竹嶋えくのレビュー一覧
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紫陽花の家出は終わりを迎えたが彼女の心の問題は終わっていないと思いながらこの巻を開いただけにいきなり『瀬名紫陽花のお話 第四章』から始まったのは驚き
これこそ「思い切る」為に家出をしてれな子から想いを隠した彼女の恋心が一つの形へと集約されるお話となったね
自分にとって苦ではなかった事をしていたら周囲から尊敬されて、いつの間にかそれが自分として塗り固められていた紫陽花という少女にとって、自分と似て非なる真唯は心情的には別世界の人間だった筈。特にれな子への想いを当然の如く口に出来る態度など
それだけに彼女を称える人垣を割って真唯へと近づき、当然の言葉のように「私も……れなちゃんが好き」と言えた紫 -
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良い。良いが。
前後編の後編。だいぶ待たされた感がありますが、それに見合う面白さではあったと思います。れな子のの掘り下げがしっかりとされていて、こういう道を辿ったから今の姉妹になったんだということがわかりました。遙奈ちゃんかわいいです。
しかし、なんというか物足りなさを感じているのも事実です。せっかく付き合ったのにイチャイチャは全然ないれな子真唯紫陽花。もっと絡んでおくれよ。特に紫陽花さん。うかうかしてると盤面がサーちゃんにひっくり返されるぞ。大歓迎だ。 -
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真唯は話を広げる上で本当に便利というか、この人何でもありだなと云うか…
ただ、れな子と紫陽花の二人旅という時には言葉に詰まる局面も有った空間が彼女の加入で言葉途切れない空間へと変化したのは確か
一方であの二人と並ぶとれな子の場違い感も際立ってしまうのは生まれ持ったものの違いか……
あと、二人旅から三人旅となった最大の違いはれな子が関わらない局面が生まれた事か
これまでは紫陽花が何らかの悩みを表出させたとしても、れな子がそれを目撃する事が多かった。けれど53話で行われた真唯と紫陽花の会話はこれまでの会話と一線を画すものだね。真唯だけがれな子では追求できない紫陽花の恋心に手を伸ばせる
真唯によ -
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紫陽花の逃避行に何処までも付いていく心積もりで居たのに紫陽花が示したのは旅費を負担するという壁
れな子が自分勝手なそれに抗おうとするのはいつものノリでは有るんだけど、紫陽花が強情というか、れな子の提案をすぐに受け入れないのは以外だったかもしれない
紫陽花がこれまでの人生で培ったイイ子ちゃんの仮面、自分の為に他者を幸せにしたいという独善
その路線で考えればれな子の提案を受け付ける余地がないだけに、れな子がどれだけ叫んでも壁は崩れやしない
これでれな子と紫陽花が完全に対等な友人だったら紫陽花が我を曲げる事なんて無かったかもね
紫陽花の想定を越える程に自分を卑下するネガティブなれな子だから、紫陽花 -
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サーちゃん
妹とのあれこれはこれまでの巻でも描かれていましたが、そこがメインになるとは。しかもお姉ちゃんれな子、良い…。妹にマウントを取られるクソ雑魚お姉ちゃん、なんと素晴らしい概念でしょう。2人の姉妹ならではの距離感、堪能させていただきました。
さて、次巻でも姉妹のあれこれやられな子の過去話やら色々あるんでしょうが、今巻はリュシーちゃんの登場、そして紗月さんとの絡みが印象的でした。
また外で新しい女を引っ掛けるれな子、本当に悪い女です。そして何より紗月さんとの絡み。良いですね。れな子とサーちゃんの大親友コンビからしか得られない幸せがあります。嬉々としてれな子に口撃するサーちゃんの顔が目に浮かびます。 -
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幾つもの秘密を隠し持つ志保がそれでも隠したかった最後の秘密、それは志保の純情に関わるものであると同時に今の冷たさを併せ持つ志保を形作るもの
学生バンドに馴染めず集団から除け者になっていたがアキに惚れてバンド活動の楽しさを知った。それは志保にとって様々なドキドキを齎す時間だったんだろうなぁ…
だからこそ、自分の恋心が報われる事がないと知った時に彼女の純情は崩壊してしまったわけだ
そして、ひまりが開いてしまった秘密の扉が志保にあのような決断をさせるなんて…
