熊谷徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
▼感想
・お金に支配されないように、心にゆとりを持つことは大事ですよね、とても納得しました。自身の考え方に似ている点も多々あり参考になる書籍でした!
▼メモ(抜粋)
・P21:ドイツ人の誕生日パーティーでは、「プレゼントはいらないので、料理やデザートを持ってきてください。」と言われることが多い。
・P79:お金の奴隷にならないための前提は、自由時間を増やし、心にゆとりを持つことだ。そのためには社会全体が働き方を変え、過剰サービスを減らす必要がある。
・P81:ドイツ人は無理をしてまで、お金を稼ごうとはしない。ある意味で労働に対する見方が、日本人よりさめている。「労働によって自己実現をする」と感がている人は、日本よりも少ない。いわんや健康を犠牲にしてまで長時間労働をする人はほとんどいない。「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎない。個人の生活を犠牲にはしない。という原則を持っている。
・P94:あるドイツ人に少なくとも2週間まとめて休む理由を尋ねたら、「最初の1週間は、まだ会社のことが心の中に残っている。本当に会社のことをきれいにさっぱり忘れて、気分転換ができるのは、2週目からだ」という答えが返ってきた。 -
Posted by ブクログ
知っているようで知らない、ドイツ人の生活や価値観を知ることができる本。日本での生活に疑問や生きにくさを感じる時には、他の文化に触れることがいいように思います。
そんな本の中から個人的にドイツの「いいな!」と思うところと、「ちょっときつい!」と思うところを紹介します。
【⠀ドイツのいいところ⠀】
①何より大切なのは「静かな生活」
静かな環境や自然を堪能することは、ドイツ人がお金以上に大切にしているものの一つだそうです。自分自身も大きな音や情報量の多いショッピングセンターは苦手なのでかなり共感。旅行なんかも一か所に留まってのんびりすることを好むようで、「ドイツ人は休暇に何を求めるか」に対して「太陽の光と自然」が1位だったのは面白かったです。でもなんかわかる。好きな価値観です。
②「新しい通貨は自由時間」
ドイツ人は給料が増えるより、休暇が増えることを望む人が多いようです。これは日本人でも最近は多いのではないでしょうか。週休3日とかニュースでもよく聞くようになりましたしね。
③2~3週間のまとまった休暇が当たり前。
年間30日の有給をまとめて取ることが多いらしいです。働き方改革で有給をとりやすくはなってきましたが、まとめてはまだ気が引けるのでこれはうらやましい。
【ドイツのちょっとキツイところ】
①顧客サービスが悪い。
どんなに客が並んでいても急がないとか、ネット回線がつながらなくなったときになかなか対応してくれないとか、宅配を時間通りに運んでくれなかったりとか、日本式のサービスに慣れている身としてはキツそうです。まあ、このサービスがない分、働いている人も気が楽だということですが、店員に怒られることもあるとか言われると、気が弱い人間には生きにくそうな気はします。
②クリスマスプレゼントすらやめる?質素な暮らし。
質素な暮らしそのものはいいのですが、なんでもかんでも質素というのは考え物で、あまり高いものではなくてもプレゼントぐらいはあげたいと個人的には思います。自分自身だけなら質素でもいいのですけどね。クリスマスぐらいは子供の喜ぶ顔がみたいし、そこは大切にしたいものです。
【まとめ】
全体的にはけっこうドイツは好きになりました。観光としてはスペインとかイタリアの方が行ってみたいと考えていましたが、生活するならドイツは良いのかもしれません。それこそ1か月とか長期で住んでみたい感じもします。
サービスについてはやはり日本はありがたいです。でもすこしドイツを見習って、ゆるめられるとことはゆるめられるといいかもしれません。個人的には多少サービスがゆるい食べ物屋さんとか、嫌いじゃないです。
そういえば近所のお店で、「カスハラ(カスタマーハラスメント:客の立場を利用して理不尽なことを言ったりすること)」への注意がありました。日本のサービスは良くても、自分が客だというだけで勘違いしてしまわないように、気を付けたいものです。 -
Posted by ブクログ
ドイツ人の生産性が高いのかを、様々な観点でまとめている。無駄が嫌いな国民性と、個人主義的な思想、それをベースとした法律、制度。「アゲンダ2010」「インダストリ4.0」にまで話題は及ぶなど、非常に広範囲なうえ、コンパクトで読みやすい
こういった予備知識を踏まえたうえで、インダストリ4.0を読み返すと、彼らの壮大なプロジェクトは、元々の土台にしっかりと支えられているのだと思った。たとえば工業のプロダクトや工程など、それらがドイツでは標準化されており、中小企業でも、どの分野で何が強いかなど、非常に明確になっているという話があったが、そもそも彼らは文房具まで標準化されているような国だ。合理的の範囲も深さも何もかも、日本とレベルが違う
