熊谷徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読もうと思った理由
働き方改革(長時間労働)について諸外国での例からヒントになると思ったから
気づき
・ほとんどのドイツ企業では1日10時間の縛りが厳密
に守られている。実際大半の企業では午後6時ともな
れば一部の管理職をの除いて社員の姿は見られなくな
る
・ドイツ人は効率を重視し、無駄を嫌うバイタリテイを
持っている
・日本では大半の人は「ルールを破らない」という性善
説(信頼)が社会の基盤となっているが、ドイツでは
「書面にして制裁措置を決めておかないと、必ずルー
ルは破られる」という性悪説(契約)が基盤となってい
る
・労働契約書はどちらか一方の権利と義務を主張するた
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Posted by ブクログ
仕事は重要ですが、自分の時間を犠牲にすることに他なりません。我々ドイツ人にとって、休暇とは、人生の中で最も重要なものです。 裁判官との雑談より p17
休暇を含む自由時間=他人が侵してはならない神聖な宝物 p18
…ドイツ人の労働時間が短い最大の理由は、法律による規制だと考えている。 p81
本当にリッチな人とは、お金だけたくさん持っている人ではなく、自分の時間をたくさん持っている人だとドイツ人を見ていてつくづく思う。 p90
社会的市場経済
・「それぞれの」雇用契約(書)
・従業員を解雇から守るための法律
・短時間労働(クルツ・アルバイト)制度
・労働者の代表が監 -
Posted by ブクログ
サービス品質がよろしくないのはどうかと思うが、生産性を高めるところは大いに見習うべきだ。
…ドイツでは仕事が人につくのではなく、企業についているのだ。
ドイツの企業では、管理職も含めて、「余人を持って代え難い」、つまり「その人でなくては仕事がつとまらない」という状況は、ほとんどない。そのかわり、担当者が2週間会社に来なくても、他の社員がお客さんの問い合わせにすぐ対応できるように、書類や電子ファイルをわかりやすく整理しておくことが徹底されている。
…グループの調査を重んじる日本に比べると、ドイツははるかに個人主義が強い社会である。「全ての人は、自分のことだけを考え、神様は全ての人のこ -
Posted by ブクログ
「日本社会では『頑張り』や『粘り強さ』が賞賛される傾向が、いまなお根強い。これも、日本で過労死や労働自殺が大幅に減らない原因の1つだが、もはやこうした精神主義とは決別すべきだろう。」(p155)
同じ成果ならなるべく頑張らない方がいいよね、という話を人にしたことがあるのですが、きょとんとされたことがあります。何言ってるんだろう、この人、みたいな。
働き方改革にようやく着手した日本。残業時間の削減が叫ばれていますが、具体的な方法として取り組まれているのは、事務の機械化ぐらいでしょうか。だらだら残業、付き合い残業はやめようみたいな。結局個人のせいにして、ちゃんと考えようとしない。相変わらず「頑 -
Posted by ブクログ
『読者の皆さんの中には、「そんなことを言っても、仕事が山積しているし、お客さんが待っているのだから、長時間働かざるを得ない。30日間の有給休暇や1日10時間以下の労働など、日本では夢物語だ」と思われる方が多いだろう。
しかし、世界にはドイツのように、人間的な労働条件を実際に導入しているにもかかわらず、成功を収めている国がある。いつまでも「日本は変わらない」と思い込んでいたら、日本は絶対に変わらない。限られた時間の中で自分の持てる想像力を最大限に発揮して、仕事に高い付加価値を生み出すことだ。』
これを読んで何かが変わるわけではないが、自分の働き方について、もう少し自分でコントロール出来るよう -
Posted by ブクログ
有給消化率100%、夏休みは2週間以上なのに、仕事の成果は日本の1.5倍。ドイツ流「効率のいい」働き方の秘密。(2015年刊)
・はじめに
・第1章 有給30日、消化率100%でも仕事が回るドイツの働き方
・第2章 休みが多いのにドイツ経済は絶好調のなぜ?
・第3章 日本の1.5倍ドイツの高い労働生産性の秘密
・第4章 アメリカ型資本主義は目指さないドイツの「社会的市場経済」
・第5章 短い労働時間、高い生産性の一方でドイツ流の問題点
・第6章 報われる働き方のために日独いいとこ取りのススメ
・おわりに
ありがちなタイトルであるが、内容は至って真面目。ドイツ在住25年の著者の観察は重みがあ