日暮えむの作品一覧
「日暮えむ」の「アクマノクマ」「親父の納棺」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「日暮えむ」の「アクマノクマ」「親父の納棺」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
これは、たくさんの人に読んでほしいなと思った。
結構ハードな話だろうか?と思って読み始めたがそんなことはまったくなく、一気に6章まで読んだ。
2021年5月21日というたった1日の、たったの2時間足らずがこんなに濃密に書かれている本はないだろうな。
リハーサルなしで「納棺師」の仕事を手伝うことになった著者兄弟の話と、お父さんが亡くなる前までの話。
その後、付章1・2、エピローグ、あとがきと続くが、著者が納棺師の経験を通して感じたことを掘り下げている内容で、本の1/4ほどのボリューム。
6章までと同じくらいの軽やかさで、重要なことがギッシリと詰まっていた。
思いがけず納棺師の手伝いをしたことは
情景が目に浮かぶみたい
ほのぼのとしたタッチで、
今では誰も教えてくれない(知らない)ような
大昔の慣習や家族の話が描かれていて、
「あの時代には こんなことがあったのか」と何度も思いました。
おかげで最後まで楽しく読めた。
メールすらなく、危ないこともたくさんあった時代を、
精一杯に、笑顔で生きた登場人物たちが眩しい。
読み終えたあとに表紙のカラーイラストを見ると、
楽しそうな声が聞こえてきそうでした。
Posted by ブクログ
抽象的な「モノ」に感じる三人称から二人称へ。
「さわる」から「ふれる」へ。
すずさんのすすめで、納棺するのにお父さんの着替えをする中に気持ちがどんどん変わっていく。
「手を握っただけで、私の感覚ががらりと変わった」
死後硬直は筋肉が固まるからではなく、関節が固まるから。関節部分を暖めて、ほぐして、柔らかくしてあげれば、柔らかくなるし、いったん柔らかくなったら、もう固くならないことに驚いた。亡くなった人を家族がケアすることで、家族自身の心のケアができる。そして、お別れができるのだ。
私は気づいたら、両親、祖父母もお棺の中に入っていたから、気持ちが長い間置いておかれたような感じであった。こ