あらすじ
長年「本の雑誌」に連載していた読書エッセイマンガ〔吉野朔実劇場〕8点を1冊にまとめた作品集。
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本棚に並んでいるだけで、背表紙をさするだけで幸せ。
吉野さんの本読みと、私の感想は、月とスッポン、でも良いの吉野さんの感想が素敵すぎるだけ、このスッポンは、ずーと一緒にいられると思っていたのに、月が無くなるなんて
淋しすぎます。
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『ついでに〝読書〟もひいてみました。すると!! なにっ こ…これによるとわたしのしているのは読書とはいえないってこと!?(中略)こ…これがウワサの"新解さんの謎"か!!』―『〝読書〟の定義/新明解国語辞典・新解さんの謎』
好きな作家の書評集を何冊か持っている。川上弘美の「大好きな本」とか、堀江敏幸の「本の音」とか、蜂飼耳の「朝毎読」とか。そういう本は、読んでいなかった本への誘いを期待することももちろんあるけれど、大概は作家が本から感じたことがどんな言葉になっているのかに興味があって読んでいる気がする。回りくどいけれど、要は書評として読んでいる訳じゃないってことです。
もちろん、ある本を読んでみるかどうか、書評に当たってみることにためらいはないけれど、自分自身はどちらかというと読んで去来する思考の断片みたいなものを書き残しておきたくて感想文を書いているので、こういう文章もレビューとしては意味はないと思う。それが証拠に自分自身の書いたものを読んでも内容をさっぱり思い出せないものも多数。でも覚えるためや教養のために読んでいる訳ではなく、本を読んで脳がぐるぐるする感じが楽しいから読んでいるのだ。そんな本を読むことに対して時々、ただし漠然と、思うこと(開き直り?)。それがこの「吉野朔美は本が大好き」に溢れている。
読んだ本についてよりも、何を読むか、何故読むか、どうしても読みたい・手に入れたい本への思い(そう言えば昔、ミシェル・レリスの「夜なき夜、昼なき昼」が読みたくて古本屋巡りをしたことを思い出した。今検索したら2013年版ってのも出ていてびっくり)などが限られた紙面の中で効果的にコマ割りされて語られているのが、よい。それに改めて考えてみると、紙面やサイトの書評ってほとんどが「新刊」の書評なのに対して、吉野朔美が取り上げる本は完全に個人の趣味。そうそうオースターってそんな感じだよねぇ、なんて感想を抱ける書評っていうのもそのスタンスがあってこそ。
吉野朔美の漫画は守備範囲ではなかったけれど、こういうスタイルの時の絵は何となく70~80年代的馴染みがあって、落ち着く。読み終えてしまうのが惜しいと思ってしまう本です。それにしても「吉野朔美劇場」全ての既刊本を収録した上に、未収録のもの、更に、掲載誌のあとがきコメントも全て併せて出版するとは太っ腹。まさに最初に登場する「ザ・龍之介」(ああ、これも学生の頃、急に生協の本棚に平積みされたのを見て驚いたっけ)みたいな感じ。ついでに言うと、最後に掲載図書索引があるのは便利だけど、本文の方には肝心の頁番号がほとんど振られていないって、原画のイメージを尊重してのことなのだろうけど、なんか天邪鬼的で、よいです。
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大好きな吉野朔美の読書エッセイコミック、
実は「悪魔が本とやってくる」のみ入手できずに未読であった。
今回、作者急遽によって発刊されたのか、
全作品にボーナストラックを加えた、ファンなら感涙ものの永久保存版の一冊が発刊。
お陰でシリーズ唯一未読だった「悪魔…」も読む事が出来はしたが、
悪魔…よりまだまだ続刊が読みたかった。
本愛に満ち溢れた一冊。
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斜め読みでも本が好きなら立派な読書?
おすすめの本は何ですか?
