吉野朔実のレビュー一覧

  • アンネ・フランクをたずねて

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    小川洋子さんの文と吉野朔実さんの絵ということで借りる。
    本書は小川さんの『アンネ・フランクの記憶』をもとに児童向けに新たに編み直したものとの巻末の注記。
    吉野さんの絵は表紙と人物紹介の頁の他、カットが数点で期待してたのとはちょっと違った。
    1994年に小川さんがアンネ・フランクの親友ジャクリーヌさんとアンネ一家の隠れ家生活の手助けをしたミープさんを訪問し、アウシュヴィッツを見学したことが記されている。収容所を見学する記述では、やはり胸が苦しくなる。
    特に展示室を埋め尽くす靴を前にして、心の中で「無数ではない」と繰返し自分に言い聞かせる小川さんの述懐が胸に迫る。

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    2019年03月19日
  • 恋愛的瞬間〔文庫版〕 2

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    ブスに限って早く嫁に行くんだよな

    たぶん俺達は ずっとお互いに一番だった
    いっしょに遊んで 一番楽しい相手だった
    あの瞬間 女の子が間に入った時
    俺達は お互いが
    一番じゃなくなることを知ったんだ

    妊婦って醜いわよね
    よくまあ恥ずかしげもなく
    表を歩けるものだわ

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    2018年04月29日
  • お父さんは時代小説が大好き

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    本についての本です。本の雑誌に連載されていたものです。題名は、その中の一編で、様々な、それほど固くない本が紹介されています。

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    2017年06月03日
  • お父さんは時代小説が大好き

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    新聞でしったこの著者の作品を何か読みたくて借りた1冊。
    一気に読んでしまいました。
    次の作品も探してみたいです。

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    2016年06月02日
  • お母さんは「赤毛のアン」が大好き

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     解説を先に読むか後に読むか。紐の栞はどこに挟んで読むか。お風呂での読書方法等々。読書に関する、些細なんだけど、それだけに十人十色でありそうな話が次々と出てきて面白かった。その人のこだわりとか、知らずのうちに身に付いた習慣。いろんな人に話を聞けば面白いだろうなぁ。

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    2015年11月29日
  • エキセントリクス〔文庫版〕 2

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    うーん、結局、先輩と比良坂は、同じ人なんだろうか?
    ここでも、「その人」というのはなにかという問いにぶつかります。

    つぶれていたのが「天」だとすると、「劫」と同一人物だと考えることに、彼は実は疲れていたのでは?
    多分、つぶれていたことは、劫の方は、知らないんですよねぇ。

    うーん、ラストシーンも、謎だ。

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    2014年11月19日
  • 瞳子(とうこ)

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    学生時代、ですからもう10数年以上も前に
    買った本だったと思います。
    先日本棚の整理をしたら出てきて、
    大切にとっておいたものらしくとても状態がいいのです。

    表紙もとても凝っています。
    吉野朔実さんのイラストが淡い色彩で入っていて、
    型押し加工までしてある。綺麗な本。
    買った当初のことを思い出しながら再読しました。


    大学を卒業したものの就職もせず、
    たまにバイトをしながら自宅で暮らす、
    今で言うとニートになるのかしら、女の子のお話です。

    親に甘えて一見のらりくらりと気ままな生活を送りながら、
    その内面は子どもと大人の狭間くらいでゆらゆらと揺れている。
    吉野さんは淡々とした描写のなかに、

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    2012年04月29日
  • お父さんは時代小説が大好き

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    題名から想像した内容とは違ったけど面白かった。
    名前だけは知ってて読もうとしなかった本が沢山出てて読みたくなった。
    この当時は話題作だったのかもしれないけど今は定番だよね。

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    2011年07月27日
  • 恋愛的瞬間〔文庫版〕 2

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    司登場。抵抗ある恋愛が友情という定義はおもしろいと思う。ストーカー話は勘弁してほしい。いろいろおもしろいよ。

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    2010年12月30日
  • 恋愛的瞬間〔文庫版〕 1

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    これまた好きなのに、☆の数はあがらない不思議。
    最初の恋愛的瞬間、いつか酷い目にあえるよ、運命を踏みつけにする、そういった部分が鮮やか。

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    2010年12月30日
  • 瞳子(とうこ)

