あらすじ
異星文明による植民惑星となった地球で生まれ育ったアキラ。彼は自らの決められた運命を変えるため、惑星軌道歩兵部隊に志願する。
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お堅い文章、その実丁寧な解説
地球は宇宙人に統治されるが、ある程度自治権を認められる。
宇宙人の対惑星地上用の傭兵としてスカウトされ志願した主人公の物語。
登場人物はアメリカ、スウェーデン、中国、イギリス等各国の癖のある同僚。
文化の違いから常にトラブルが起こる。
作風としてはややお堅い部分のある文章でライトノベルとしては若干重め。
ただ、会話の流れである程度分かりやすく説明がされているので、読みやすい。
この作者の独特な良い点だと思う。
外国人のノリを日本人の主観から読める、易しい仕上げ方。
ただ、作風が徹底してるので、
ある程度主観的なストーリー展開になる。
文章の途中で他人の思考に移ることがないので、
他人の思考が正しく他人として認識できてしまう。
加えて、主人公以外で登場人物主観の展開もなかなかないので、
主人公と登場人物の思考の差異は想像にまかせるところが出てくる。
ここは外国産小説にありがちなパターンだと思う。
はっきり言うと、他人の思考をその人の意見として受け入れられない人にはオススメできない。
主観的な展開が続くので、その辺りはどうしても拒絶する人がでてくるのでは?
まあ、無料版もあるからそっちで読んでみれば良いかと。
個人的に、
主人公の批判的で自我に固執しがちだけど、
柔軟に修正していこうとする性質が結構気に入っています。
プライド高いけど失敗を認められる人、みたいな。
苦難を乗り越えてって欲しいですね!
Posted by ブクログ
異星人に征服された地球。
二等市民以下の扱いをされる地球人。
それでも、統一政府が存在しない地球。
そして、兵士では無く『備品』扱いされる地球人傭兵。
異星人に支配されても、内心まで支配されずに高い望みと企みを持つ謎の地球人。
いいぞ。もっとやれ!
[more]
「ヤキトリ」の語源はそりゃわかるけど、『スリランカ語』にはひっかかったwww
「宇宙の戦士達」や「老人と宇宙」を彷彿させる作品。
主人公は惑星軌道上にいる宇宙戦艦からポッドで投下する兵士になる訓練を受ける。
当然、命がやたらと軽視される中、それでも自分で自分の生き方を切り開こうとする、ちょっと口が悪い主人公のお話です。
Posted by ブクログ
日本の作家「カルロ・ゼン」の長篇SF作品『ヤキトリ1 一銭五厘の軌道降下』を読みました。
本屋の海外書籍コーナーに置いてあったので海外の作家かと思っていたのですが、日本の作家でしたね… SF作品が続いています
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『幼女戦記』カルロ・ゼン×『オーバーロード』so-bin
圧倒的絶望からはじまる、戦争SF新シリーズ開始!!
地球人類は国籍の区別なく、全員が商連と呼ばれる異星の民の隷属階級に落ちた未来世界。
閉塞した日本社会から抜け出すため、「アキラ」は募兵官の調理師「パプキン」の誘いで商連の惑星機動歩兵――通称ヤキトリに志願する。
米国人――「タイロン・バクスター」
北欧人――「エルランド・マルトネン」
英国人――「アマリヤ・シュルツ」
中国人――「楊紫涵」
以上の四人との実験ユニットK-321に配属された「アキラ」が直面したのは、作戦遂行時の死亡率が平均70%というヤキトリの現実だった……。
ウェブ小説の異才による、戦争SF新シリーズ開始
ヤキトリとは――?
