ライマン・フランク・ボームのレビュー一覧
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(内容)
サンフランシスコの親戚を訪ねていたドロシーは大地震で地下に落ちてしまう。地下の国の住人に敵視されて困っているところに、同じく地震でできた地割れに入り込んでしまった<魔法使い>のオズが気球に乗って登場。二人は他の旅の仲間と共に力を合わせて地下の国を脱出、さらに地上への道を求め旅を続ける。
(感想)
ハヤカワ文庫ではオズシリーズ第9弾として発行されました。あんまり面白くないから飛ばされたのかなと思っていましたが、いやいやけっこう面白かったです。なんといっても第1作でいんちきペテン師のイメージしかなかった<魔法使い>がけっこう頼れるオジサマとしてカムバックするのがうれしい -
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オズの魔法使いシリーズ5
カンザスの自宅近くで何故か迷子になったドロシーと、ボサ男と愛犬トトと、途中で出会う男の子ボタン・ブライトと虹の娘ポリクロームと、オズの国を目指す話。
ボサ男が持っていた“愛の磁石“のおかげで色々な国でも比較的平和に進む。あまり冒険ぽくない。
結局迷子の原因はオズマ姫の仕業だったらしい。オズマ姫の誕生祝賀会へのご招待。過去キャラほぼ全員集合で賑やかそうで楽しそう。それぞれの近況が知れてホッコリ安心。
疑問その①トトは何故今回はしゃべれないのか。その②ボタンプライドの正体は?謎のまま。その③オズマ姫は音楽人間だけ何故祝賀会に招待しないのか。
次巻以降で解明されるかどうか。
まだまだ続くので楽しみ。
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昔アニメやってたなあ…懐かしい。
早川文庫でシリーズが出てたとき、何冊か読んだ覚えがあるけどほぼ忘れてたから、なんとなく読んでみようかなと。
ドロシーが、終始「家に帰りたい」と思ってたの、なんかいいな。冒険も楽しいけど、ちゃんと家にも帰りたい、っていうのがあるのは、何つうか救いだわ。
あと、年くってから読み返すとオズっていい奴じゃねえかと。確かにだましてたみたいなもんだけど、とりあえず住人は幸せにしてたし、欲しがってるものも渡してるし。
(そりゃ、いくら「あなたの欲しがっているものはもうあなたの中に備わっているんですよ」なんて言われても、得心できるとは限らんわな。形だって大事じゃ)
怖いことも辛いこともなく、何か教訓めいたこともない。娯楽上等!文学だけが読み物じゃねえよ。 -
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オズの魔法使いシリーズ2
シリーズ1の「オズの魔法使い」出版後の膨大なファンレターから生まれた続編。
オズの国に住むチペタリアス、通称チップが自分をこき使う育ての親モンピばあさんの家から家出をする。相棒はチップ自身がつくった「ジャック・カボチャアタマ」とノコギリ馬。どちらも魔法の粉「命の粉」で生きている。モンピばあさんは正式ではない魔女でやっぱり意地悪。チップたち一向は、前作でかかしが王様になったエメラルドの都を目指す。都では運悪くジンジャー将軍の反乱に出会う。かかしはブリキのきこりといい魔女グリンダ、新しい仲間のカクダイ・クルクルムシ・ハカセとガンプと共に、エメラルドの都の正統な跡継ぎオズマ姫を探し出そうとするが。。
虫が仲間になったり、頼りないカボチャアタマの世話を焼きながら旅を続けたり、なんとも奇想天外なストーリー。なんかでもまあるく収まって、それぞれがそれぞれの運命を受け入れて幸せそう。
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映画『ウィキッド ふたりの魔女』を見たのでその関連で読んだ。たぶん初めて読んだ。
冒頭の「はじめに」に、『現代の教育にはすでに道徳がふくまれているため、子どもたちは物語の楽しみだけを求めている(1900年4月)』とあった。一時流行った恐ろし過ぎる教訓的な物語ではないらしいので心置きなく楽しめた。
カンザスの家に帰りたいドロシー、脳みそが欲しい(賢くなりたい)わらのかかし、心臓が欲しい(恋心を取り戻したい)ブリキの木こり、勇気が欲しいおくびょうなライオン、が大魔法使いオズにそれぞれの願いを叶えてもらう為、共にエメラルドの都に向かう。
この簡易的な仲間の結束力にたまに疑問を持ったり(意外と簡単に見捨てる時がある)、ペテン師オズのすったもんだもありながら、ラストは無事に綺麗に平和に完結。良かったー、、と思ったらなんとシリーズが15巻もあるらしい。そして別の作家によって更に続けられ計26冊の続編があるらしいー!なんとー、気になるじゃないかー! -
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「オズの魔法使い」は、小学校の時に劇で見ただけ。映画「WICKED」を観に行き、あり得ないほど余韻に浸っていた矢先、本作を書店で発見。1ページ目に大きな首のカラーイラストが挿入されており、映画との一致を見て購入を決め。
映画は予習なしで鑑賞。そもそも原作は別にあるが、本作と一致する点が多く、とても嬉しかった。それと同時に、映画を初めて観た時との認識の差にも気づかされた。例えば、映画では西の魔女が殺される描写が挿入されており、それを冒頭に示すことで後の友情の儚さを強調しているのだと思っていた。しかし、本書を読んで、それが単に忠実な再現だったと分かると、少し残念な気持ちにもなった。
記憶に残すため、映画でのトピックと一致していて盛り上がった点を以下にまとめておく。
[ピックアップ]
•グリンダ
•大きな首、そして魔法が使えないオジさん
•眠ってしまう花
•空を飛ぶ猿
•水に溶けて死ぬ西の悪い魔女
•気球
[疑問]
気になったこと
•映画では眼鏡をかけていないのに、緑になっていたこと
•列車が行き来できるようになっていた(過去の描写なのに、なぜ?)
