酒井昭伸のレビュー一覧
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先日読んだ、同じくグレッグ・ベアの「天空の劫火」「天界の殺戮」に引き続きスケールのでかい話。壊滅的な打撃から復興している最中の地球、時間を超えてやってきた未来人の都市<冠毛>、並行世界?の「ガイア」が、無限につながる超空間通廊<道>を通してつながっていく。そしてその先には異種生命体「ジャルト」との戦いが…というような、「コテコテ」なSF的舞台設定。
ただ、前述のSF的舞台設定のほとんどが、前作で登場していたもので、今作で掘り下げられていたのは異種生命体「ジャルト」についてのみとなっており、その一方、登場人物(前作より引き続き)の、ドラマ部分に主軸が置かれている。この作品、単体で成立している「続編」というよりは、あくまでも前作「永劫」(上/下)の「後編」と捉えたほうが良いように思う。そういう意味で、前作から(たぶん)1〜2年空けて読んでしまったのは失敗だったかな。前作の登場人物に関して、記憶が怪しいし。物語を追うのに大きな支障はないのだけど…。 -
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単行本が出たのは1997年。記憶になかったので全くの新刊だと思って買ったんですが、やっぱり騒がれるほどの作品じゃなかったからチェックしなかっただけだったんだなぁ(笑)。
作者はあの「ジェラシック・パーク」の作者です。あの小説自体はなかなか面白く読めました。なんと言っても設定とかディテールがいいですよね。映画ももちろん良かったですけどね。
この作品は名前の通り航空機事故を取り扱った作品です。事故に対する航空機メーカーの対応や事故を扱うマスコミの姿が描かれています。例えば、事故原因を究明する技術的な部分とか航空機メーカーの内側とか、そういう細部は書きこまれていて興味があれば面白く読めるし、その事故原因を究明する調査チームの責任者が主人公なので、それが謎解きにもなっていて、それなりに楽しめた。
でも、読み終わってみると、登場人物がなんとも薄っぺらで、なんていうか、話に奥行きがないんですよね。そういう目でみてみると、確かにこの作者、「ジェラシック・パーク」の時からそういう作風だったんだね(笑)。
着想とか設定とか話しのディテールは結構好きだけど、感動はしないなぁ -
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ハイペリオンシリーズに到着
以前、巨人シリーズの次には「降伏の儀式」(確かダンボさんのお勧めだったかな?)もしくは「ハイペリオン」(これはみのお勧め)の計画だったが、ようやくゲットしたため再び読書開始。
後編というか本編と思われる「ハイペリオンの没落」もゲットしている。それぞれ上下巻だから合計4冊。1週間は楽しめそうだ。おもしろそうなら次のシリーズ「エンディミオン」もゲットしてみよう。
最初の感想は、とかく難解。著者をちょっと調べてみると、やっぱり「もったいぶった文式を持つ作家」だそうだ。加えて日本語訳があまりうまいと思えないからだな。何度もページを戻らないと独特の単語につまづいてしまう。しかし、それらに慣れるとなかなかおもしろくなってきたかなというところ(現在上巻の77ページ)。多彩な登場人物はアーサーヘイリー流だが、それぞれの登場人物はどうやら使い捨てされずに最後まで残るようだ。この意味で、アーサーヘイリー流ではないな。
まもなく携帯型ビデオプレーヤーも通勤の友となるが、これだけ読書が楽しいとMP3プレーヤと文庫本の方がやっぱり便利かなと思ってしまうな。ま、読む本が無くなったとき(そんな時があるのか?)に映画に戻ることにしよう。
「ハイペリオン」を読破した。この上下巻は、謎の提示と登場人物の説明で終わっている。私は今日から続編であるところの「ハイペリオンの没落(以下、没落)」へと進んでいるが、作品発表の時期は「ハイペリオン」から「没落」まで約1年の開きがある。よく待つことができたものだ。また、続編を見ないでハイペリオンだけで各種SFの賞に推薦した選者の予測能力に驚く(私ならハイペリオンだけでは推さないだろう)。