汎星系通商連合航路保守保全委員会指定による惑星原住知性種管轄局選定により業務受託を行う国連・総督府弁務官事務所合同許認可機構によって認証される特殊宇宙保安産業への従事者。
商連海兵隊の安価な代用品である。
日本語由来のスラングで〈ヤキトリ〉と呼ばれている。
なお、降下作戦での死亡率は平均して7割。
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第一次世界大戦、第二次世界大戦の「使い捨てにされた徴募兵士」から着想を得て描かれた書き下ろしのミリタリーSF作品です… 気楽に読める作品でしたね。
「商連」と呼ばれる巨大な星間国家の襲来を受けた「被発見日」以来、異星文明に支配され自治下にある地球… 日本に住む、「伊保津明」は収容所から逃れるため、商連の”調理師”である「パプキン」のリクルートによって商連軍の軌道歩兵「ヤキトリ」に志願する、、、
米国人の「タイロン」、北欧人の「エルランド」、英国人の「アマリヤ」、中国人の「ズーハン」等の反りの合わない同僚たちとともにK321ユニットとして編成され火星の”キッチン”において訓練を受ける… そこで他の部隊と異なる訓練を受けるK321ユニットの5名は、既存の訓練を受けた部隊との野外演習(サーチ・アンド・デストロイ)において散々な成績しか得ることができず、悶々とした日々を過ごすが、そのうち、既存の訓練を受けた部隊に勝てない理由に気付く。
そして、訓練に合格したK321ユニットの5名は実戦形式の降下作戦でも、最後まで諦めず、命令を再解釈して必要な決断を自ら行うことで生き残り、「ヤキトリ」としては初めて「商連軍」の本国艦隊に配属される! 5名の凸凹コンビが、仲違いしつつも、同じ目的に向かって、徐々に打ち解けていく展開が良かったですね、、、
ここで本作品はお終い… 続けて次作を読みたいと思います。
以下、主な登場人物です。
「伊保津明(イホツ・アキラ)」
日本人男性。「ヤキトリ」K321ユニットの一人。
歪んだ日本社会に反発し、収容所送りになったところをパプキンにリクルートされた。
独立心が強く、協調性に欠ける。
以前はスラムで暮らしていたこともある様子。
一巻の表紙。
「楊紫涵(ヤン・ズーハン)」
中国人女性。「ヤキトリ」K321ユニットの一人。
中国の党官僚の娘。
極端な性格ではないが、自己のペースをつらぬき、他人に合わせようとしない。
二巻の表紙。
「タイロン・バクスター」
黒人の米国人男性。「ヤキトリ」K321ユニットの一人。
アキラとの仲が良い。地球にいる家族に頻繁に電話している。
「エルランド・マルトネン」
北欧人男性。「ヤキトリ」K321ユニットの一人。
礼儀正しいがズーハン同様冷めており、一匹狼めいたところがある。
「アマリヤ・シュルツ」
英国人女性。碧眼「ヤキトリ」K321ユニットの一人。
積極的で意志が強く、高慢さが鼻につくためアキラとはしばしば罵り合っている。
Posted by ブクログ
『幼女戦記』が好きなので購入。使い捨てにされるのが常の兵士『ヤキトリ』の物語。
面白いのは面白いのだが、面白くなるまでにかなり長い。前半は世界観の説明やキャラの性格描写を嫌という程丁寧に描いている。というか丁寧に描きすぎて「早く戦闘が見たいのに!」ともどかしかった。が、読み終えた今は結構満足している。丁寧な描写により出てくるキャラクターに少なからず愛着を持てるようになり次巻を早く読みたくなった。戦闘描写のみではなく彼らの生活を事細かに描くことで。
ただ、主人公のアキラが何にでも噛み付くのはちょっとイラッとした。性格自体は好感が持てるのだが口が悪い!これもまた作者の掌の上なんだろうけど…何回も読み返したい作品。スウェーデン人は今の所かなり影が薄い。
Posted by ブクログ
面白かった。
序盤、中盤は話の展開が遅くどうなることかと心配したが、後半は怒涛で結構楽しめた。まだ序章ということで焼き鳥K321ユニットのメンバーの今後の活躍が楽しみ。続編が早く読みたい。
Posted by ブクログ
軌道降下する傭兵、通称「ヤキトリ」。
商連海兵隊の代用品として、即席の言語(スリランカ語)、戦闘技術などの知識を脳に詰め込んで出荷される。
アキラを含む5人のユニットK-321は、募兵官の調理師パプキンに集められ新しい試みとして戦闘技術を昔ながらの訓練によって鍛えることになる。
その結果、ヤキトリ訓練所では連戦連敗、不良品として出荷されずにいた。
K-321は最終の抜き打ち試験、降下作戦の追体験テストで合格、商連軍の本国艦隊に配属されることとなる。
Posted by ブクログ
好みが合わなかっただけかもしれませんが…読み進めるが大変でした。
主人公が終始悪態をついていて…周りのすべてを敵視しているだけ。
死にたくなければ足を引っ張るなって…それあなたの事じゃないかと突っ込みたくなります。
話も特に盛り上がりなく…何それ?これで終わり?
