山田玲司のレビュー一覧
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無料版購入済み
「山田玲司のヤングサンデー」が好きでよく見ていて、今回初めて山田玲司さんのマンガを読みましたが、ものすごく引き込まれておもしろかったです。時々番組内で語られることとリンクして興味深かったです。
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Posted by ブクログ
書店員Xこと長江貴士さんの本によく引用されていたので気になり読んでみた。
面白く思ったのは、引きこもりの人にはこの世界が自分に合っていないと感じる才能がある、と言い切っているところ。ダーウィンだって他の偉人だって引きこもりをせずに周りに馴れ合う努力を優先させていたら偉大なことは成し遂げられなかっただろうと。引きこもりをして自分と対話する、本を読んで知識を積み上げる。これは重要なことだと。しかし、親や世間の人は引きこもりをしている人たちに自分たちが信じている正しい世界に引っ張り出してむりやり就職させて「社会復帰」をさせたと喜んでいる、と。これはまさしくその通りだと感じて笑ってしまった。
あと、 -
Posted by ブクログ
マンガが禁止された世界。焚書官レムが一冊のマンガに心奪われるところから物語が始まり、CICADAと呼ばれる少女ロルカとレムが紡ぐ近未来SF。
一冊のマンガに心躍らされる経験を持つ人は少なくないと思いますが、そういう経験を思い出させてくれる非常に良いマンガです。退廃的で閉塞的な世界観の中に、ロルカ持前の明るさが光り、ページをめくる手が止まりません。社会的な立場に悩む者、自分の心に正直になれる者、使命感に燃える者、恋を知る者……キャラクターの性格付けが素晴らしく、誰に感情移入するかによって、本の見え方が大きく変わることでしょう。
4巻目で「第1部完」となります。ぜひ読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
相手との距離が縮められない人や、会話が続かない
ような人を救うと位置づけられた一冊。人とのコミュニ
ケーションを深めるために大切なことは「何を話すか」
ではなくて「何を聞くか」だという考えに基づいて、25の
キラークエスチョンを挙げて、その使い方と効用を説いて
いる。
確かに、なるほどと思うようなクエスチョンになっている
のだけれど、ワタシがこの本から感じたのは、これら
クエスチョンそのものではない二つのこと。
一つは、ファンタジークエスチョンのすすめと題された
19番目のクエスチョン「今ここにタイムマシーンがあっ
たらどうする?」を読んで感じたこと。
この章を -
Posted by ブクログ
初対面の人と会ったときや、普通に話していても、話しに詰まって沈黙してしまうということがありますね。そんな時は、いかにうまく質問できるかが、会話を続けるきっかけになるかも知れません。とても薄い本ですし、見開きの半分には、大きな字で「キラークエスチョン」が書いてあるので、30分もあれば読めてしまいます。しかし、内容は凝縮されていて、参考になり納得する部分が多いです。一部引用すると、“今の日本には人を見下している人が大勢いるけど、おそらくは相手のことを何も知らないで見下しているのだろう。深く相手のことを知れば、必ず馬鹿には出来ない「何か」があるはずなのだ。”まさにそうだと思います。人と話をするときに
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購入済み
なつかしい黒歴史
これを初めて読んだとき、ガチで受験生でした。
「合格してから色々考えよう。今は思考停止だ」
と思っていた自分には、キッツイ一撃でしたね。
「みんな死んじまえ」「全部ぶっ壊したい」
ええ、確かに思ってました。考えないよう努力してたのに
自分の内面を見透かされてるようで怖かったですw
久々に読み返して、やはり山田玲司はイイ!
サヨク思想なのが非常に残念です。
いつもこれで引っかかって、物語に入り込めないので・・
自分は無事受験も受かりツマンナイ大人になれました。
こういう反社会的マンガは、受験の鬱憤ばらしには
最適でしたね。 黒歴史+青春()の思 -
Posted by ブクログ
予想以上に内容が濃く、明快な主張が繰り広げられた本だ。著者は小学生の時から「やることが多すぎて授業を聞いている暇などなかった」というから、生まれながらの非属の才能の持ち主だ。中学、高校でも、授業を聞かずに漫画を描いたり、謎の未確認動物の研究などをしていたという。
様々な非属の才能の持ち主を紹介している。黒柳徹子は「窓ぎわのトットちゃん」の中で、フタ付きの机を音を立てて開け閉めし、通りかかったチンドン屋を学校に招き入れて1曲披露させたといったトラブルが絶えなかった少女だったことを明かしている。小学校を退学させられたトットちゃんが転校したのは、子どもたちの素質を大きくすることを教育理念とし、黒板 -
購入済み
悶える30代
連載当時、高校生な私。
当時のヤングサンデーは黄金時代と言われ、この作品とANGELは衝撃あり過ぎでした。
20年振りに読み返してみると
もうキュンキュンしちゃいました。
90年代のある意味「電車男」ストーリーをぜひ!
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Posted by ブクログ
2巻が弥生巻なら、今巻は夢巻。芸術家への道が閉ざされかけている夢が持ち前の、そして有も持っているポジティブさでシナジーを起こしながら前進していく。
夢は元々実力はあるのでまだいいが、問題は有。しかし、状況的に絶体絶命にもかかわらず、第三者的にはなぜか本当にまずいという気はしない。有に折れない心があり、「できない自分」を受け入れている素直さがあり、すぐに前を向ける強さがあるからだ。それは本作最大の魅力であり、有の最大の魅力でもある。だからこそ、周りの人物が少しずつ、少しずつ助けてくれるのだろう。
周りの人物からの手助けやヒントは集まってくる。が、それは絶妙なまでに少しだ。一発逆転のカードなどな -
Posted by ブクログ
褒められすぎて育ったため大変な過信家になった、漫画家志望の偏差値最低高校生・歌川有。現実を知り、最低レベルから抜け出すために美大受験を決意した有は、美術予備校に通う。そこで待っていたのは、自分の画力不足への実感と、葛飾夢という少女だった。
一番の魅力は主人公・有の性格だ。甘々に育てられて自分の才能を過信していた有は、美大受験を決意してから次々と現実にぶち当たる。しかし育てられていたのは過信だけではなく、自分を信じる才能をもであった。突き当たった現実を直視しながら前へ進む姿は、見ていて飽きない。本当にバカだけど本当に純粋。素直さというのは武器なのだと教えられる。
純粋さは違うがノリが近い主人