島本和彦のレビュー一覧
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熱い熱い熱すぎるぜ!島本先生!いやさ!
炎尾燃!!
情熱溢れ過ぎる漫画家、炎尾燃とその周囲にひしめく漫画人たちの激しい創作活動を綴った自伝的作品?
本作の主人公は、窮地に追い込まれた炎尾が代々木アートデザイナー養成学院(会社更正中)より呼び寄せた前杉英雄(マエスギヒロ)ことヒーローだ。
だが、あっという間の2話から島本先生、もとい炎尾先生の強烈なキャラに主役を奪われる。この後、13巻で主役らしさを取り戻すまで、彼は一脇役となってしまう。恐るべき島本先生、もとい炎尾先生!
島本作品の常、この作品も熱のこもった名言が次々登場する。
「あと1日で24ページ描いちゃっていいの?」
「読み続けろ -
Posted by ブクログ
島本和彦『新吼えろペン』2巻が出た。
早速読む。『吼えペン』の第2シーズンは映画『逆境ナイン』ネタでしたけど、本来の漫画家の日常路線に戻りました。
扉のカブトムシの絵はなんだろうと思っていたら、後でこの謎がわかるのだけれど(P.179)、この巻は
・「伝説の男になれませんよ!」アシスタント募集シリーズの1作目、アシスタント1日無料券をめぐる話。
・「俺の女を返せよーっ」ライバル富士鷹と、富士鷹が描いたキャラクターをめぐる漫画家の不思議なメンタリティー漫画家が作り出したキャラは漫画家に宿る独立した人格だというーのお話。
・マンガ賞受賞常連マリ林先生(うちの職場にこんな人いるぞ!)のアシスタントを -
Posted by ブクログ
1巻で完結した前作と違い、この作品は13巻まで続いた。漫画業界の内実を描くという基本の部分は抑えてあり、炎尾燃=島本和彦という部分においては「そう思いたければ思いやがれ」と開き直っている感がある。また、同業者の漫画家も描いてあり、「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日朗をモデルにしたキャラを炎尾燃のライバルとして何度も登場させる。藤田自身、情感のこもった熱さのある作風なので似通ったところがありライバルに設定するのは分からないではないんだが・・・。因みにそのキャラだけは藤田自身の画風をそっくりに真似て描いてあって、無意味に彼の作品の名場面を再現したりと遊びまくっていて笑える