルエムの誕生から最期までに、私もメルエムと一緒に傲慢になり、悩み、そして最終の美しい答えを見せつけられました。
ジンの言葉、「道中楽しみたい それだけさ」
この言葉が深く胸に突き刺さりました。
何をしたって変わらない大きな流れ、何をしても、何をどう生きても。でも、死ぬまでの道中をただ楽しみたいだけの為だけに生きる