松井孝典のレビュー一覧

  • 銀河系惑星学の挑戦 地球外生命の可能性をさぐる

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    惑星探査や観測の意義がよく分かります。太陽系や地球がいかに例外的な存在かなど、普通の人向けに分かりやすく語ってくれる好著だと思います。

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    2020年08月09日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    地球を一つのシステムとしてとらえ、それを宇宙から俯瞰することによって地球や文明について語った一冊。人間が「生物圏」から分化して「人間圏」を作ったことによって現在のエネルギー問題や人口問題を引き起こした、など一見すると難しい話を平易な言葉で語っているので、いちいちストンと落ちてくる。また、惑星物理学の第一人者であるという著者は哲学にも相当深く言及していて、その博学ぶりがよく分かる。
    ところで、ワタシは以前から、宇宙から地球を俯瞰する機会を持った人類が増えれば、いま地球上で起きている内紛や紛争の多くは消滅するんじゃないか、と真剣に思っている。本書を読んでその思いを新たにした。

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    2018年11月18日
  • フューチャー・イズ・ワイルド

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    ドゥーガル・ディクソン御大は、どこぞで、
    「節足動物系はわけのわからん進化をするのでなるべくやらない」とかのことを言ってた気がするのだが、資料がない。
     本書では節足動物が出まくり。あげくの果てに、シルバースイマーなぞといふ「ざっくりネオテニーで生活する甲殻類などの遊泳生物の呼称」まで出る。
     五百万年後、一億年後、二億年後と三つあってお得。

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    2018年04月11日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    養老先生もそうなんだけど、東大の先生ってやっぱりすごいなあ。地球物理学と文明論、哲学までこんなふうにシンクロさせて論じられるとは。目からウロコだった。
    でも、私にはまだ読みこなせてない部分がある。もっと知識を入れてから改めて読み直したい。つくづく、読書とは筆者との知的格闘技戦だと思った。松井先生のファンになりました。

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    2017年04月11日
  • スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか

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    2012年にスリランカに赤い雨が降ったことから、過去に同様の実例があったこと、その前に隕石が落ちているらしいこと、などから話は、宇宙へと拡がる。

    地球での生命誕生から進化の過程において、宇宙からのウィル氏(生命)が関与しているのではというパンスペルミア説。
    カンブリア紀の生命大発生は『スノーボール・アース: 生命大進化をもたらした全地球凍結 (ガブリエル・ウォーカー)』という説にも、なるほど、と納得していたが、地球外からのウイルスによるものとは、新しい。

    従来の進化論で説明がつかないが、パンスペルミア説で説明がつく三つの例として以下が挙げられている。

    1.ショウジョウバエの一種が、地上に

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    2016年04月28日
  • 生命はどこから来たのか? アストロバイオロジー入門

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    文字通り、生命の起源について追求した一冊。

    「アストロバイオロジー」という未知の分野について、色々と知ることができた。

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    2015年09月05日
  • 生命はどこから来たのか? アストロバイオロジー入門

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    ネタバレ

    meanwhile, N=1 and we can't go to past or the edge of cosmo now. the space has the creature of the including the virus without Earth(N) too.

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    2014年08月28日
  • スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか

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    ネタバレ

    なかなかおもしろかった。そうか、ビッグバンの他にも定常宇宙論なんてのもあるんやな。
    「天冥の標」とも通じる考えで、パンスペルミア説はすんなり納得できるんやけど、結局のところ、生命はどこから誕生したのかって解答はないままなんやなぁ。
    しかしヒトゲノムにウィルスの影響が大きいってこととか、百日咳、天然痘の周期と彗星の影響とか、おもろいもんやなぁ。

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    2014年08月21日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    松井先生の本は何冊か読んでいるのだが、簡単なようで難しい。
    宇宙とは何か、地球とは何か、生命とは何かなど知っているようで、まだまだ未知な事が多いテーマだと学者の探究心には驚かされる。
    世界の中で自分も極々小さい構成要素でありながら、外(宇宙)からの視点で改めて世界について考えてみるのも面白いなと感じました。

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    2014年07月08日
  • スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか

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    スリランカで赤い雨が降っていたなんて、この本を読んで初めて知った。そしてその赤い雨の正体は、どうやら彗星や隕石に関係しているらしい。

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    2014年06月09日
  • 天体衝突 斉一説から激変説へ 地球、生命、文明史

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    ネタバレ

    著者の松井氏は、私が小学校だった時にNHKで放映された「パノラマ太陽系」という科学番組(全6回ぐらいのシリーズで、木星や土星などの太陽系の惑星について解説した番組)の出演者でした。当時、東京大学助手だった松井氏の抑揚を抑えた、かつ要点を押さえた解説に引き込まれました。その同氏が小惑星や彗星の衝突による生命の絶滅について科学的に述べた本です。白亜紀の恐竜の絶滅は直径10km程度の小惑星が地球に衝突、時速1000kmを越える爆風、1万度を越える熱風、そしてマグニチュード11を越える地震と300mに達する津波が発生。このような破滅的な事象が地球の生い立ちという時間で見れば、決してまれな事象ではないと