近頃、本の内容が頭に入ってこない
スランプ状態なので、いま、面白いと
思って読めた本は間違いなくおすすめ。
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シリーズ全巻が文庫になる日を心待ちにしていましたが、まさか一冊にまとまる日が来るとは…。
分厚くて、巻末には索引もあって、裏表紙にはアンパンそっくりな後ろ姿があって。
降参です。買わねば。本棚の整理をしなければ。
一気に読むのがもったいない気がしてちびちび一週間近くかけて読みました。
にやにや。
にこにこ。
ボーナストラック以外は全て読んでいるはずなのに、結構忘れているものなんだなぁと自分の記憶力のいい加減さを再確認。
こんなに競馬ネタ多かったっけとか…。
でも、いいんです。
パラパラと何回も読みたい本ですから。
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吉野朔実さんが急逝されたと知ってびっくり
好きな漫画家さんだったので、とても残念
わたしとはそんなに年も違わないのではないのかな
そのためにまとめられたこの本は、
色々な本についてのエッセイ漫画なのだけど
とても興味深く、結構読むのに時間がかかり
実はまだ読み終わってはいない
気になる本のところに付箋をつけて
少しずつ読んでいるので、あと何ヶ月かかかりそう
面白いよ
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本の雑誌は若い頃から読んでいる。あれ、漫画のページが、と思ったのも覚えてる。この隔月の漫画のページが好きだった。「お父さんは時代小説が大好き」から単行本も買い続けていた。
「神様は本棚に住んでいる」と一緒に買おうと思っていたが、よく考えたらこれを買ったら要らないのか。本書は見本本があったが、「神様は~」はビニール巻きで中が確認できなかったので、本書のみ購入。
全部本の雑誌掲載時に読んでいるが、パラパラと読み返す。書評もあるけど吉野さんのお友達付き合いや身辺雑記もあり、楽しい。
吉野さん、もっと読んでいたかったよ。
ご冥福をお祈りします。
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「本読みあるある」がたくさん。
同じ本を読んでいると、「やっぱり?!やっぱり?!」と嬉しく、読んだことのない本だと読んでみようかなと思い、「そうだよねー」とか「ええ?そうかなあ?」とか、心の中で会話に参加している気になる。
いつでもめくりたい。買って手元に置けるのが嬉しい本。
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本編は全部読んでいたので、ボーナストラックのみ。こねこのぴっちを永遠の心絵本と書かれていたので嬉しくなる。
エッセイ漫画なので最初から最後まで通して読む必要はないし(全巻分なので重くはあるけど)一冊にまとまったソフトカバーで、気軽に読みやすくなった。
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亡くなる前も亡くなってからも、ずっと吉野先生のファンです。
過去の作品のまとめですが、それらも購入していました。
自分も読んだことのある本、自分の好きな作家、全く知らない作品など、たくさん網羅されていて、そこから次の本を選んだり、今も活用中…
先生の作品に漂うあの静かな佇まいに惹かれ、憧れていますが、全く近づかない…
でも、これからもこの本を読み続け、先生を追いかけていくことになりそうです。
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本の雑誌の広告欄で本作の存在を知り、読んでみることに。直接的に各書籍を紹介するのではなく、同作にちなんだエピソードから、間接的に言及するという手法。又吉のブックガイドみたいな感じ。それもあってか、本作を読んで手に取りたくなった、という作品はほとんどなし。でもま、純粋に漫画を楽しませてもらったんで、そこは良し。
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本好きで知られる吉野朔実さんが、本の雑誌に連載していたエッセイをまとめたもの。
いろいろな本が紹介されるのかと思いきや、本が好きな吉野朔実さんの本にまつわる日常。本が当たり前にある日常が楽しい。
そして、「その本を好きな人だけでは無くて、嫌いな人も合わせていろいろな視点を聞いてみたい」という言葉があり、なんだかしみじみする。
そうしてこのエッセイの最初のほうの欲しい本があったら書店を巡る、人に探して貰うから、後半のネット書店で買う流れがあまりにも自然に変わることに驚く。確かに昔は、本を得たければ外に出なければならなかったのだ。
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本当に本大好きだった吉野さん。
残念だなあ、デビッドボウイの死を驚いていた吉野さん自身が亡くなってしまうなんて。
厚くて寝ながら読むのは大変だったよ吉野さん。
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☆3.5 『こんな映画が、』より来たる
『こんな映画が、』を先に知ってゐて、こちらは一年前に知った。読んでみる。
まあ、一般的な読書文化人といふかんじで、SFは好きでエンタメがもちろん、雑学にも興味があせない。しかし、総じて物足りない気がする選出ではある。