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    自分に正直に、好きなように生きてる瞳子。
    あまり彼女には共感しないけど、
    森澤や天王寺みたいな友達がいるのはうらやましい。
    森澤母も素敵だ。

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    2009年12月11日
  • 少年は荒野をめざす 6

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    最終回はいろいろな解釈が必要になるから苦手
    特に二人が逃げ回るところは今までの強いキャラクターから
    いきなり弱さに進んだのでちょっとなぁ・・・
    とも思ったりしたりで。

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    2009年10月04日
  • お母さんは「赤毛のアン」が大好き

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    絶対持っているはずなのに、引越しのどさくさにまぎれて紛失した一冊。この時なくした本にはいまや絶版になっている画集も混じっていて、かえすがえすも悔やまれる。いつになったらあきらめられるのやら・・・。

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    2009年10月04日
  • period 2

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    【ネタバレ有】●兄弟は、田舎の施設に暮らしている。
    すっかり穏和な性格になってしまった父親が、家を弟夫婦の借金返済に当てた結果、兄弟には行き場がなくなってしまったのである。
    兄は、その論理的思考力と落ち着いた性格がわざわいして、教師から迫害を受け、とかく暴走しがちである奔放な弟は、乱暴ないじめっ子たちと抗争する日々ではあるが、ともあれそれなりに施設には馴染んでいる。
    一方、病人となった父親は、父親の妹すなわち彼らにとっては叔母が引き取り、つきそわれている。
    夏休みに叔母の家に遊びに行き、二人を見た兄は、彼らを見て、「華ちゃん(=叔母)はまるでお父さんの恋人みたいだった」と表現する。・・・ ●・

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    2009年10月04日
  • period 1

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    【ネタバレ有】●吉野朔実さんの作品には、繊細とか儚いとか美しいとか言う言葉を使用しないわけにはいかんのですが、冷静に突っ込んだら、実はけっこうエゲツない気が。●主人公の兄弟は、連日父親にDVを振るわれている。母親はとうの昔にいなくなっている。
    そしてある日、ついに兄は父親をバットで殴りつけてしまう。
    父親は死にはしなかったが、以前とは正反対の性格に変わり、かつ常に頭痛を訴える病人と化してしまう。
    そこへ、父親の弟夫婦が、押しかけて来る。彼らは借金取りから逃げ回っており、その返済に主人公たちの家を当てようともくろんでいたのである。・・・

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    2009年10月04日
  • 栗林かなえの犯罪

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    吉野朔美の近年の短編集。
    表題作は「誰にもなりたくない」「誰でもなく存在したい」という、自己に纏わる全てを切り捨てながら尚且つ一個の存在としてありたいという希求によって女装をし、自分の存在を殺しながら他者に向かってはどうしようもなくインパクトを与えずにいられない、という(まあ彼は美少年なのだ)状態になった少年の話。
    己を引き受けず他者に接するということはどういうことか、ということに一つの答えが出ている。
    誰でもない君は美しかったよ、と。

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    2009年10月04日
  • ジュリエットの卵〔文庫版〕 3

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    てっきり、2巻で終わっているんだと思って感想を書いたのが2年前(笑)
    完結編の3巻、ありました。

    うーん、この結論は……。

    なんてことを言おうとしていますが、あんまり、ストーリーが残っていないという。

    でも、作者の優しさと悪意の両方を感じます。

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    2013年08月23日
  • お父さんは時代小説が大好き

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    本の解説を漫画を通して、書いており、私と本の趣味が同じだと言うことを知って、少し、喜んでいる自分自身があります。
    カフェで気軽に読める本です。

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    2009年10月04日
  • 恋愛的瞬間〔文庫版〕 3

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    「大丈夫 いつかきっと酷い目に会えるよ」−それぞれの人物の幸福を得る方法はまったく異なっている−(恋愛的瞬間1より)ストーカー、暴力、浮気、など様々な恋愛患者を心理学博士(主に恋愛心理学?) 森依四月がさらりと分析する。オムニバス形式なので読みやすいシリーズです。

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    2009年10月04日
  • 恋愛的瞬間〔文庫版〕 3

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     小学館文庫版3巻の巻末エッセイは、もう一つの恋愛的瞬間エピソードのようで、穂村弘さんに興味がわきました。「体だけでなく、心も自由にした方が楽しいから」のセリフにドキドキしました。

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    2009年10月04日