熊谷徹のレビュー一覧

  • 日本とドイツ ふたつの「戦後」

    Posted by ブクログ

    先の大戦の敗戦国。敗戦後は戦勝国による裁判で戦犯が裁かれた。
    戦後は産業を基盤に復興を遂げ、アジアとヨーロッパで経済大国と
    なった。

    日本とドイツの共通点である。しかし、それぞれの国の在り方は
    大きく異なる。ナチスという過去の汚点に今でも向き合い、歴史的に
    犬猿の仲であったフランスはじめ周辺諸国と良好な関係を築き、
    実質EUのリーダーとなったドイツ。

    先の大戦中の罪を中国・韓国から攻め続けられているのに、国会
    議員が積極的に戦犯を祀る靖国神社に参拝し、日本国首相である
    安倍晋三は「未来志向の日韓関係」とか言っている。それは過去は
    なかったことにしてこれからを考えましょう

    0
    2017年08月21日
  • ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか

    Posted by ブクログ

    ドイツ人のサラリーマンは、1年に150日休んでいる」
    ちなみに、BMW社では、自宅や休暇中に仕事上のメールを読むと、その時間は、働いた時間として算入
    社員をうつ病などのトラブルから守る上で、30日間の有給休暇の重要性はむしろ増している。
    1944年の末のように、ドイツ軍が各地で劣勢に陥り、前線では1人でも多くの兵士が必要だった時期にも、10日間もの休暇が認められていた

    0
    2016年11月21日
  • ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか

    Posted by ブクログ

    休暇が人生で一番大切。
    1月に1年間の休暇の計画を立てる。
    有休休暇は100%消化。どんなに不況になっても減らさない。
    有休休暇中の病気は、病気休暇をもらえ休暇を増やせる。
    仕事は個人ではなく組織で受ける。
    つまり、制度として仕事時間が短く休みが長いが、
    仕事への高い集中度と具体的成果の要求が高いことで、労働生産性が高い。
    一方で、ドイツのサービスは悪い。無料ではない。
    めったに謝らない。

    0
    2016年05月03日
  • ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか

    Posted by ブクログ

    ドイツに対する新らしい「社会的市場経済」が勉強になった。社会的な利益を重視した市場経済。政府の失業者支援政策、労働者保護政策が日本人からみたら不思議なほど機能している。

    最近日本でも有給5日必須取得とか、女性の社会参画とか話題になっているので、少しずつ労働環境は改善されはじめているのかと思う。実感するのはまだまだ先のような気がするけど。

    権利の主張、法律の厳守より義理人情の世界観が古き良き日本なのかなぁ。そうはいっても家族間の繋がりはドイツの方が厚いし公私の重要度の感覚なのだろうな。

    0
    2015年11月18日
  • 日本とドイツ ふたつの「戦後」

    Posted by ブクログ

    在ドイツ二五年のジャーナリストの視点で、ドイツと日本両国の歴史認識・経済・エネルギー政策などを論考。
    一方にドイツ贔屓がすぎるとの批判もあるが、ここは謙虚に耳を傾けてもいい具体例が沢山引用されている。
    ドイツに倣えの具体的内容の一端を知ることは無益ではないと思われる。

    0
    2015年08月27日
  • 脱原発を決めたドイツの挑戦 再生可能エネルギー大国への道

    Posted by ブクログ

    昨年(2011)3月の福島原発事故を受けて、日本を含めて多くの国で原発の推進を見直す動きがありましたが、日本の場合は原発を本格的にやめると困る人や部署があるようで、次第に復活していきそうな気がしています。この本の主題のドイツでは本当に脱原発を決めて、それに向かってエネルギー政策を策定しているようです。

    ドイツの場合は、長らく太陽エネルギーが主力だと思っていましたが、事実上諦めて現在では「風力発電」に軸を移しているようです。更には日本と異なって陸続きの欧州では、簡単に電力(原発で発電したものも含む)の購入ができる点が、ドイツがこのような政策をとれるポイントのようです。

    また、風力発電の弊害が

    0
    2012年10月14日