柳瀬博一のレビュー一覧

  • アンパンマンと日本人(新潮新書)

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    了解しました。以下が、あなたがメモされた内容の要約です。



    やなせたかしさんは、経験がなくてもまず行動し、現場で学びながら創作を進めていた。時代や人々の求めるものは、机上の勉強よりも実践から生まれると考えていた。ラジオや絵本、アニメ、映画など多岐にわたる分野を自らプロデュースしていた。
    戦争体験を通して「正義は状況によって簡単に逆転する」と知り、しかし「献身と愛」という逆転しない正義を見出した。それは、目の前で困っている人にパンを分け与えるという、ごく身近で実践的な行為である。
    アンパンマンはその象徴であり、見返りを求めず、人を助けることを自らの使命としている。顔=あんパンは助けるための

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    2025年10月15日
  • アンパンマンと日本人(新潮新書)

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    なんでも屋から一世を風靡したアンパンマン
    誰もが通る赤ちゃんの時代に愛されるキャラクターを作って名を残した

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    2025年05月23日
  • カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】

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    私もコロナ禍のなか、野鳥の写真を撮るようになりました。住宅街の近くの公園の池の周りにカワセミがいることに気づき、カワセミの写真を撮るのが楽しみになりました。

    この本を読んで、カワセミの生態や「幻の鳥」になった過去の歴史、近くにいて写真を撮らせてくれる「新しい野生」を獲得した現在の都心のカワセミについて知ることができました。そしてますます、カワセミに出会うのが楽しみになりました。

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    2024年02月10日
  • 親父の納棺

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    これは、たくさんの人に読んでほしいなと思った。
    結構ハードな話だろうか?と思って読み始めたがそんなことはまったくなく、一気に6章まで読んだ。
    2021年5月21日というたった1日の、たったの2時間足らずがこんなに濃密に書かれている本はないだろうな。
    リハーサルなしで「納棺師」の仕事を手伝うことになった著者兄弟の話と、お父さんが亡くなる前までの話。
    その後、付章1・2、エピローグ、あとがきと続くが、著者が納棺師の経験を通して感じたことを掘り下げている内容で、本の1/4ほどのボリューム。
    6章までと同じくらいの軽やかさで、重要なことがギッシリと詰まっていた。

    思いがけず納棺師の手伝いをしたことは

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    2023年08月15日
  • 親父の納棺

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    著者の父親の納棺についてエンゼルケアという視点で詳しく紹介してある。両親が居る中、身近に感じた。死者を3人称ではなく、2人称に感じられるケアが大事。

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    2022年10月15日
  • 混ぜる教育

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    APUの創立秘話と、なぜ別府でグローバル化事業だったのか。
    大分の自治体は「温泉遊園地」とかいろいろな面で攻めてるなあって印象あったけど、正直APU設立も別府市長の快諾があったようで、この頃から攻めの姿勢はあったのかなという印象。本当にすごい大学。

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    2018年01月28日
  • 「奇跡の自然」の守りかた ──三浦半島・小網代の谷から

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     神奈川県三浦半島の先端、小網代の谷は、奇跡の自然だ。
     何が奇跡なのかというと、一つの流域、川が雨水を集める流れ始める源流から河口まで自然が残っていることである。

     たくさんの偶然が重なって、小網代の森の自然は残ったといってもいい。
     古くは水田があったところにゴルフ場の開発などが計画されながらも、開発が進捗せず長い時間に手付かずの自然となった。また、開発計画の途中でバブルが崩壊して積極的にゴルフ場開発ができなくなった。
     大規模な開発計画があったからこそ、住宅などが細分化されて建たずに、手付かずで放置されていたのである。

     また、バブル絶頂時のリゾート開発のときからも
    、この貴重な自然

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    2017年06月05日
  • 「奇跡の自然」の守りかた ──三浦半島・小網代の谷から

