カルロ・ゼンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近代的魔法戦争物の第二弾である。
物語的にはかなり展開し、500ページ超(それも600ページ近いほど)の分量に相応しい程度の内実を揃えている。徐々に悪魔的な役割を果たし始めた主人公の行く先も気になるところだ。
ただ、全体的には、それでも話のテンポが悪い。単純に文章量が多すぎる。現代のライトノベルにおいて見られる悪弊だが、もっと省略できる部分があるし、簡素にできる表現も多い。
結局小説も文章表現であり、内容を伝えるための一手段・メディアである以上、シンプルさが望まれるところである。味わいと言うには、いま少し(ニュアンスにおいて)精確さを欠いているところも気になる。
とはいえ、引きと最後に挿入された挿話が読後感を整えていて、一冊の本としては非常に良い形でまとまっている。
その点も加味して、星四つと評価したい。 -
ネタバレ 購入済み
複雑
もうダメだ、メアリーの顔をみただけでイライラするようになってきた。既刊で帝国が破れることは知っているし、近代の史実どおりにことが進むんでしょう。それは理解するし、物語として帝国が無双して勝つエンディングを望んでいるとは言わない。ただ…あの女…ダメだ。なんで、なんで、敵役の中核が生粋の軍人ではなく、世間知らずの宗教バカなんだ…
敵や味方に無能がいることで主人公の有能さが際立つというのはよくある手法だとは思うが、それがライバルだとシーソーゲームが成立しないだろ!
今回は最後の紳士的な決闘シーンが良かっただけに、あの女の民間人への発砲が許せない。
悪魔だ悪魔だうるさいんだよ、おまえの方が悪魔だろ。
好きな作品だけに熱が入ってしまう。
どうか、どうかあの女が、軍事裁判にでもかけられ、惨たらしく、いや全くの関心を当てられぬまま、独りで寂しく生涯を終えてほしい。
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無料版購入済み
無料で5巻まで読んだ感想
「幼女戦記」とタイトルにある通り、10歳そこそこの(オッサンが転生した)女性指揮官が部隊を率いて華々しい活躍をするというもの。
中身がオッサンだけあってか、内容に「少女らしさ」は皆無。
というか、「幼女」の設定すら必要ないのではないかと思う。
人目を惹きつけるために「幼女を主人公にしました」というだけだろう。
内容は非常にシリアスで、かつ現実的。
そもそも部隊が完全に第二次世界大戦と被っており、3巻あたりからは国名や都市名、地図なども現実とダブる。
このあたりがちょっとね、という感じ。
全く違う世界観なんだから、完全オリジナルですべきだったのではないだろうか?
ただし、主人公の「帝国」は間違いなくナチスドイツではあるが、ヒトラー的な存在は出てきておらず、その点は救いか。
(この先、ロンメルならぬロメールという人物が出てくるなど、どんどんネタ切れ感が強くなっていくようだが)
1巻の段階は、まだ作品に慣れておらず、非常に読みずらい。
回りくどい説明文が非常に多く、主人公も「幼女??」的でほとんど素顔を出さず、かわいらしさの欠片も無い。
単なる作者の個人的嗜好で描いているだけか?と思ってしまった。
2巻以降はやや慣れもあって読みやすくなり、3巻からストーリーが一気にテンポよく進み始めるのでスイスイ読めるように。
今度は現実の第二次世界大戦と重なりすぎるというマイナスも出るが、物語としては面白くなる。
また、主人公もようやく「幼女らしい絵」が見られるようになるし、主要キャラで出てくる女性も十分かわいい。
1巻は導入部分と思って耐え、2~3巻以降まで読み進めて判断して欲しいと思う。
ただ、5巻まで読んでも、「幼女」と「オッサンが神によって転生」という設定は必要ないと思え、むしろ普通の少女(16~18歳程度)かつ特殊な境遇出身という事で良かったのではないかとは思うけれど。