まだシリーズ全体でいえば1/4も終わっていないのだが、ここでの感想を書くと「イマイチ乗り切れない」というところだろうか。「没落」での謎解きの正当性によるとも思うが、この作品が「知性を持ったコンピュータ」という仮設に立っていて、私がその仮設がきらいだからだろう。
コンピュータ、言い換えれば人造物が知性を持つことは無いと私は思う。だから乗り切れない。Full of Stars のクラークのように(もちろん「2001年宇宙の旅」である)、究極の知的生命体とう設定は、その起源が人類が作ったコンピュータではないからこそ共感できるのであって、「ハイペリオン」の仮設はちょっと・・・・。
ま、ストーリーとしておもしろいからその辺はあまりこだわらずに「没落」を読むことにする。「没落」にもよるが、さらなる続編「エンディミオン」は読まないかもしれない。 -
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映像を読むのか筋を読むのか
読書にはいろんな楽しみがある。まるで目の前で繰り広げられるような絵巻という感触を楽しむという意味において「ハイペリオン」は存在価値が十分にある。しかし、謎が解き明かされるのか、そして謎解きはクリアかという意味では、私はあまりいい評価を与えることができない。そもそもこの手のストーリーがあまり好きではないからかもしれないが。
バケツがひっくり返るほどの大きな展開は、もちろん「ある」。それはそれでクライマックスを作り出すに十分なストーリーだ。しかし、大味なんだな、それが。アメリカ的というかなんというか。緻密さに欠ける。精密機器が苦手な感じがする。最初に書いたようにアーサー・ヘイリーのにおいがきついという感じかな。同じアーサーでも、クラークとは異なる。
絶賛されたSFではあるが、私はこのシリーズである「エンディミオン」を読まないことに決めた。次は適当に買った古本である。 -
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地球から離れた恒星に移り住んで20年目のサンパウロCITY
BIGガールとリトルガールの2つの月が追いかけっこする星 牡蠣人間、銀色エニュ、大きな新動物や地球に追いた子供を思い泣くといわれる泣き女鳥やら沢山の新種族と暮らしている
脂の乗った漢、炭鉱士のラモンはいつも通り酒を浴び、あの夜、思いもよらず異種族エウロパの大使を殺してしまう
当局から逃げようとまだ未踏地の北方へ 今度こそ一山も当てて帰ろうと、また未踏地の地図を作り金を得ようと探検する
その爆破で見えたのが恐ろしい異種族の住む穴だった…
異種族は自分達を知ってしまった逃亡者の先に見つけてしまった人間を捕まえるため、ラモンの人間的思考を元に探せと首にサハエルを付け、異種族マネックと行動を共にさせられる
その人間が置き忘れたシャツにジッポは自分のものだった …、誰なんだ?俺じゃないか!
俺は俺の人差し指から生まれた、俺も怪物だった!
SF。
こうやってあらすじを書いて行くと月や恒星とあれば、この科学ブーム読みたくなってしまう 読んでしまった 有名なSF作家3人の共作ですし。
しかーし、やはり難しいなぁ
SFセカイを見せる為に、物語以外の説明が多く、内容が半分になってしまう でも情景がら何となく読者にシェアされ速読法をしているようだった
スリルを書いているはずなのだが、全然ワクワクしなかった
それよりクローン?とホンモノのラモンとのやりとりが、別人になって自分を気持ち良くさせようと振る舞う自分、別人になった自分の惚れてる女の違い、そしてどちらが死ぬべきか。。。 そのやりとりが軸になっており、哲学的になり興味深かった
生活のために離れられず好きな女、友達の好きだった女を寝取って別人になって好きと掘り返した女。
マネックとサハエルを首に付けて知った異種族の思い、認めたくなくてもそこから生まれた仲間意識。
知ってる世界、自分の記憶力なのに、怪物人間として初めて見た古巣のセカイ。
ドッペルゲンガーだが、確かに自分なのに生存競争をしてしまう若しくは激しく嫌悪してしまうのは、当たり前かもしれない
自分を見て自分を嫌悪し、死にたくなることもあるかもしれない
そう考えると来るクローン社会への警鐘もしているようだ(確かに後書きでカトリックに反対行動が出たと書かれていた)