続きの優先度は低めです…
Posted by ブクログ
幼女戦記を読んで作者の文体に惹かれたので購入。異星人の来訪により没落した人類という設定はすごく好きだった。しかし主人公の性格が反骨心のある割に陰鬱だったり、頭は良さそうな設定なのに実際では理解が遅かったりと中途半端な気がした。周りの人物(主に主人公の仲間)も主人公と衝突したり、愚痴られたりで魅力が薄かった。話の展開としては面白かったので2に期待。
Posted by ブクログ
ミリタリーSF定番の兵士のベタな誕生物語のSF小説。
先進国から没落した日本に生まれ育ったコンプレックスまみれな日さ青年が主人公なのだが、作品中盤までの主人公の罵り、葛藤が多すぎて読みづらく、読むの挫折か?と思ったほど。
「エンダーのゲーム」のような印象的なラストで、挫折せずに良かったと思いつつ、今後のシリーズも期待できる国産のSF作品。
流石、SFの安心と信頼のハヤカワ。
Posted by ブクログ
人を食ったようなタイトルからはどのような内容なのか想像もつかない。
商連と呼ばれる宇宙人に支配された地球で、惑星軌道歩兵の募集に応じて集まり、主人公と同じユニットを組むことになった地球人たちはひどく相性が悪く、とても一緒に作戦行動を取れそうもない。波乱必死の状況で、予想に違わずひどい目の数々に見舞われるのだが、逆にハラハラさせられるので、読む方としては面白い。
タイトルもそうだが、商連公用語が「スリランカ語」となっており、当然のことながら何故に?と思うのだが、とにかく虚をつく、あるいは皮肉に満ちた表現が所々に見られる。
あくの強い『エンダーズ・ゲーム』という印象を受けたが、それだけに爽快感も味わえる、そんな作品。
Posted by ブクログ
それなりに楽しく読み終わった。あくまで、それなりに、という限度。
主人公の過去がとってつけたようで深みがない。主人公の仲間についても同様で、記号的な「ミステリアスな過去」がありそうなことだけ匂わされ、具体的には一切踏み込まない。そのため人物造形がひどく薄っぺらになっている。厚みを持って書けないのなら残念なことだし、次回作で書こうと出し惜しみをしているのであればそれは間違っている。まさか、悪い意味でラノベ的アニメ的感性の持ち主で人間の深さに関心がないってわけではないよな?
モーツァルト、大満足、茶、あたりの習俗は面白かった。しかし、胸のすくような戦いがなくやたら、実は演習でした、と夢オチ的にハシゴを外されるのもややきつい。
とはいえ悪くはないんだ。
Posted by ブクログ
読もうと思ってカバーを外して初めてJA分類なことに気づいた…
アイデアとかとか嫌いじゃないのだけれど、読んでて疲れる文だった。
でも続きがどうなるのかは読みたいかも。
Posted by ブクログ
幼女戦記の人かぁ~、アニメは見たけど本は読んだことないから読んでみようかな、と手に取ってみました。
主人公が情緒不安定で(まあ反社会的思考で不適合者とか言われてたし仕方ないんだけど)終始お怒りモードでこの人疲れないのかなぁなんて思いながら読み終えました。それにしても地球産チキンを火星で調理して出荷するからヤキトリとはネーミングが上手い!けどチキン料理で有名どころってもっと他にありそう。BBQとか、タンドーリとか。
これからが新生ヤキトリの反撃だ!となるのかならないのか。続きは…ちょっと考えるところだなぁ。というのもアキラ君はカルシウム不足の自己中少年だし、ヒロインらしきイギリス人はそんな御大層なご意見をお持ちなのになんで火星くんだりまでやってきたの?という人だし。他の面子も色々と過去を抱えてそうですが今のところそこまで気になるって感じでもないしなぁ。まあ今後主役が変更になることもあるそうですが彼らの活躍に乞うご期待!というほど魅力的なチームかと言われると… ちょっと考えてしまう。
でも何のかんの言いながらも手に取ってガッと読まされてしまいました。というわけで読み終わった後久々にマック食べたいなぁなんて思いながら本を閉じました。