カルロ・ゼンのレビュー一覧
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無料で5巻まで読んだ感想
「幼女戦記」とタイトルにある通り、10歳そこそこの(オッサンが転生した)女性指揮官が部隊を率いて華々しい活躍をするというもの。
中身がオッサンだけあってか、内容に「少女らしさ」は皆無。
というか、「幼女」の設定すら必要ないのではないかと思う。
人目を惹きつけるために「幼女を主人公にしました」というだけだろう。
内容は非常にシリアスで、かつ現実的。
そもそも部隊が完全に第二次世界大戦と被っており、3巻あたりからは国名や都市名、地図なども現実とダブる。
このあたりがちょっとね、という感じ。
全く違う世界観なんだから、完全オリジナルですべきだったのではないだろうか?
ただし、主人公の「帝国」は -
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原作者のシニカルな視点
歴史上のポーランドを想定した原作の舞台設定や展開は大変優れている。しかし敵味方がはっきり分かれていてストーリー展開が比較的単純な「幼女戦記」と比べて入り乱れたストーリー展開はコミック向きではない。その結果 やたらとセリフや説明文が多くなり挿絵付きの小説という イメージになってしまった。 それでも原作者のシニカルな視点が真実をえぐっているような気がする。この視点は現代でも十分通用する。
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疲れる
一言で言えば、大国間に挟まれる小国の特務機関の話。
外交や内政の様々な陰謀が絡み、非常に深い話にはなっている。
が、とにかく読みづらい。
絵もちょっと癖があるし、ストーリーも同様。
なんていうか、「演出過剰」といった感じがする。
この絵、ストーリーを「深い。大好き」と言う人も中にはいるだろう。
が、個人的には「作者のコダワリを表面に出し過ぎ、読者を置いてけぼりにした作品」という印象がぬぐえない。
ストーリーの深さは同じでも、もう少しシンプルに描くこともできるだろうに。
という事で、深さは買うけど評価は並。 -
匿名
購入済み面白いが読み難い
本格軍記物に近い内容は面白いですが
小説文としてはかなり読みづらさが目立つ作品です。
コミカライズは、その点をうまく消化して更に原作小説で書ききれなかった登場人物相互の認識齟齬など補う良作となっているため
作品世界を楽しむ上でも小説と合わせて読むことをお勧めします。
戦争の未来を歴史として知ってしまっている主人公と、その歴史を紡ぐ側故にその危機を全く理解出来ない異世界人。そのギャップ故のチートと、理解されない苦痛。ユーモアを交えて陰残な表現少なく進められる物語は、読み手を「戦争を盤上のゲームとしてしか捉えられない」擬似的な狂人の世界へ誘います。
今の段階では
幼女に転生している