冨樫義博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主要キャラはもちろん脇役キャラまで、非常に丁寧にキャラのバックグランドの描いている漫画です。
だから、こんなにも読者がキャラに惚れこみ、のめり込めるのか。。
キャラにトラウマを持たせることで、
そのキャラに深みが出させるが、
その過去のトラウマやその葛藤の心理描写が神がかっている!!!
キルアの背負ってる兄の過保護な愛のトラウマ、
それを乗り越えるための苦しみ、葛藤。
仲間の復讐のために生き、
行動と心の矛盾で苦しむクラピカ。。。
この漫画では 少年漫画の定番の直球の友情や悲しみ、悔しさをドロ臭く、押し付けがましく描くことはせず、
スマートにサラッといいサジ加減で描いてますね。
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Posted by ブクログ
面白いなあまったくもう!
たった1巻、長い戦いのごく1部分でしかないのに、勇気も涙も笑いも激情も怒りも緊張も辛さも驚きも知謀も怖れも哀しみも熱情も、体がふるえるような興奮とともに全部がここにある。
これがもしまともに連載されていたら、とは誰もが思うように僕もそう思うけど、長い休養期間あってのこの圧倒的なクオリティなんだとも思えるし、ええととりあえず冨樫先生はほどほどに休んでほどほどに仕事して、くれぐれも事故とかで急に死んだりしないように気をつけてほしいと思います。
さあ来週の月曜はジャンプでこの続きから連載再開だ! 最高の週明けだ!
……と思ってしまう段階ですっかり術中という気もする。普通の -
Posted by ブクログ
久しぶりに読み返したら「この終わらせ方しかない」とさえ思えるようになりました。
尻切れどころか、「ちゃんと着地させてる」という気がしたのです。
たとえば、「バトルの途中で大声で叫んでそのまま終わり」とかそういう終わらせ方じゃないのです。
どのキャラも落ち着くべきところにちゃんと落ち着かせて、その上で終わっている。
世界設定の説明も最低限のことは果たしているし、
「霊界探偵をやらなくなる意味」もちゃんとある。
幽助が「ただのケンカやろーぜ」といい始めて、その後ろにみんながのこのこついてきちゃった時点で、
キャラが「これ以上動けねえよ」って言い出したんじゃないかという気がしてくるのです。
あとは -
Posted by ブクログ
でかい地震が起きて、地下鉄にサリンがまかれて、エヴァの放映が始まったのがぜんぶ1995年。
例の酒鬼薔薇さんが出てきたのが1997年。
このコミックの初版が93年。
御手洗くんが「スカしてんじゃねーよバカ野郎が!!」と言ってナイフを突き立てる描写というのは、
どう見ても時代の空気を先取りしています。
思い返せばハンターハンターで幻影旅団が「同時多発テロ」をやらかした直後、
「同時多発テロ」が発生したのです。
(作中に「同時多発テロ」という表記が使用されたのが、まさに現実の同時多発テロの直後だったのをよく覚えています。)
富樫さんにはやはりなんらかの嗅覚が備わっているように思えてなりません -
Posted by ブクログ
待望の新刊。
なんだよこの興奮!
コンマ数秒の動きや思考を何ページもかけて色んな視点から描くから、クライマックスが連続して現れるかのよう。
1ページ1ページ内容が濃く詰まってて、じっくり何回も読まないと、ぱらぱらと読み進めるのはもったいない。
でもどんなに予測して計画を立てても、やっぱり不測の事態は起こるもんですよねー。
それにいかにすばやく機転を利かせて対応していくか。
研磨した肉体は当然だけど頭もフル活用しないと戦いには勝てない。当たり前のことなんだけど、ハンターはそれを改めて強く感じさせてくれる。
それはそれだけこと細かく精神描写や思考まで記述しているからで、よくここまで