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    2014年06月07日
  • スリランカの赤い雨 生命は宇宙から飛来するか

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    生命の起源は宇宙にある。地球起源の生命誕生、ダーウィンの進化説を否定し、生命は宇宙より運ばれ、宇宙から運ばれたウイルスにより進化していったと説く。 タイトル見て、環境汚染の話かと思ったら、宇宙や生命の起源といったスケールの大きな話でびっくりした。

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    2014年05月03日
  • 生命はどこから来たのか? アストロバイオロジー入門

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    いわゆるアストロバイオロジーについて、
    一人の著者が全体を見渡して書いた本は、
    そう多くはありません。
    そういった意味では貴重な書籍の一つです。
    とはいえ、著者は惑星科学者。
    生物学分野の内容がそこまで深く取り扱われているわけではありません。

    著者の松井氏はなかなか個性的な人物で、
    内容も、彼独特の哲学が感じられます。
    とはいえクセのある文章ではないので読みやすいでしょう。
    アストロバイオロジーは、まだ定説と呼べるものが少ない分野。
    いろいろな研究者の著書を読むことは大切です。

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    2014年03月25日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    人間を超俯瞰的に見つめ直すことで、それをあらゆる思考の柱とすることができる。こういう視点で物事を考えられる人を天才と呼ぶのだと思いました。
    このような視点を意識するだけでも、これからの生き方が変わるような、そのようなことが学べる、哲学書(実際は、科学書に近いと思いますが。)だと思います。

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    2013年10月07日
  • 生命はどこから来たのか? アストロバイオロジー入門

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    古代から現代までの生命論が簡潔にまとめられており、
    一通りの流れを把握することができる。
    しかし、生命の起源については、最新の研究結果に少し触れている程度なので、
    タイトルに惹かれて購入したのならば、多少がっかりするかもしれない。
    生命論を概観するのならば、よくまとまった本である。

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    2013年09月07日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    2013年06月29日、“久米宏ラジオなんですけど”という番組の、スポットライトのゲストだった松井孝典の本です。話題は番組で話した内容とかなり重なっていました。

    ラジオの方が、(久米宏のインタビューが素晴らしいということもあるのでしょう)話が明快で、本書の方は、色々と興味深い話題がちりばめられているものの、全体としてもやっとした感じがしました。

    たぶん、筆者の思考の流れに私がついていけなかっただけだと思います。orz

    ともあれ、人間圏という概念を考え付いた筆者は天才だなぁと思いました。

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    2013年07月26日
  • 我関わる、ゆえに我あり

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    地球史に興味があったため(休み休み読んでいる本も・・)、読み始めた。「宇宙、地球、文明、における歴史をまとめた本」と(著者は)述べているが・・・読み進めていく毎にいろいろなことを考えさせられた。(人間とは?人間と他の生物との差って?地球と他の星との違いって?などなど)
    その中でも特に印象に残ったのは、資源・エネルギー問題も環境問題も人類の(共同幻想により成り立つ)世界を変えないと解決できないということ。そのために新たな文明の創造というが、(その)答えは見えてない(ように思える)。スケールが大きすぎてイメージはつかめないが行動しながら考えていくしかなさそう。(それが誰かが考える解への鍵になるかも

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    2012年09月16日
  • 巨大隕石の衝突 地球大異変の歴史を読み解く

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    小天体の衝突によってできた地球上のクレーター、近年に落下した隕石、地球近傍小天体についてまとまったものを読むことが目的だった。話題は地球の構造や年齢、太陽系の形成、生命の起源、プレートテクトニクスにまで及んでいて読み応えがあった。

    ・ガスとチリから成る星間雲は銀河の総質量の約10%を占める。密度が高い星間雲を分子雲と呼ぶ。
    ・太陽の大気の観測による元素存在比と、ある種の炭素質コンドライト(未分化の石質隕石)の元素組成は似通っている。
    ・39億年前までが隕石重爆撃期。32億年前ぐらいに、現在とほとんど変わらない頻度に落ち着いた。
    ・ウイリアム・スミスが層序累重の法則を唱え、ライエルが現在の自然

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    2018年10月31日
  • フューチャー・イズ・ワイルド

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    元ネタはよくわからんのですが、とりあえず人類滅亡後、地球上の生物が気温の変化、環境の変化に伴いどう進化しているのか?という感じ。

    著者の妄想なのか、データに基づいた予想なのかは定かではないですが、おもしろいです。

    身近にいるあんな生物がもの凄い進化を遂げていたり。
    500万年後、1億年後、2億年後に分かれていて、それぞれにショートストーリーが盛り込まれています。

    未知ゆえに興味深い。
    実際に2億年後、どうなっているのか確認するすべもなく、また本の通りに進化を遂げたとしてもこういった本が存在したという事実は、そのとき宇宙の塵の如く消え去っているだろう。ということがとても残念。

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    2010年03月20日
  • フューチャー・イズ・ワイルド

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    究極の生物の進化形をたっぷりのグラビアで提示。学問的にどうこういうより、怪獣好きにはたまんないです。

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    2009年10月04日