雁屋哲のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
現在も連載が続く美味しんぼの第一巻。連載初期の美味しんぼの方向性が明確になっていると思う。本作を見てわかるように、美味しんぼの初期のテーマは大きく3点ある。
まず、一つ目のテーマは「反権威主義」。世間の評価に囚われる著名なグルメ評論家や人気に胡坐をかく銀座の寿司屋の大将、大々的に商売を展開する大手スーパーチェーンの社長などが登場し、派手に権威をひけらかしたり、自身の思い上がりを暴露する。そこをボソッと批判して喧嘩を売る山岡という構図。結末は権威によらないところに本当の価値があることがわかって権威が挫かれる。けして「権威」そのものが悪いわけではないので、明確な勧善懲悪として描かれる。そして、当 -
Posted by ブクログ
春の息吹
料理研究家 生田しょう子は、
アスパラガスを美味しく食べることで悩んでいた。
その頃つきあっていた 陶芸家の吉野は 創作の苦しみを味わっていた。
その二人が 自我と自我がぶつかりうまくいかなかった。
10年経って 再度合うことで、客観的に見れるようになった。
アスパラガスは油に合う。フランス人が好き。
蟹味噌を出汁で溶いて、塩、コショウ、片栗粉でとろみ。
クルミ、白みそ、出汁で伸ばして クルミあえ。
醤油、酒、みりんで 蒲焼き
オランデーズソースなどのフランス風ソース。
白ごまを摺り、砂糖とだしで、和える。
ワサビの葉 和え。
アスパラガスの素材を生かし、引き立てる。
山岡は、カメ -
Posted by ブクログ
能あるホヤ
『オトコは、中身よ。お金はすぐになくなるけど、アタマの中身はなくならない。
お金があったって、中身のないヒトは、退屈』という 湯村真子。
山岡とこどもの頃に 結婚する約束をしていたという。
ホヤは 生きたものをきちんと料理すると美味しい。
ホヤみたいなオトコがいいという。
ナス
おいしいナスを食べていなくて、ナスが嫌いになっている。
料理の仕方がポイント。
アブラを吸いやすい特性を生かす。
おじいちゃんの餅つき
納豆やキナコで 搗き立ての餅をいただく。
バターをもちにつけて、のり巻きとする。
死出の料理
正月がくれば、死に近づくだけだと言い切る。
数の子は 大きくなる前に食べ -
Posted by ブクログ
大食い自慢
お腹のそこが穴があいているようなオトコ。
食べれないヒトを食べさせることができるかもしれないが、
大食いを改めることはむつかしいという山岡。
それでも ハモとマツタケ鍋をすすめることに。
食に対する敬う気持ち(畏敬の念)がなかったと言って、変化する。
だけど、この大食い。ご飯をやたら食べるので、
体形が変化してもいいはずなのだが。
成り上がり
団社長は30歳で 成り上がり。
仁木さんに、キャビアの食べ方で 成り上がりと言われる。
キャビアに タマゴの白味、黄味、タマネギを細かくして
あえて、パンに付けて食べる。
仁木さんにそのまま食べた方が美味しいと言われる。
山岡は 成り上がり -
Posted by ブクログ
直火の威力
チャーハンを作るには、
火のチカラに負けない 鍋を持つ力が必要。
パラパラチャーハンには 思いっきりがいる。
遠慮している性格では、できない。
周大人たちのネットワークはさすが華僑。
その助け合いの仕組みが 華僑が生き残る。
女の華
気っぷのいいオンナ。夏子。寿司職人である。
しかし、それは オトコの真似をすることではない。
片意地はることはないのだ。
旅先の知恵
海岸で 浜鍋。まぁ。この料理は 春から夏だけだね。
タケノコのサシミ。やはり 春先か。
酒の効用
西洋かぶれした局長は ワインと洋食だった。
そこに、山岡が 日本酒の美味しさを
料理と合わせて 説明する。
この 料 -
Posted by ブクログ
ウナギの蒲焼き
その場で割いて、炭火でウナギの蒲焼きをつくる
って大変面倒なことだよ。
でも、美味しさは、そういう手間は省けない。
和菓子の創意
和三盆をつかって美味しい和菓子を作っていたが
新しい美味しさ。新しい味 を作ることはむつかしい。
吉野葛をつかっての 新作が 評価された。
土鍋のチカラ
金で作られた鍋で 美味しいを演出するが
30年 つかった スッポン鍋の方が美味しかった。
ふーむ。金鍋で美味しいを作る方法もあるはずなのだが。
料理のルール
海原雄山は 鴨肉を ワサビ醤油で。
山岡は、カツオを マヨネーズで。
美味しさとは同じ手法や既成概念だけではない。
日本人の味覚のもつ -
Posted by ブクログ
フランス料理とラーメンライス
食については、あまり見栄をはるなと言うことか。
それにしても、社会人になってもラーメンライスとは。
学生から 成長していない 食生活。
アジの干物
天然、養殖、輸入冷凍アジの違い。
絵でかき分けているのが 偉いねぇ。
天日で干した味でなくちゃダメだという 贅沢な猫の話。
天日によって 味が変わる。そして風味がよい。なぜ?
