一橋文哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭、アノニマスのインタビューから始まるが、この本、いったい何を書きたいんだろうというのが第一印象。「ハッカーの世界が”闇の世界”とつながっていることを書きたいの?」という感じ。最終章もアノニマスのインタビューで終わっている。ふ~む、よく分からん。だからしばらく積読にしていた。
著者の一橋文哉さんはペンネーム。「闇の世界」をテーマにするジャーナリストだから、本名、身元などは一切、公開していないらしい。
実は、そこにこの本の面白さがあるんだと気が付いたのは、積読状態だったこの本の、満州事変の経緯から戦後のフィクサー誕生までの歴史や、ライブドア事件の真相の経緯を読んだときから。要するに、この人の専門は裏社会。歴史を振り返っても、裏社会には金が絡む。そして現代のネットワーク時代にも裏社会があり、金が絡む世界がある。世の変化に応じて、裏社会につながる構造は変わる。だが、表があれば裏がある。そしてそこには金が絡むという構造は変わっていない。そういう風にこの本は読むんだなと思った。
満州事変のきっかけ、活躍した人たちの関係と背景、各種結社や謀略に関与した機関の話し、大物右翼たちとのつながりなどの話しはとても興味深い。久しぶりに、時間が経つのを忘れて読み込んでしまった。
ライブドア事件の顛末も面白い。堀江貴文と側近役員の宮内亮治、そして懐刀の元役員、野口英昭。投資事業組合、株式交換、そして株式分割の3セットを駆使したライブドア流錬金術は、野口が生み出したものだったが、その野口は那覇市のカプセルホテルの一室で出血多量で死んだ。警察は早々に自殺と断定し操作を打ち切ったが、これは本当に自殺なのだろうかという考察。確かに、自殺ではなくて他殺という可能性も大いにあると思わせる。そして著者は、野口の周りには多くの暴力団や闇の紳士たちが蠢いていたと指摘する。
アノニマスの話しより、この2つの話しを読むことは価値がある。この著者の本領発揮の部分だと思った。 -
購入済み
プロ詐欺集団
詐欺や悪徳商法にひっかかる方が悪いというように考えがちであるが、詐欺を働く方も本気で考えてやっていることがよくわかる本。
たしかに暴力団もかかわっているが、それよりも「欺す」ということに対する執念が伝わる。
高齢者は簡単に欺されてしまうであろうということが理解できた。 -
ネタバレ 購入済み
『疑心暗鬼を生ず』…。
2024年10月読了。
オンタイムで《あの事件》を見た世代として、定期的に『オウム本』は読むようにしている。『二度とあの様な事件を起こさせない気持ち』からである。
著者は昔から、なかなか読ませるノンフィクションを書く人なので、今回も久々に購入して読んだ。『國松長官狙撃事件』の犯人については、正直NHKで採り上げられた《一匹狼の御老人(既に故人)》だと、個人的には確信しているが、凡そ《オウムと云う組織》については、世界を股にかけて悪事を企んでいた為、未だに現在でも不穏な事態が進行しているのは知らなかった。
まぁ「○レフ」が又あの様なことをくり返すとは思えないが、今の二十代以下の人達はあの恐怖を知らないので、いつかまた新たに違う集団があの様な《狂気の沙汰》を起こすのでは…と考えると、より多くの人にも読んでいただきたいと思う。 -
Posted by ブクログ
せっかくなので、本書のラストは王将で読み終わろうと思い、近所の王将へ行く。それはさておき、企業トップが殺されるという大事件、企業テロにも関わらず現在も未解決というのは、考えてみれば怖い話である。ヤクザやフロント企業、半グレ、チャイニーズマフィア、新華僑コネクションまで目白押しであり、王将に限った話ではないだろうが、それらのアンダーグラウンドと企業社会は切っても切れない関係だと再認識する。本書自体は同じ話の繰り返しや「俺は裏社会を知ってるぜ」感を出してくる著者の話に付き合うのに途中でダレてくるし、事件の本質に迫っているとも言い難い。しかし今後の事件の推移には注目したい。
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Posted by ブクログ
自分も知らない間に「美代子ファミリー」とすれ違っていたかも?と思うほど私の身近な場所で起こった大きな事件。
読み応えはありましたが、文庫版特別編だけを読めば1冊分の内容をすべて理解できる気もします。
角田美代子という女性の成育歴だけを見ると同情できる部分も無いわけではありません。ある意味「虐待の連鎖」とも言えるのでしょう。
それでも、監禁・暴行・殺人が許されるわけでもないですが。
最終章で一番の側近と言われた義妹・三枝子が発した「もし自殺が本当なら卑怯やと思う」「せめて法廷で、自分の考えをきちんと話して欲しかった……」等の言葉は世間の人々の気持ちをも表していると思います。