日本神判史 盟神探湯・湯起請・鉄火起請

日本神判史 盟神探湯・湯起請・鉄火起請

946円 (税込)

4pt

4.2

神仏に罪の有無や正邪を問う裁判――神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする――豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。

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日本神判史 盟神探湯・湯起請・鉄火起請 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年04月03日

    前から気になっていたけど、真田丸で鉄火起請が描かれていたので読みました。
    湯起請や鉄火起請など現代人から見れば異質ですが、当時なりの合理性など様々な例から検証しています。
    高校の先生など歴史の小話のネタ本にいいかもしれません。

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    Posted by ブクログ 2010年06月28日

    裁判の行方を、神の判断にゆだねる「神判」。

    本書は、日本における神判の変遷や意義を概説するとともに

    裁判の2側面―紛争解決と真実究明―の緊張関係について再考を促します。


    個人的には、足利義教による神判の多用と、その分析がとても興味深かったです。

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    Posted by ブクログ 2023年01月04日

    室町時代に全盛を迎える湯起請を中心に、中世~近世初期にかけての神判の歴史を辿る内容。豊富な事例を通覧することで、近世へ向けた中世の信仰心の変化が見えてくる過程が非常に興味深かった。

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    Posted by ブクログ 2010年06月25日

    近江の日野の馬見岡綿向神社へ「鉄火起請」の古文書の所在を確認するための旅から物語りが始まります。山相論の決着に神慮を求めていた日本人が描かれ、そして神慮を信じなくなっていく日本人が語られます。ここにも滅び去った文明を考えるヒントがありました。
    あとがきの鉄火巻きと鉄火起請の関係についての考察も面白く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月04日

    熱湯にの中の石を素手で取らせる湯起請、真っ赤になるまで熱した鉄片を持たせる鉄火起請……火傷の有無や程度に「神慮」を見出し、当人の罪を決定する裁判制度。今となっては荒唐無稽かつ残酷でありとうてい認めることのできないこうした裁判は、古代から近世に至るまで広く行われていた。当時の人々は何を想いなぜこうした...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月06日

    [ 内容 ]
    神仏に罪の有無や正邪を問う裁判―神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。
    熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。
    為政者、被疑者、共同...続きを読む

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