松井孝典のレビュー一覧
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ネタバレ著者の松井氏は、私が小学校だった時にNHKで放映された「パノラマ太陽系」という科学番組(全6回ぐらいのシリーズで、木星や土星などの太陽系の惑星について解説した番組)の出演者でした。当時、東京大学助手だった松井氏の抑揚を抑えた、かつ要点を押さえた解説に引き込まれました。その同氏が小惑星や彗星の衝突による生命の絶滅について科学的に述べた本です。白亜紀の恐竜の絶滅は直径10km程度の小惑星が地球に衝突、時速1000kmを越える爆風、1万度を越える熱風、そしてマグニチュード11を越える地震と300mに達する津波が発生。このような破滅的な事象が地球の生い立ちという時間で見れば、決してまれな事象ではないという現在の学説を理論を飛躍することなく解説されています。昨年、ロシアで隕石の落下が観測されているだけに、説得力があります。
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地球史に興味があったため(休み休み読んでいる本も・・)、読み始めた。「宇宙、地球、文明、における歴史をまとめた本」と(著者は)述べているが・・・読み進めていく毎にいろいろなことを考えさせられた。(人間とは?人間と他の生物との差って?地球と他の星との違いって?などなど)
その中でも特に印象に残ったのは、資源・エネルギー問題も環境問題も人類の(共同幻想により成り立つ)世界を変えないと解決できないということ。そのために新たな文明の創造というが、(その)答えは見えてない(ように思える)。スケールが大きすぎてイメージはつかめないが行動しながら考えていくしかなさそう。(それが誰かが考える解への鍵になるかも) -
Posted by ブクログ
小天体の衝突によってできた地球上のクレーター、近年に落下した隕石、地球近傍小天体についてまとまったものを読むことが目的だった。話題は地球の構造や年齢、太陽系の形成、生命の起源、プレートテクトニクスにまで及んでいて読み応えがあった。
・ガスとチリから成る星間雲は銀河の総質量の約10%を占める。密度が高い星間雲を分子雲と呼ぶ。
・太陽の大気の観測による元素存在比と、ある種の炭素質コンドライト(未分化の石質隕石)の元素組成は似通っている。
・39億年前までが隕石重爆撃期。32億年前ぐらいに、現在とほとんど変わらない頻度に落ち着いた。
・ウイリアム・スミスが層序累重の法則を唱え、ライエルが現在の自然現象が過去にも起きたとする斉一観を説いた。1912年にウェーゲナーが大陸移動説を発表。1960年代後半にプレートテクトニクス理論が登場した。
・上部マントルは下部の岩流圏(アセノスフィア)と上部の岩石圏(リソスフィア)に分かれ、岩石圏と地殻が一体となって運動しているものがプレートと呼ばれる。
・月面のジョルダーノ・ブルーノ・クレーターは、1178年に観察された隕石衝突によってできたもの(※その後の月探査機かぐやの観測では100万年から1000万年前と推測された)。
・火星起源のALH84001に発見されたチューブ状の物質の長さは0.4μmで、地球上の生物の大きさの100分の1。 -
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どれほどの偶然(奇跡)が重なって、いまここに自分がいるのか。宇宙から自分。ビックバンから自分。よくまとまっている。参考文献も過不足ない。
・星の内部温度が一億度を超えると、炭素ができる。炭素はタンパク質や、脂質、炭水化物は炭素原子を骨格とした有機物。
・「対生成」「対消滅」超微細な世界では、文字通り何もない空間にものが誕生すると言うことが珍しくない。
・中性子の質量が陽子より0.14%重いという奇跡。
・重力が今より少しでも強かった場合、惑星は形成されない。弱かった場合、超新星爆発が起きなかった。
・ビックバン1秒後の宇宙の膨張速度が、数兆分の一だけ小さかったら、宇宙は収縮し、つぶれていた。大きかったら、宇宙は空っぽになっている。
・太陽が大きすぎなかったという偶然。紫外線の問題と恒星の寿命の問題。p47
・太陽からの距離が適切だったという偶然。p48
・二つの巨大惑星という偶然。p67
・月のブレーキ効果という偶然。
・地軸の傾きが適切という偶然。四季の発生。月のジャイアントインパクト説の関係あり。
・地球が適切な大きさの惑星という偶然。
・地磁気、オゾン層があるという偶然。
・ホモ・サピエンスが対話力にすぐれていたという偶然。
・おばあさん仮説。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ビッグバンから銀河系や地球の誕生、生命の発生、人類の進化と続く一連の過程の中で起きた「偶然」に迫り、宇宙と命の不思議について考える科学読本です。
宇宙はどのようにして生まれ、地球はなぜ生命を育むことができたのか。
生物とヒトはどんなプロセスを経て進化してきたのか…。
宇宙と生命の秘密をわかりやすく解説します。
[ 目次 ]
第1章 この宇宙が誕生した不思議
第2章 生命を守り育てた太陽系
第3章 地球を変えた月
第4章 地球に起きたさまざまな偶然
第5章 不思議な液体「水」
第6章 地球の生命に起きたできごと
第7章 文明誕生を後押しした気候
第8章 人類が誕生した「偶然」について考える
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
元ネタはよくわからんのですが、とりあえず人類滅亡後、地球上の生物が気温の変化、環境の変化に伴いどう進化しているのか?という感じ。
著者の妄想なのか、データに基づいた予想なのかは定かではないですが、おもしろいです。
身近にいるあんな生物がもの凄い進化を遂げていたり。
500万年後、1億年後、2億年後に分かれていて、それぞれにショートストーリーが盛り込まれています。
未知ゆえに興味深い。
実際に2億年後、どうなっているのか確認するすべもなく、また本の通りに進化を遂げたとしてもこういった本が存在したという事実は、そのとき宇宙の塵の如く消え去っているだろう。ということがとても残念。