依はバンドによって恋を始めたのに、志保はバンドによって恋を終わらせるのか…
ひまりが抱える懸念が増えゆく中で始まる学園祭は取り敢えず恋 -
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れな子と真唯は変わらず親友以上恋人未満、れまフレという曖昧な関係の筈なんだけど、39話の様子を見る限り普通に恋人としか言えないような
真唯の母親からも恋人として認識されているようだし、徐々に逃げ道が無くなってないかな……(笑)
そんなこんなで真唯との色々は既に固まりつつも、今巻は紫陽花とイチャイチャする感じでしたな
真唯とは早い段階で関係性がおかしな事になってしまったせいで彼女への単純な憧れは薄れているのだけど、れな子が変わらずにキラキラ成分を見出している相手が紫陽花だね
と言うか、れな子は紫陽花を相手にした時だけ心の中がとても気持ち悪い事になっているね!妄想の黒紫陽花が現実と乖離し過ぎだ -
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初キスを交わしたばかりの彼女を家に上げてしまった依の動揺が凄い事に(笑)
ちょっとした雨宿りのつもりがあれよあれよという間にお泊りへ
トークしたりアルバム見たりといった程度なら普段の延長線。でも眠る時間となれば恋人達の特別感は出てしまうもので
前々から気になっていた二人の呼称。ひまりが「依先輩」と呼ぶのはそれ程気にならないけど、依がいつまでも「木野さん」と呼び続けるのはこちらも気になっていた点
特別な空気感の中でひまりが踏み込んだのは良い展開だったな
…その雰囲気のまま熱情に身を任せる事になるかと思いきや、いい場面でお預けしたひまりはちょっと酷かったけども(笑)
圧倒的な音楽性を持ちつ -
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連載長いやつは安定
わたゆり、きみつづ、彩純ちゃん、ささこい、が安定に面白かったし、怒涛の展開で続きが気になる
今日はカノジョがいないから、も遂に、という感じ
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ホテルに入ってしまったれな子と真唯、友達相手なら何も無しに終われるかもしれないけど相手が恋人であれば事情は変わってくる
ここでれな子を追い詰めてしまうのは二人の関係の特殊性
友達以上恋人未満とかお試しカップルとかだったら真唯もそこまで迫ってこなかったかもしれない。でも、真唯が髪を解いている間は恋人。それは偽物とかではなく本物。ただ時折関係性が変わるだけ
ああいった状況で二人の関係が恋人になれば、そういう雰囲気になるのも仕方ないというもの
まあ、それにしたって真唯は野獣の如く盛っていたけども。一旦ああなると真唯は止まらないタイプなんだなぁ。れな子必死の静止を振り解いて攻めに攻める姿はもはや危ない -
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勝負条件により『ローレライ』のマネージャーになったひまり。これ、ひまりは事態の深刻さとマネージャー就任に拠って生じる不和をもう少し把握したって良いだろうに、全く想像せずむしろやる気に満ちているというのがね……
そういった性格がひまりの良い点と言えるし、依の心をざわつかせる点とも言える
ひまりとしては険悪な関係となっている亜季と志帆の仲を取り持ちたいとの想いが前面に出ているから依の心情が後回しになってしまう。でも依は二人の仲を元に戻したいとの想いは薄いからひまりへの想いが前面に出ようとする
勿論ひまりがマネージャーになる事は一時的な話だから些細なすれ違いで済ませる事は出来るのだけど、一方でこの -
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亜季を嘲笑うかのように圧倒的な演奏技術を披露した志穂。その誰もが目を向けざるを得ない存在感には物語そのものを彼女中心に回らせる程の力強さが有るね
ただ、他を圧倒し時には亜季を罵倒する志穂も何かしらの痛みを懐き続けているようで。けれど亜季相手にはその痛みを見せないし、既にその痛みを知っているだろうバンドメンバーは改めて言及する事はない
ここで彼女らの因縁を知らず無邪気に関わるひまりの存在が活きてくる構図になっているね
でも、ひまりが彼女らの因縁を知らないという事は亜季は亜季で他人の力を借りずに志穂と向かい合わなければならないわけで
志穂という友達を失った経験が、どうにかして友達としての関係を保