日暮えむのレビュー一覧

  • 親父の納棺

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    これは、たくさんの人に読んでほしいなと思った。
    結構ハードな話だろうか?と思って読み始めたがそんなことはまったくなく、一気に6章まで読んだ。
    2021年5月21日というたった1日の、たったの2時間足らずがこんなに濃密に書かれている本はないだろうな。
    リハーサルなしで「納棺師」の仕事を手伝うことになった著者兄弟の話と、お父さんが亡くなる前までの話。
    その後、付章1・2、エピローグ、あとがきと続くが、著者が納棺師の経験を通して感じたことを掘り下げている内容で、本の1/4ほどのボリューム。
    6章までと同じくらいの軽やかさで、重要なことがギッシリと詰まっていた。

    思いがけず納棺師の手伝いをしたことは

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    2023年08月15日
  • ひぐらし日記

    購入済み

    情景が目に浮かぶみたい

    ほのぼのとしたタッチで、
    今では誰も教えてくれない(知らない)ような
    大昔の慣習や家族の話が描かれていて、
    「あの時代には こんなことがあったのか」と何度も思いました。
    おかげで最後まで楽しく読めた。

    メールすらなく、危ないこともたくさんあった時代を、
    精一杯に、笑顔で生きた登場人物たちが眩しい。
    読み終えたあとに表紙のカラーイラストを見ると、
    楽しそうな声が聞こえてきそうでした。

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    2022年10月16日
  • 親父の納棺

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    著者の父親の納棺についてエンゼルケアという視点で詳しく紹介してある。両親が居る中、身近に感じた。死者を3人称ではなく、2人称に感じられるケアが大事。

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    2022年10月15日
  • 親父の納棺

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    抽象的な「モノ」に感じる三人称から二人称へ。
    「さわる」から「ふれる」へ。

    すずさんのすすめで、納棺するのにお父さんの着替えをする中に気持ちがどんどん変わっていく。
    「手を握っただけで、私の感覚ががらりと変わった」

    死後硬直は筋肉が固まるからではなく、関節が固まるから。関節部分を暖めて、ほぐして、柔らかくしてあげれば、柔らかくなるし、いったん柔らかくなったら、もう固くならないことに驚いた。亡くなった人を家族がケアすることで、家族自身の心のケアができる。そして、お別れができるのだ。

    私は気づいたら、両親、祖父母もお棺の中に入っていたから、気持ちが長い間置いておかれたような感じであった。こ

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    2025年08月31日
  • 親父の納棺

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    「さわる」から「ふれる」へ。
    納棺は死者と生者へのケア。
    人称が変わる。抽象的な三人称、他人から「あなた」へ。

    『ケア学 越境するケアへ』 広井良典。

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    2025年02月18日
  • ひぐらし日記

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    ケーブルテレビで紹介されていたので手にとって見ました。昔懐かしい風景や情景が目に浮かびました。自分も子を持つ親になってから、あの時は迷惑かけちゃったな等が思い出されます。読んでいてしみじみと気持ちになりましたし、親を大事にしないとと改めて思うことができました。

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    2022年09月25日
  • 親父の納棺

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    コロナ禍で父の入院から火葬までの出来事の中、納棺時のケアを通して、ケアとは、人の死とは何かを考えさせてくれる1冊。

    いくつかのお葬式を思い出して、触れてはいけないもの、と思っていた。この本を読んで、考え方が変わった。

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    2022年09月16日
  • 親父の納棺

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    納棺は亡くなった方と遺族の両方のケアをすること。死が遠い現代、すずさんみたいな素晴らしい納棺師にケアされる方は最期の良い思い出を残すことが出来るのだろう。亡くなってもケアは続く。死とは、を改めて考えさせられる本。優しいイラストも相まってさらさら読める。

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    2022年09月07日
  • ひぐらし日記

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    自分が幼い頃と描いてある時代設定が似ている。私の祖母も土葬。違いは、棺ではなく、桶だった事。それ以後は、火葬という点が同じか。飴を貰ったのが、唯一の思い出。

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    2022年08月31日