労働者を守る制度などが、日本と格段に違う話もあるが、日本で同じ内容にしても全く意味がないだろう。そもそも法律を守る意識がドイツより低く、詭弁を働かすに違いない。そもそもドイツは、労働者を守る代わりに「生産性」を徹底的に追及される。その前提があってこそ、労働者に守る価値が生まれるわけだ。日本人の労働者は、守るほどの価値があるとは思えない。ただ、消費してもらうために、労働して対価をあたえなければ国としてやっていけないだろう
だが、本の終盤では負の側面も書かれている。ドイツは税金が高く、買い物自体がストレスになりがち。またサービスのレベルも低い。そうなると、ますます消費が億劫になる。そうなると消費者が求めるものを追及する意識が低くなるので、新しいサービス、製品がつくれないというのだ。
ドイツと日本は国民性や社会そのものも似ているという話を聞いたが、ドイツの考えは、いわゆる個人主義を尊重した自由主義の姿を徹底した姿に思える。統率者なき全体主義の日本が、どこまで参考にできるだろうか、とも思った -
Posted by ブクログ
この本を通して改めて日本の労働環境は劣悪だと感じた。
個人の健康と自由を重んじ、仕事とプライベートが明確に区切られているドイツに比べ、業績拡大のためには個人を犠牲(過剰な残業や家でも仕事をする)にし、プライベートと仕事の線引きが曖昧になってしまう日本では個人の精神的幸福度に大きな違いがあると思った。
また、日本では病欠の場合、ただでさえ少ない有給を消化しなければらない。病欠で休んでいるとずる休みしているのではないかと疑われる為、病欠が認められていない。この時点で過重な労働を強いているのにも関わらず、雇用主が被雇用者に信頼を置いていない。まるで、人を駒のように扱うようだ。
そもそも有給とは労働基準法により保証されている権利であり、100%消化できないのはおかしいし、連続で取りづらい風潮もおかしい。
全体主義で和を重んじすぎても、結局苦しむのは個人である。
総じて、社会全体で働き方に対する意識を変える、長時間労働が出来ないように厳しく取り締まるなどの強制力を持たなければ永遠に根底から働き方改革することは不可能である。
後進国への行進は止まらないだろう。 -
Posted by ブクログ
新型コロナウイルス下において、ドイツ国民のアンケート結果や、企業がとった対応などが経緯とともに詳しく書かれている。
確かに、政府の財政基盤が日本と比較して余裕があったり、罹患者や死者数などの深刻さがそもそも違うといった点があったりして、単純に日本と比較することはできない。
ただ、まずは法整備やルール化から始めていくドイツの特徴が大きく現れており、色々と参考になるところは多かった。
自分自身も、自己の割り当て業務は自宅で仕事を進め、チームワークで進めるべき仕事は会社で協働して進める、といった方法がいちばん生産性が高いと感じている。著者も言う「ハイブリッド型」での働き方は、日本でも有効なのではなかろうか、と思う。 -
Posted by ブクログ
表紙には「定時に帰る仕事術」とありますが、個人的な仕事術の本ではなく、システムの話です。
私も残業はほとんどしないし(家庭の事情でできないってのも大きいから、残業しないで仕事が回るようにできる工夫はしている)、有休は100%消化すべく頑張ってるので、興味深く読みました。
ドイツは、まず1日の勤務時間の上限が法律で10時間と定められていて、それを超えて部下を働かせると会社または上司が罰金を払わないといけない、となってるそうです。だから、みんな時間内に仕事を終わらせようとする。仕事を早く終わらせるためには優先順位を決めて、できないことはできないと予め上司に相談したり、顧客相手でも伝えたりする。
罰金!と思うかもしれないけど、日本はその逆で、残業した方が残業代というご褒美をもらえるような仕組み、言い換えれば残業しないで早く帰る方が罰金を払わされてるようなものと言えるのではないかと思いました。
働いた分を払わないのはいけない、という論理になるけれど、そうならないのは10時間上限が厳しく守られているからなのだと思います。
また、残業させない方が企業にとって得になるはずなのに?と思うけれど、日本は基本給が低く抑えられてて、残業して初めてまともな給料になるという記述があり、なるほど、と思いました。
(残業してようやくまともな給料になるのだとしたら、残業しない方が罰金を払っているようなものだという説もあながち行きすぎた言い方ではないとなおさら思う。)
また、日本は野党側の論理が強いのは、ドイツには中小企業が多く、またその地位も高く守られているからというのもあるようです。
なかなか、ドイツのようにはならないかもしれないけど、私は一人でも残業なし有休100%消化を目指すし、欧州並み2週間休暇を取れるようにやっていく!
願わくば、残業なしで成果を上げていることを評価して欲しいけれど。