ただ、映画補正を抜いた本作はあまりに勧善懲悪だし、子供向け(はじめにそれを明記しているので当然ではある)なので面白くない。当然、記念碑的な意味でしか思えないし、一種の教養として楽しむ以外にないのはそれはそうで...。 -
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東の魔女と西の魔女は悪い魔女です
北の魔女と南の魔女は良い魔女です
今日はこれだけでも覚えて帰って下さい
というわけで、先日読んだ『若草物語』の新訳がすんばらしかったので、麻生九美さんおかわりです
それにしても光文社古典新訳文庫には麻生九美さん、土屋京子さん、小尾芙佐さんと素晴らしい女性翻訳家さんが揃ってます
読みやすいく優しい訳文になっておりますので、古典新訳は是非とも光文社で!
はいはい、オズね、アームストロング・オズマね(それは『巨人の星』)
さすがに読んだことあるっつうの
でね、まぁね最初に言った悪い魔女、良い魔女のやつの話とかってさ、結構現代の小説にも出てきたりすることあるじゃない?『オズの魔法使い』に限らずだけど
まぁ、分かりやすいところで梨木香歩さんのデビュー作『西の魔女が死んだ』とかね
これってちゃんとオズを知ってると、一回題名のところで引っかかるわけさ
西の魔女は悪い魔女だから、西の魔女が死んだのって良いことなんじゃね?実際『オズの魔法使い』ではドロシーにやっつけられてるし
で、わい『西の魔女が死んだ』読んだことないんで(ないんかい!)間違ってたらゴメンなんだけど、たぶん西の魔女は悪い魔法使いってところからスタートしてあれあれあれ?ってのが面白味のひとつなんだと想像するわけ
つまり何が言いたいかって言うと西の魔女が悪い魔女だってことを知ってないと、ここで1個損した気にならない?
ならない、あ、ならないならいいけど
わいはなるのよ
でさ、結構そういうお話ってあるじゃない?いや、あるのよ
だからみんなもっと古典読もうよ!に繋げたかったのだが、あまり上手く行ってない気がしてきたw
あ、そうそう光文社古典新訳文庫では原書のデンスロウの挿絵も掲載されててすんばらしかったですよ
科学実験の人なってそれはでんじろう -
Posted by ブクログ
カンザスに住む少女ドロシーが、ある日家ごと竜巻に飲み込まれオズの国に降り立つ。
家は偶然にも、オズの国東部のマンチキンを支配する東の悪い魔女を直撃。魔女を退治してくれたとドロシーは熱烈な歓迎を受ける。
カンザスへ帰りたいと願うドロシーにマンチキンを訪れていた北の善い魔女は、国の中心部にあるエメラルドの都へ行き、そこで「オズの魔法使い」という人物に会うよう助言。飼い犬のトトや道中知り合ったカカシ・ブリキの木こり・臆病なライオンと力を合わせ、一路エメラルドの都へと向かう…。
言わずと知れた児童文学の金字塔だが、実は原作者の略歴どころか名前すら存じ上げていなかった…。でもボームさん、楽天的な性格で意外と親しみやすそう。本書もつらい思いや悪夢は取り除いた、現代のおとぎ話になるよう執筆されたという。
後年別の作者によって作られたとはいえ、本書の前日譚である『ウィキッド』とはえらい落差!『ウィキッド』こそ「つらい思いや悪夢」のオンパレードだったから。
『ウィキッド』は原作のストーリーが別物すぎるせいで、ミュージカル版の楽曲が一つも脳内再生されてこなかった。
それに比べ本書は、さすが児童書なだけあって映画版(1939年)の楽曲が好きなだけ再生されちゃう。不毛で日常風景までもが灰色がかって見えるカンザスでは”Over the Rainbow”、仲間たちとエメラルドの都を目指す場面では”We’re Off to See the Wizard”といった風に。
当然の流れなのは分かっているけど、ドロシーがカラフルなオズの国を目にした時みたいなこの解放感がたまらなく心地良かった…!
今回自分が読んだのは2022年刊行の文庫版で、何と原書のイラストが25点掲載されている。「最近描かれた」と言われてもおかしくないくらいほぼイメージ通りだったが、やはり例外もあった。
挿絵のドロシーは何と指人形みたいな3頭身。なかなかにエグい方法でブリキになっていたブリキの木こり。(随分ニコニコしていたけどトラウマじゃないのか…?) 西の悪い魔女が(『ウィキッド』とは別人級の)間抜けなビジュアルだったのには正直ガッカリした。
ストーリーはイラスト同様例外はあったものの、この点においては拍子抜けせずに済んだ。
カカシ・ブリキの木こり・ライオンがそれぞれの願いを叶え、何と今後の身の振り方まで決めていく中ドロシーだけはなかなかカンザスへ帰れずにいた。だが南の善い魔女に相談すると、実は帰る手段がすぐ近くにあったことを知る。
一見すぐに叶えられなくても、遠回りしてでも諦めずにいれば着実に近づいていく。もしかしたらその間に誰かの人生を救うことだってあるかもしれない。そうすれば、いつか叶った時の輝きもきっと違ってくるはず。
『ウィキッド』のエルファバにも立派な願いがあった。しかし必死になるあまり周りを顧みず、結果あのような結末を迎えてしまう。ドロシーにあってエルファバ(西の悪い魔女)になかったもの…。新たな切り口を見つけてしまった。