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父親からの暴力に耐え続けた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父は入院を境に別人のようになり、今度は借金苦にあえぐ叔父夫婦が鏡島家にやってきて…。平穏を求める少年たちの戦いに“ピリオド”は訪れるのか…!?
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Posted by ブクログ
胸が痛くて苦しい。 ハルちゃんもヨキも子供なのだ。こどもなのに、彼らはどこまでも冷めている…。 彼らがただ求めているのは安住の地。還る場所。 2人一緒に幸せになってほしい。 父の支配からは逃れられない。それでも、2人一緒に生きていくんだろうなあ。 ただ欲を言えば、もっと兄弟間での感情や関係を描いて...続きを読む欲しかった。こんな状況の家族状態の中、ずっとただ1人お互いにいた兄弟なのだ、普通に幸せに暮らす兄弟とは全く違う関係性になってもおかしくないでしょう。 もうひとつ気になったのは、このような少女漫画によく見られる愛への渇望がほとんど見られないこと。ハルちゃんもヨキも絶対淋しいと思う。かといって互いに依存しているような描写もそこまでないし… 作者の意図したメッセージが何かは明確にはわかりづらかったですが、強烈な衝撃を残したことは確かです。 全5巻
昔からこの作者さんが好きだったのですが、 こちらの作品も、ものすごくヘビーで繊細。 詩的な雰囲気を漂わせながら、虐待や自殺などヘビーな問題を サラリと描いています。 主人公の兄弟が育っていく様を見るのが、 楽しみなような怖いような。 でも本当にすごい作品だと思います。 (fujita)
1巻はもう5年も前の発行なんですね。まだ3巻までしか出ていません。ラストがどうなるのか予測がつきませんが、兄弟に救いがあることを願います。
苦しいです。不幸すぎて。でもこの子は幸せな思いしか残らず大人になるんだろうな。と思うと、なお悲しい。この作品を包むかすかな希望が悲しいです。 作品の中で主人公の父親が主人公に「今日はこれを読んでから寝なさい」と芥川の河童を手渡すんだけど、その意味を考えているのが幸せでした。
父から虐待を受ける利発な子供達、兄が父にバットを振るった時、予想もしていなかった方向に子供達の運命は変わっていってしまう。読んでいる間中ずっと息を詰めて緊張していた。現在二巻まで刊行されているが、冒頭で一つの未来が予告されていながら、事態がどう転んでいくか分からない。一言では言えないが、とてもスゴイ...続きを読む漫画です。
”きっと必要なときが来る。それまでおまえは学ぶことを怠るな。一日一冊は本を読みなさい。なんでもいい。自由に教育を受けられる――それは何にも代えがたい幸運と知れ。知識はお前を救う、必ず。そうして能を守ってやってくれ。”(pp.195‐196)
これはすごい攻撃力ですよ。わかりやすく、凄まじい。強烈ですよ。今の時代を反映しているように見えるけど、根底にあるのはインモラルではなくて、淋しいさなんです。
淋しくなる
父親さえまともな人間であったなら、この兄弟はどれほど幸せな人生を送れただろう・・・ そう考えずにいられない。 彼らの強さが、かろうじて不幸という言葉を遠ざけているが、読後にとても淋しい気持ちになった。
#切ない
【ネタバレ有】●吉野朔実さんの作品には、繊細とか儚いとか美しいとか言う言葉を使用しないわけにはいかんのですが、冷静に突っ込んだら、実はけっこうエゲツない気が。●主人公の兄弟は、連日父親にDVを振るわれている。母親はとうの昔にいなくなっている。 そしてある日、ついに兄は父親をバットで殴りつけてしまう。...続きを読む 父親は死にはしなかったが、以前とは正反対の性格に変わり、かつ常に頭痛を訴える病人と化してしまう。 そこへ、父親の弟夫婦が、押しかけて来る。彼らは借金取りから逃げ回っており、その返済に主人公たちの家を当てようともくろんでいたのである。・・・
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吉野朔実
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