清水克行のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
神仏に罪の有無や正邪を問う裁判―神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。
熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。
為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする―豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
[ 目次 ]
第1章 参篭起請―鎌倉時代の神判
第2章 湯起請―室町時代の神判
第3章 ムラ社会のなかの湯起請
第4章 当事者にとっての湯起請
第5章 恐怖政治のなかの湯起請
第6章 そこ -
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500年前の日本社会は、いまとまったく違っていた!しかし一方では・・・、ホームパーティーの費用はワリカン。新興宗教の教祖さまは有料でお悩み解決。人間、500年経っても、あまり変わっていなかった!ホームレスから豪商への大出世もあるような、ダイナミックな社会に生きる人々は、何を考え、どんな暮らしをしていたのか。
表紙とタイトル買いでした。室町時代がテーマなんだけど、江戸などに比べるとマイナーで私も学生ぶりのジャンル。でも全然硬くなくて全体的に読みやすい。結構今につながるシステムそのものがあったりして面白い。あとこれは学者さんあるあるなのかもしれないけど、事実と異なることをTV向けにねじまげて発言す -
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ネタバレ「世界の辺境とハードボイルド室町時代」という書籍で、著者の高野秀行と対談をされていた大学教授の清水克行さんの著書。
出典の古文書を明らかにした前書よりもアカデミックなアプローチで室町時代のやばさが紹介されていた。改めて室町時代は面白いと思ったし、本書に室町時代はドラマ化しやすいヒーローがいないため人気がないとあったか、きっとその分普通の人たちが面白かったのだろうと勝手に想像した。
特に面白かったのが、今アメリカで使われるMother Fuxxerなどの母親の性を愚弄した罵倒語が、室町時代に日本語として存在していたこと。母開(ははつび)というらしい。ぱっと見激しい印象はないが、その言葉が発せ -
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少し前に購入したのですが、読み終えるまで時間がかかりました。面白いんですが、1章読み終えるとなんとなく満足しちゃって次へ次へとならなかったので。
住んでいる場所や納める管轄によって枡の大きさが違うって面白い。とは言え一般庶民もなかなかしたたかに生きていたんだな、というのも垣間見えて面白かったり。寺院が個人を呪う制度ってのも昔からあったんだな、とか。
日本人が温厚でおとなしいというのは、コメ作りとか集団で行動しなくてはならない作業があり、そのための協調性なんだろうなぁと思いました。一方、集団になるとその集団の意向によっては暴力行為も辞さないという性質があるんだなぁとしみじみ思いました。集団に -
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文春の連載コラムのまとめか。
一つ一つのエピソードは短くて分かりやすい。のだが、それだけやなあ。
特段、室町がどれだけワンダーランドだったかってのが見えてくる内容でない。実際、何も残ってない。
歴史エピソードを、昔とは通説が違って来てるところもあるよって視点で軽く読めばいい本だと思う。
日本文化、伝統ってのが実は室町以降の近代までに出来上がって来てて、このところはむしろそれが失われているので、「近代までが室町時代」でそれを記録しないと的な一文には惹かれたが、そこはあまり効いてない。
最後の方にあった、歴史学者の分類、情熱と、史料と、研究の文脈にどう関わるかで、優れた歴史学者、歴史ファン -
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ネタバレこの本では、
「現代の辺境地域」と「日本の中世」に共通する
行動や習慣を面白がる所から
対談が繰り広げられていきます。
日本の中世と
アジア・アフリカ諸国の共通点で
興味深かったのが、
1.倫理観
日本の中世では複数の法秩序が重なっていたように、
現代のアジア・アフリカ諸国でも
近代的な法律と伝統的・土着的な法や掟が
ぶつかり合い、それが相反しながら社会で成立している。
2.未来の概念
日本語の【先日・後回し・先々・後をたどる】は、
「アト」「サキ」を使った言葉で
未来と過去を指す正反対の意味がある。
ソマリ語でも同じように使う「アト・サキ」に当たる言葉がある。
日本の中世 -
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喧嘩両成敗は他国では見られない。
最初に現れるのは駿河の今川氏親の分国法8条にある。
現代の喧嘩両成敗
田中真紀子外相と鈴木議員、
田中角栄の後の総理に大平、福田以外に三木、など。
室町殿とは将軍と同義ではない。前将軍が実権を握っている場合など室町殿と呼ばれる。
中世日本人は切れやすい。笑われて殺傷事件。強烈な自尊心を持っている。
江戸時代は、切腹は武士だけに許された自害方法。室町時代は、女性も僧侶も切腹している。
名誉意識を持ちつつも、怒りを深く隠している=仇討ちにつながる。突然殺害する、など。
復讐行為を法律によって克服する過程=法律進化論『復習と法律』
仇討ちは違法行為ではなか -
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中世の「喧嘩」に関する処罰のあり方、それに対する人びとの「もっともだ」「やりすぎだ」「足りていない」といった種々の感想を平易に紹介してくれている点でよし。
ただ「喧嘩両成敗」もしくは「喧嘩両成敗的」措置の結果としての構図に執着しすぎ、紛争当事者双方が厳しく処断されることの、そこに至る意味というか、そうする時の権力者の意図が必ずしも正しく顧みられていないのではないかという印象を受けた。
「両成敗」もしくは「両成敗的」措置には、「平衡」「秩序回復」の意味が込められているケースと、私闘というかたちで検断という本来当事者らに行使を許されていない行為を行い、ときの権力者の権利を侵して秩序を乱したこと -
Posted by ブクログ
前回のハードボイルド室町時代よりこちらの方が好きかも。書評集とか書評対談って読むと案外面白くなくて、読んだことがある本以外は興味湧かないのが事実。でもこの本は掲載されている本を読んでもらう事を前提で書いていないです。読めんだろうと思う位長い本もありますし。
二人が読んだ本に対して話す内容として、歴史や人類学の枝として持論を主として話を展開しているので、単純に興味深い読み物として魅力的。
不思議な民族や過去の興味深い歴史を垣間見せてくれます。
早く高野秀行の本でないですかな。面白かったけれどやはり対談じゃなくて本読みたいですよ。純粋な新作ってアジア納豆が最後なんじゃないでしょうか。早よ出してく