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    ネタバレ

     三浦半島の先端にある小網代(こあじろ)という「源流から河口までまるまる保存されている自然」公園があります。都市に近い場所で、「流域」丸ごと保存されている場所は同緯度帯では世界でここだけ。
     この本は、リゾート開発や宅地開発の波からどのようにこの自然が守られて、それが継続されて、公園になって、市民に支え続けられたか、を、実践的な「プロジェクト管理」の視点から記載されています。
     今までの保全の常識とは異なる懐深い長期的な対策がこちら。
     1.珍しい絶滅危惧種を見つけて貴重だから守れという
     2.開発企業や自治体を「悪者」といいふらす
     3.開発は何が何でも反対。木一本でも倒すな!
     4.いろい

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    2016年08月05日
  • 上野がすごい 日本の未来を創る街

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    ガイド本ではなくって。
    読み物として、面白く惹き込まれました。
    語る皆さまの視野、熱量が高い‼︎

    寛永寺貫首の第1章
    天海 上野競馬 
    創建400周年『叡嶽双龍』2025年10月、目が入る。
    上野と浅草ぜひぶらり巡りお散歩コースへの進化期待したい。
    第2章東京スリバチ学会⁉︎
    やっぱり初午 清水観音堂
    第3章まち
    谷根千の課題
    第4章国立博物館館長
    北門アタシも、開けて欲しい。
    第5章鉄道
    第6章藝術大学学長
    DOOR 学食問題手伝える⁉︎
    ココの東門はできるんだ‼︎
    第7章建築家隈研吾
    生きた日本庭園
    終章
    ぐるなびの方が作ったんだ。

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    2025年10月13日
  • 親父の納棺

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    抽象的な「モノ」に感じる三人称から二人称へ。
    「さわる」から「ふれる」へ。

    すずさんのすすめで、納棺するのにお父さんの着替えをする中に気持ちがどんどん変わっていく。
    「手を握っただけで、私の感覚ががらりと変わった」

    死後硬直は筋肉が固まるからではなく、関節が固まるから。関節部分を暖めて、ほぐして、柔らかくしてあげれば、柔らかくなるし、いったん柔らかくなったら、もう固くならないことに驚いた。亡くなった人を家族がケアすることで、家族自身の心のケアができる。そして、お別れができるのだ。

    私は気づいたら、両親、祖父母もお棺の中に入っていたから、気持ちが長い間置いておかれたような感じであった。こ

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    2025年08月31日
  • アンパンマンと日本人(新潮新書)

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    自分もお世話になったアンパンマン。
    やなせたかしさんは勿論知っているけれど、アンパンマンの作者というのがほとんどのイメージ。ただ本書に触れたことで、思っていた以上に多才で、幅広い分野で活躍していることに驚き。

    アンパンマンの作品自体をもう一度見てみたくなった。

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    2025年07月05日
  • アンパンマンと日本人(新潮新書)

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    息子がアンパンマンにハマり我が家にも、だんだんとアンパンマングッズが増えてきた中で出会った本です。

    非常に面白く僅か2日間の往復の通勤電車の中で読み切ってしまった。。。

    大人の自分が見ていても、アンパンマンはどこか癒され、悪役のバイキンマンもどこか憎めず可愛い。

    その理由がやなせたかしさんの定義する正義に直結する部分があると認識されました。

    何でも屋と卑下しながらもたくさんの天才に慕われ、
    才能を見抜かれた天才。

    彼のクリエイター魂と、初めてのことに対してどんどん挑戦する姿勢は感動です。

    今度からアンパンマンの絵だけではなくて、言葉や詩にも耳を傾けてやなせワールドを体感したいと思い

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    2025年05月28日
  • アンパンマンと日本人(新潮新書)

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    「そりゃあもうアンパンマンには感謝しかありませんよ」

    そう語るのはI県にすむH氏だ。

    「娘たちが小さかった頃、新車購入時に絶対こだわったのがなんだかわかります?」

    こちらに考える隙も与えずH氏は続ける。

    「後部座席にモニターを付けることですよ。とにかくもうアンパンマンさえ流しておけば何時間でも夢中になってくれてますからね」

    アンパンマンの何が、そんなに娘さんたちを惹きつけたんでしょう?

