ライマン・フランク・ボームのレビュー一覧
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オズの魔法使いのボームによる連作ファンタジー。ボーム自身の記念すべき処女作でもあります。
舞台となるモーの国は太陽は沈まずお菓子でできており、そこに住む人々は年も取らなければ死にもしない。必要なものはなんでも木に生っている。そんな夢の世界のような理想郷なのですが、そこではアレコレと騒動も起こるのです。
王様の首がムラサキドラゴンに飲み込まれたり、モーの国に鋳鉄の大男が攻めてきたり、癇癪持ちの姫の癇癪を治すために魔女の元に旅立つ若者がいれば、足の親指を盗まれた姫は取り返そうとする。アベコベの国や巨人の国サル人間の国に迷い込んでの騒動などなど。
でもどんな騒動に巻き込まれても、大変な目に遭っても、基本的にみんな幸せに楽しく過ごしているのです。なので読み終えた時のこちらの気持ちも楽しく幸せになっているのです。 -
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ネタバレ大竜巻により家ごと見知らぬ土地へ飛ばされたドロシー。ドロシーは元いた土地に戻るため、偉大な魔法使いと言われるオズに会いに行く。
道中で脳味噌が欲しいカカシ、心臓が欲しいブリキの木こり、勇気が欲しいライオンと出会い、オズにそれぞれの願いを叶えてもらうべく仲間になる。
この話は、訳者あとがきにもある通り、それぞれ望む物は内に秘めていながらも、冒険をしてみてやっとそれに気づく、つまり望む物は以外と身近にあるという教訓なのだろうと思った。
オズが何の魔力も持たないただの人間で、しかしそれぞれの望みを叶えるきっかけを与えてくれるというのが良かった。
オズのペテンな行為を信じ切って、カカシ、ブリキの木こり、ライオンは自信を手に入れ、最後にはそれぞれの居場所を得た。
全体的に何とかなるさという雰囲気で、めちゃくちゃな部分も楽しかった。 -
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オズの魔法使いシリーズ2作目。子供に読み聞かせをしながら私としては実は終盤まで内心でだいぶ不満があったのですが、終盤の展開に見事にやられたので、続けて第3作も今注文したところです。
訳者が違うということも理由のひとつではあるのでしょうが、物語の出だしからこれは前作とは違う作者が書いているのではないかと疑ったぐらい、なにかが違うと感じました。前作はどこか抽象的で各キャラクターも設定も何かのシンボルのような印象があったのに対して、私が本作の出だしで主人公の少年に感じたのはもっと生き生きした具体性でした。それでこれは筆者の話術に磨きがかかったということかもしれないと期待したのですが、中盤にさしかかるにつれて逆に不満を感じていくことになりました。映画でも小説でもしばしばあることですが2作目で単純化され冒険物語の側面が強くなり、1作目がそのシンボル的な物語によって伝えていた哲学的・教訓的なメッセージがなくなっているからです。1作目ではそれぞれ自分の欠点を回復することを切に願い、お互いを補い合っていた仲間たちは、今作では最初から自分に満足していて若干鼻につくほどその自慢を振りかざしており、その一方で仲間にはときに不満を持ち口論めいたこともしばしば起こります。しかし、考えてみればそれも筆者の洞察力が上がり、登場人物が一層私たち人間らしくなったということなのかもしれません。前作からドロシーの仲間たちは奇妙でしたが、本作ではますます奇妙さに磨がかかり、敵が女の子だけの軍隊ということもあって、ともするとなんだかかなり倒錯的な物語なのではないかという気がしてきてしまいます。それぞれの登場人物により著者が何を主張したいのかはわかるようなわからないような、です。そんなような不満は感じたのですが、本書にはそれを補う冒険があります。この本を読んで楽しかったなあと思わせる結末がありました。というわけで、(全14作まではいかないにせよ)ドロシーとオズマ姫にもう一度会うために3作目を読んでみたいと思いました。 -
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『オズの魔法使い』の続編、オズ・シリーズの第6作目。
(早川書房ではシリーズ第4弾として出版されています)
オズマ姫の計らいで、カンザスに住んでいたドロシー一家はオズの国へと移住することに。のんびり家族で観光を楽しんでいた一方、ノーム王は魔法のベルトを取られた復讐に、オズの国を征服する計画を企てていた。地下にトンネルを掘り、オズの住人に気付かれる事なくエメラルドの都へ攻め込もうというのだ。
オズマ姫はノーム王の恐ろしい計画に気付いたものの、良い案が浮かばない。一体どうやってオズを守るのか…?
元々作者のボームは、この巻でオズ・シリーズをお終いにするつもりだったので、シリーズ最後に相応しい内容だったと思います。ドロシーがオズマ姫の要望でオズの王女となって永住したり、最後にオズの国をああしてしまったり…。
しかし子供達の要望が高かったため、その後もボームのオズ・シリーズは14作目まで続いていきました。 -
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『オズの魔法使い』の続編、オズ・シリーズの第3作目。
乗っていた船が嵐に遭遇してしまい、ドロシーはニワトリのビリーナと共にオズの国の近くにあるエヴの国へと流れ着く。彼女はそこでオズマ姫達と出会い、エヴ王家の人々が地底に住むノーム王に捕らえられていることを知った。
ドロシーはオズマ姫と協力して救出へと向かうが…。
この巻からドロシーが再登場です。
チクタクやラングイディア姫、そしてノーム王…個性豊かなキャラクターがたくさん登場しています。特にノーム王との対決は見物で、ノーム王の策略にかかって皆が1人ずつ消えてしまうところではハラハラしました。
にしても、オズマ姫の性格の変わりようには驚きです。清楚なイメージはどこへ…。 -
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「オズの魔法使い」は小さい頃、絵本で読んだことのある有名な童話ですが、こんなに沢山の話が詰まった本だとは知りませんでした。
作者はこの本の序文で「今日の子供たちを喜ばせることのみを目標として書かれたもの」と書いていますが、まさにその通りの楽しい話とユニークな国やキャラクターが次々登場する物語で、とても楽しく読めました。
途中、「そんな無茶な!」とか「おいおい…」とつっこみたくなる場面もあるんですが、そこがまた面白いんです。童話を読んで笑っちゃうなんて思いもしませんでした!
そして私が一番気に入ったのは、挿絵。お話に合った可愛い絵が描かれていて、それを見ているだけでもオズの世界が楽しめます。
次に一番驚いたのが、この「オズの魔法使い」実はオズシリーズ14作中の第1巻なのだそうです。更に作者死後、数人の作家によって26作書かれ、オズシリーズは全部で40冊もあるとか!!
とっても有名で身近だと思っていた童話が、こんなにも奥が深い作品だったとは驚きです。読んでよかった。
是非大人にも手にとってもらいたいオススメの1冊です。