渡辺和子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
クリスチャンの渡辺さんが年齢を重ねてから人生を振り返り、30代の若さで大学の学長に不意に任命された際の戸惑い葛藤や気づき、学びについて語るエッセイです。短い一編ずつにキーメッセージが含まれています。
クリスチャンという性質上、日本人がすんなり受け入れ難い部分もあります。一方で普遍的な格言も見出せます。個人的には、渡辺さんが幼少期に2・26事件に巻き込まれ、目の前で父親が処刑されてしまったエピソードが心に残りました(著者プロフィールにも公開されているのでネタバレ扱いにはしません)。犯人を許せるようになるまでにかかった時間に、宗教人としてではなく一人の人間としての渡辺さんを感じられました。 -
Posted by ブクログ
著者はノートルダム清心女子大学学長として学生たちに語った講演や式辞をまとめたものであり、若者に向けて「自分らしく生きること」「真の自由と成熟を身につけること」を説いた人生訓を本著で示し優しくも厳しさと愛情が込められた内容となる。
本著では繰り返し、自分の人生は自分で決めることを主張している。他人へ依存するのではなく、自分から運命の輪郭(境遇や環境)に囚われず、自分の意志と力で行動して人生を切り開くこと優しく背中を押してくれる。
人生において難しい決断や判断を迫られる時は度々やってくる。生きていて何も無い人生というのは自分から切り開く可能性を閉ざしているだ。親が金持ちとか貧乏とかは言い訳にはならない。自分の頭で決断し常に日頃から思考と思索を繰り返し、行動していく姿勢が大切であろう。
人は必ず失敗する。大きな失敗もたくさんする。そういう時に自分の人生を切り開く上で優しさや自分を大切にする意志を保つ必要がある。自分が幸せでないと、他者を幸せにすることはできない。他者から受け取るばかりではなく、自分から微笑みかけるとか、寄り添った姿勢、歩み寄る姿勢など、簡単なところだと挨拶から始めてみるといいだろう。人生は学生時代に決まるわけじゃない。これから何度でも挑戦はできるし、挑戦を拒もうとする存在は無視していい。他者はあなたの人生へ何の責任は負うことはない。自分の人生に決断をしてただそれだけに意識と時間を投入すればきっと良い充実した人生になることだろう。
本著は自分に優しくすることと、自分の人生に挑戦する勇気を与えてくれる良書である。