あらすじ
「生涯一事件記者」の、とっておき裏話。
殺人、未解決事件や、闇者会が絡んだ経済犯罪などをテーマに、ノンフィクション作品を次々と発表してきた“覆面ジャーナリスト”一橋文哉氏。著者の原点となったグリコ森永事件から、三億円強奪、酒鬼薔薇聖斗、オウム真理教、和歌山毒カレー、尼崎連続変死、世田谷一家惨殺、餃子の王将社長射殺、そして清原和博覚せい剤、山口組分裂まで、著者しか知り得ない事件の独自ネタや、警察・司法の体質など事件の背景、社会の闇など、今だからこそ語れる話が次々と明かされる。さらに、特ダネをとる取材方法や失敗エピソードもあり、著者の、既刊にはない魅力が垣間見られる貴重な一冊でもある。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
1.すべては話してません。
三億円事件の犯人の顚末については話したくない、など、秘密のままのことも多いです。様々な凶悪事件で犯人と目される人物の直撃取材もしているようですが、その内容も書かれていません。これは別の本にあるのかも?
スクープの取り方というパートがありますが、方法論などは書いてないので、さほどジャーナリストの参考にはならないと思います。
2.順番や時系列がバラバラ
色々な話題を飛びながら書いているので、さっきも読んだな、という箇所が結構あります。連載の再編なのでやむを得ないと思いますが。
そのせいか、著者の主張があまり頭に残りませんでした。
イマイチな点を先に書きましたが、昭和、平成の事件史をざっと見るには面白いです。警察の失態や暗殺組織の暗躍、少年事件の更生の裏側、最近の凶悪犯罪の舞台裏など、唸らされる点も多くあります。読むのが辛い箇所もありました。
近年メディアが叩かれまくっていますが、こうした事件報道を通じて社会を良くしようとしてきた面はあると思います。
Posted by ブクログ
一橋文哉『もう時効だから、すべて話そうか 重大事件ここだけの話』小学館文庫。
覆面ジャーナリストの一橋文哉が様々な事件の裏側や裏話を描いたノンフィクション。
特に幾つかの事件に焦点を当てるでもなく、類似事件を次から次へと羅列しながら事件の裏話を描いた感じで、今一つこれといた明確なテーマが読み取れない作品だった。
しかし、こうして昭和から平成、令和にかけて世間を賑わした数々の事件を眺めると、近年になって随分と卑劣で巧妙な犯罪や凶悪犯罪が増えているように感じる。本書に描かれているように犯罪の手口や殺害した遺体の隠蔽方法について容易にネットなどで情報が得られるからだろうか。
三億円事件やグリコ森永事件などはまだ紳士的な犯罪だったが、酒鬼薔薇聖斗事件、オウム真理教による地下鉄サリン事件、和歌山毒カレー事件、尼崎連続変死事件、世田谷一家惨殺事件、餃子の王将社長射殺事件となると犯人の悪意と卑劣さしか見えてこない。
本体価格760円
★★★★
Posted by ブクログ
大きな事件の大まかなおさらいとこぼれ話。それぞれの話は別に詳しい本があるのでそれを手に取る感じかな。といっても、え?そうなの?みたいな話が満載なので飽きません。