強制乾燥とどう違うのか?
石油臭のするものもあるとか。
関西と関東の味
関東のうどんは、味がコク、黒い。
美味しくないと関西人はいう。
遺産相続の暗号が 毎年 誕生日に作る料理
アワビのシャブシャブ。
ふーむ それが 暗号になるって無理だ -
Posted by ブクログ
タイのタイ
正月のおせち料理。
社主の家で行なわれたが、幼なじみが金持ちに。
そこに 大きなタイをもってくる。
頬肉を食べるのだ。
山岡は タイのタイを紹介する。トリビア。
つわりで食べることができない三谷の妻。
山岡が においがなくて おいしい料理を作る。
フカヒレとタピオカ。
料理評論家 が 美食•グルメブームで、
なんのために 料理評論をするのか?悩む。
東京では バブルの影響で
フランス料理、中華料理。が食べることができる。
そんな浮かれた状況に 落込む。
山岡は ゴマ豆腐を すすめる。
本当に必要なことは、食文化を伝えること。
→これは、1990年のこと。時代背景がバブルに浮かれ -
Posted by ブクログ
中国の要人の面子。
海原雄山の美食クラブでの食事をしたいというが、
政治的なことで使いたくないという。
美味しいがわかる人でなければと断る。
そこで、飲茶が でてくるのであるが。
中国では オトコが料理するというのは 普通の話。
ジャズ喫茶とバターソルトピーナッツ。
美食づくしのオトコがたどり着いた美味しいものは
素食だった。それが、結びつく。
納豆のアンモニア臭はなぜできるのか?
わらで作った納豆。
アユの天ぷら。
長良川、保津川、紀ノ川。
山岡は 保津川を選ぶ。
食通の京極さんは、四国の出身。
海原雄山は 四万十川のアユを天ぷらとする。
本当に美味しい冷やし中華とは。
スープは化学 -
Posted by ブクログ
スパゲティ カルボナーラ。
この頃は、パスタと言っていない。
タマゴの使い方がポイント。黄味だけを使用する。
「炭焼人 (Carbonara;カルボナーラ) が、もしも仕事の合間にパスタを作ったら、手に付いた炭の粉が落ちてこんな風になるのではないか?」というイメージから黒コショウを絡ませ創られたパスタ。
日本人好みのスパゲティ対決。
海原雄山は ニンニクスパゲティ、トマトスパゲティ。
山岡は 生ウニといくらスパゲティ、アワビスパゲティ。
山岡は コンセプトがズレていますね。
麺の美味しさが、基本だよ。
それにしても、ナポリタンがでないのが寂しい。
山岡は ナポリタンにすべきだった。
カモの美 -
Posted by ブクログ
美味しいと言うことが、なぜそれが美味しいのか?
と言うところまでなく 美味しいと感激している。
なぜか、以前引き込まれた 物語が 平板に見える。
自分なりに 美味しいとは何か を考えることで、
ちょっと、違った視点が生まれたのかもしれない。
仁木の美しいおばさんの 上から目線。
おしつけることをいとわない性格。
それを、土鍋茶碗蒸しとキャベツロールで納得させる。
結局は オトコにリーダーシップをとってほしいと願っている。
キャラクターの弱点を 食べ物で知らせる。
財界の大物 大溝社長に ケンカを売る 山岡。
外国人を採用しない姿勢を 改めさせるために。
ふーむ。世界的な企業であれば、
そん -
Posted by ブクログ
タイ料理は ハーブと香辛料を使う。
野菜を美味しく食べることがポイント。
オトコたちは、発展途上国で、タイ料理をバカにする。
日本の経済は世界一であり、科学技術が進んでいることを自慢し
日本の野菜が 美味しいことを強調する。(飛躍だね。)
そして、山岡は
野菜の成分表で 40年前の野菜と比較して
ビタミンや鉄が減少していることを指摘する。
それは、農薬と除草剤の多用が原因という。
40年前がよかったという。
→ハウス栽培と品種改良も背景にある。
豆腐料理。
豆腐百珍。
豆腐を美味しくいただくには
くみ出し豆腐とざる豆腐。
豆腐のおいしさを引き出すには。
韓国料理で対決。
カルビを食べる場 -
Posted by ブクログ
家には 1からあると思ったら、21からしかなかった。
山岡は あいかわらず グータラだった。
なぜ、これだけ グーダラなのだろう。
いつも、眠っているのだ。
そして、ポイントだけ 確実に外さない。
プロセスではなく、結果だと言いたいのだろうか。
社主にしても、局長も実に寛大なのである。
局長も、身体の調子が悪く、おいしいお粥の食べ方で
満足する。ふーむ。食品会社でもないのに、
そんなことで、満足したりするのか。
あくまでも、トッピングの方法。
ちょっと、小手先過ぎる。
グラビアの取材で 仁木という女子が登場して
実は 仁木は 大きな銀行の創始者の孫らしい。
それで、山岡と言うおとこに興味を