    「は?そんなの分かるわけないじゃないですか?理由なんかどうでもいいんですよ。後でおとなしくしといてくれれば」

    ハンドルを握るお父さんたちにとってはそうなのかもしれない。

    「違いますよ」

    H氏が

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    2025年05月10日
  • 親父の納棺

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    「さわる」から「ふれる」へ。
    納棺は死者と生者へのケア。
    人称が変わる。抽象的な三人称、他人から「あなた」へ。

    『ケア学 越境するケアへ』 広井良典。

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    2025年02月18日
  • 上野がすごい 日本の未来を創る街

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    「上野公園・谷根千を世界一の観光スポットとして磨き上げる特区に!」の取り組みをもとに著された一書。
    このような活動があることを知らず、全く前提知識なしで読み始めたが、上野の成り立ちの歴史、そして地形の魅力を上野にかかわる方々の想いを聞きながら知ることができた。
    個人的には昔不忍池の周囲で馬が走っていたのは衝撃だった。
    たまたま1回不忍池から谷根千エリアに歩いたことはあるが、ただ分断されたエリアを渡り歩いたといった感覚で、「上野公園・谷根千」という1つのエリアで捉えたことも、感じたこともなかった。
    そういった意味でこれからのこのエリアに抱かれている構想は興味深かった。(無論デメリットもないかもし

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    2025年02月16日
  • 国道16号線―「日本」を創った道―(新潮文庫)

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     国道16号線――それは関東の低湿地と丘陵地の境目を縫うように走る道であり日本の歴史を語る一本の線でもある。
     この道を通じて日本の成り立ちを紐解く。旧石器時代や縄文時代以降江戸時代、そして近代へと時代が進む中それぞれに流域という地域のなかで発展し日本を支えてもきた。 
     戦後16号線が生まれると経済や文化の動脈として都市と郊外を結び日本の成長を支える存在となった。国道16号線は時代ごとの栄華と課題を映し出し私たちに未来の道を問いかける。

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    2025年01月16日
  • 上野がすごい 日本の未来を創る街

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    <目次>
    はじめに あらためて、上野がすごい  柳瀬博一
    第1章  歴史がすごい        浦井正明
    第2章  地形がすごい        皆川典久
    第3章  まちがすごい       椎原晶子・野本弘文
    第4章  博物館がすごい       藤原誠
    第5章  鉄道がすごい       嘉勢陽一・山村明義
    第6章  学校がすごい        日比野克彦
    第7章  すごい上野を未来に     隈研吾
    終章   『上野がすごい』をまとめたわけ  滝久雄
    おわりに

    <内容>
    上野公園・アメ横・谷根千…上野界隈は雑多でかつ文化的である。上野公園が核にあるせいか、再開発から逃れてきた。この上野地

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    2025年01月11日
  • カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】

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    ネタバレ

    皇居恐るべし。明治神宮クラスの大きさがあるといろいろ違いそう。川の名を伏せてるけど、リスト付き地図見たらわかるよ。でも、わかる人ならわかっていいと思ったのかもしれないと思いなおす。
    ハクビシンでもなく、狸でもオニヤンマでもクワガタでもなく、カワセミというのがキモかも。やっぱこの人上手い。

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    2024年05月01日
  • カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】

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    清流に棲むカワセミがなぜか都心に適応。生息域と高級住宅街の重なりから考察する画期的な都市論。

    オオタカ、ハヤブサ同様にカワセミも都心の環境に適応している。
    コロナ禍で遠出のできない環境を逆手にとって筆者が足で稼いだ力作。

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    2024年04月14日
  • カワセミ都市トーキョー 【電子限定カラー版】

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    とても面白い。
    都市のあり様をカワセミの生態という切り口で表現した一冊。

    筆者の実に地道で弛まないカワセミの観察録に始まり、都市と自然の生態の差異を説き、人とカワセミの街に対する美意識(ここに住みたい!という思い)の親和性に至り、「カワセミが住みたいと思う街を造ることが人にとっても住み良い環境になる」という結論。

    とてもユニークで、なんとなくタモリさんを彷彿とさせるマニアックさが、とても面白かったです。

    環境保全の観点から、具体的な地名は伏せられていますが、なんとなくあの辺というのは分かる。
    多分その近郊に住んでいらっしゃる方にとっては、更に面白い一冊になるのだと思います。

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    2024年03月31日