松井孝典のレビュー一覧
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更科功の『宇宙からいかにヒトは生まれたか』と並行して読んだ。というのは、更科さんの本は面白いのだが、難しいところもあり、きちんと理解するためにもっとシンプルにまとまっている本で概略を頭に入れてからのほうがよくわかるだろうと思ったからである。どちらも宇宙の誕生から人類が繁栄するまでを解説している。
初学者には読みやすく、親切で、最初に読むならこれかな、と思う。まず宇宙の誕生のところで「想像するのがとても難しいところですが、それまでは文字通り何もありませんでした。」(P2)って、科学者には書けない文章だと思う。当然だと思っているから。でも素人は「何もない」って、空間もないの?本当に何もないの?って思う。で、この文章を読んで、「想像するのが難しいのは私だけじゃないんだな」とほっとする。(ちなみに更科さんは、私たちが3次元しか想像できないことから説明していて、たいへん面白い。)
更科さんの本を読んで比較すると、まずかなり大雑把に解説されているな、ということ。これは貶めて言うのではなく、大雑把にまとめるのが難しいことを、よくここまでまとめたな、と感心して言うのである。なぜなら、よくわかっていないと大雑把にまとめることはできないからである。
ただ、知的好奇心をそそるという点ではやはり更科さんの本に軍配が上がる。
しかし、著者は専門は経済学なので、監修者がいるとはいえ、参考文献を読み込んでよくここまで書けたなと思う。更科さんは学者であり、自分の専門と重なっているから、詳しいのは当然と言える。ちなみに巻末の参考文献も更科さんの本とかぶっている本が数冊あるのが興味深い。
細かいことを言えば、更科さんの説と違うところもある。比重も違う。眞さんは「〇〇という説はこうです」「△△という説はこうです」と説明し、「現在は〇〇が有力です」とか「まだわかっていません」という書き方。更科さんはもっと踏み込んで事例を挙げて具体的に紹介し、自説も加えているのが立場の違いを表していて面白い。
構成もとても親切である。各章の最後にタイトルにある12の偶然のいくつかが、章のトピックをまとめる形で書かれている。
中高生だけでなく、大人も読んでおくと現代科学の一般常識がわかる。 -
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なんでかは解らないのだが、このリテラシーの塊な方が発表当時の科学の頂点、先生方をかき集めて理屈を積み上げてでっち上げた未来世界、
一億年後の世界、現東アジア!!は、標高一万メートルの超巨大台地に、「どう見ても竹(一年に一ぺん、気が狂ったようなでかいススキ状の穂が出るが、ただ筍はできる)」が繁茂し、そこへ鶴が舞うといった、東洋におけるめでたいものになっているし、
二億年後の世界は、資料が南極不動説を唱えているにもかかわらず、全大陸がくっつくという、仏教説(は釈迦入滅後五十六億七千万年の後で人間がえらいこといるわけだが)における未来世界に酷似する。
このIDとしては、そういうのに興味をそそられる。 -
Posted by ブクログ
生命の起源が隕石に乗ったウイルスによってもたらされたという魅力的な仮説。
2012年11月13日午前7時から45分ほどスリランカ中央部で赤い雨が降った。採取したサンプルからはシアノバクテリアに似た細胞が発見されたが細胞壁にはウランが存在すると言う。2001年のインド、ケララ州のケースでは赤い雨と同時に隕石が落ちており、赤い細胞の総量は50トンと見込まれる。(かなりラフな推定だが)
残念ながら隕石と赤い雨の相関は推定でしかなく、火山噴火や森林火災の黒い雨に黄砂の黄色い雨など地表から巻き上げられた可能性も普通にある。歴史的な資料から赤い雨168例のうち隕石が関係しているとカウントしたのが60例、その中にも彗星と赤い雨が同じ年に有ったという程度のものも有りどこまでいっても仮説でしかない。 -
Posted by ブクログ
きっかけはスリランカに赤い雨が降るという事から。そしてその雨が降る時のほとんどが爆発音があるという。その赤い雨の分析した結果(実際はまだ正確ではないが)生物反応が。。。。
つまり今地球上に存在している我々人間の元は宇宙からのウイルスではないかと言うのだ。
ビックバンから始まり地球ができその中の有機物からアミノ酸が上手く合成してなんたからかんたらあって生命が出来る確率なんてほぼゼロだということ。
これが宇宙からのウィルス飛来によるきっかけであればすんなんり腑に落ちるのが『パンスヘルミア説』なのだ。
実際に宇宙からの隕石に地球には存在しない形のアミノ酸が見つかっている。
また興味深い事にヒトゲノムの解析により人間の遺伝コードの46%がウイルス起源だということだ。我々のDNAは綿密に作られた設計図のようなものではなくウイルスの遺伝情報により生かされているのだ。
天然痘・インフルエンザの突然発生も宇宙から飛来した可能性も高いといい、エイズウイルスも遺伝系統の歴史を調べるとやはり宇宙由来である可能性が非常に高いらしい。そうだ、あのエボラウイルスもそうかも!と。
ダーウィンの進化論から考えてみても単一の進化で人間が生まれ言語能力も身に付くとは考えにくく、やはり何かのきっかけ、宇宙からのウイルスによる突然変異の方がはるかに納得がいくのではないかという意見には賛同できる。
と言いながらまだまだ検証中の事が多く、筆者の思いで語られている箇所も多いらしいのでこの本の評価はまだまだ先の話であろうと思う。
それより化学式とか記号とか全力で文系の俺には超苦手だし、途中理解できない所も多すぎて結構流し読みしてたのは真実であるw -
Posted by ブクログ
生命はどこから来たのか? 宗教観とも関わることで、かつてはこれを追求すれば火あぶりの刑になるほどのものだったという。
システム(動的な平衡をもった)があれば、そこに生命の存在する可能性があり、他の天体にもそうしたシステムは見つかっていて、地球にしか生命がいない、ということは恐らくないのだろう。冒頭の赤い雨、にワクワクしながら読み進めると、話がアッチコッチに(そのアッチも、コッチも、面白いのだけど)いき、楽しみにしていたもう一つの赤い雨は、書けないこともあるのだろうけど、ちょっと拍子抜け。
しかし本当に夢と探求がいっぱいの学問で、楽しみに見守りたいと思います。