文章が稚拙、主人公性格悪い
ドラマから入りました。面白い視点のお話だな、と思ったので原作を読んでみました。
私と同じような形で入って読まれた方は、驚くと思います。
ドラマと原作は別物ですね。
まず作者さんの文章がとても稚拙な上に、言葉の使い方が間違えてる箇所があります(せせこましい、という表現の使い方、など)
場面転換も下手なので急に変わっていて戸惑ったり、どのセリフが誰のものか判読しづらい時があります(特に第2章のお話)
まだ小説家になりたての方かと思ったら、デビューして14.5年目に書かれた作品とのこと。
びっくりしました…
それからいわゆる「タイトル詐欺」に当たる作品かと思います。経理の話中心かと思ったらそうではなく、経理の話はうすーーくしか出てきません。
経理部でお仕事されてる女性の日常、という感じです。
決して経理のお話が中心ではありません。
所々思わせぶりな伏線のようなものが出てきますが、それらは特に回収もされず(たこ焼き代4800円、など)スルーされてオチもなく話は終わります。
なので、この作者さんは何が言いたくてこの作品を書いてるのかさっぱりわからないです。
その上、主人公の森若さんがとても偉そうな上から目線で、気分悪くなります。
「給料分の仕事」というセリフが出てきますが、それを判断するのは本人じゃありません。
会社です。
それなのに「自分はそのレベルの仕事をしている」という自負を森若さんは持っています。
そして仕事ができないと自分で判断している人たちを見下して見ています。
確かに「この方はミスしやすいから先にフォローしておこう」とか、そういう判断をする場面は実際の仕事にもありますが、仕事は相互作用です。
自分が助けることもあれば、助けられることもあるはずです。
気づいている、いないに関わらず。
普通はそこを想像して周りにも感謝するはずなのですが、森若さんにはその観点は一切ありません。
でも作中ではとてもよくでき、人に慕われる人物として描かれています。
きっちりしている事と、人に対して冷たい事は全く違います。
心で思ってることは口に出さなくても雰囲気に出るので、人に対して冷たく当たってるけど好かれる、そんな事有り得ません。
以上に書いた様なアラが目立つ、つまり作品世界に浸ることが出来ない、イマイチすぎるお話でした。