松井孝典のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『地球を俯瞰すれば人間が分かる』という帯の言葉に惹かれた。
内容は...今までにない視点で面白かった...んだけど。後半が分かりにくい。文系の私には科学的な考察は難しいらしい。
最初の方は参考になることが書かれてました。人間というものの見方をどうするか、という話がメイン。『外から見ることで自分のことを知ることができる』。これ。この本では、いわゆる人類とはなにで、地球とはなにで、というのを解いてるわけだけど、こういうのは案外単なる個人である自分の自己分析に使えるよね。
後半の私が理解できなかったあたり...は、自分に応用できるところが無さそうだから、あまり興味が持てないのだろうな。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
相当に面白い本である。
人類が滅亡した後の地球生態系の変化を科学的に類推し、そこに生息する生物達に名前をつけて生態を記述するという試みは、それがどれほど科学的に疑問符がつく試みであったとしても面白い。
個人的には、空を飛ぶ魚、昆虫に飼育される最後の哺乳類といった辺りも印象に残ったが、2億年後に地上を闊歩する知的生命体がとして、イカの子孫があげられたのが、印象深い。
すごく好きな小説である山田正紀さんの「宝石泥棒」で、人類滅亡後の地球の支配者としてタコ の子孫が描かれていたのを思い出す。地上の動物がいなくなった場合、やはり地球を支配するのはその辺の動物なのだろうか....