宇野常寛のレビュー一覧

  • ゼロ年代の想像力

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    理解できたのはせいぜい5〜6割かな、という意味で☆3。
    今の私にとって一番重要だったのは、この議論のもっと下位のステージにある。それは、カルチャーが、ひとにとってなくてはならないものだということ。
    その時代を象徴する「文化」は、何か一貫する人間の奥底でつながった深層意識みたいなものが動かしているということや、カルチャーを分析していくことで人間の思考回路が浮き彫りになるということ。それを前提に話が進んでいた、はず。
    文化とは娯楽の形をしているが、そのコアに、生きる切実さが組み込まれていると思う。というか、そうであってほしいと思っていた。だからそれを納得できる形で示してもらったことが、いまの私にと

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    2013年06月07日
  • ゼロ年代の想像力

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     時代の雰囲気はこれまでも時々でかわり、これからも当然変わっていく訳で、その変遷に乗れなかった人が足を引っ張り、その変遷に乗れた人がその足を引き抜こうとするのです。
     時代の雰囲気を拒否するんじゃなく内面化すれば、時代の風を感じることができるのです。

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    2013年05月19日
  • AKB48白熱論争

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    読み物として面白い。

    ただ私は、AKB48というシステムを語る上で重要になっている、「ガチ」という要素がそもそも本当なのか疑ってる。
    うーん、現場を見て感じ取るべきなのか…

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    2013年05月17日
  • AKB48白熱論争

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    AKB48に「マジ」で嵌った4氏が叫ぶ、推し愛と社会学的分析の結晶。

    AKB48、ならびに48Projectがこれだけのムーブメントを巻き起こし、他のアイドルとは一線を画している特徴というのは、劇場というホームグラウンドを抱えている点が大きい。
    おニャン子クラブであったり、モーニング娘。であったり、過去の大所帯アイドルグループには、このようなホームグラウンドを抱えた例はなく、故にマスメディアとの結びつきがブレイクのうえで必要不可欠であったが、AKB48は劇場という下地を抱えている分だけ地盤がしっかりとしており、マスメディアへの露出は、より間口を拡大するためのあくまでも副次的な要素に過ぎないの

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    2013年04月20日
  • 日本文化の論点

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    AKB48が最大の論点かは、かなり疑問が残るものの味わい深いエッセイと評論の中間を狙った文体、論点の切り出し方は、秀逸。構造改革+リベラルを志向する政治運動が必要だという現状分析も素晴らしい。ただファンだからこそAKB48を最大の論点として取り上げるエビデンスが欲しかった。また、夜の世界をどう昼の世界を改革するのかについて改めて論考を待ちたい。

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    2013年04月06日
  • ゼロ年代の想像力

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    よく知っているものも、タイトルしか聞いたことのないものも、とにかく95年付近〜ゼロ年代の主要な「流行った」漫画アニメドラマ映画等々があらすじ・主題とともに紹介されているので、世間話のネタになる浅く広い知識を手に入れられた意味でためになった。

    あまりに卑近に思えて、自分のなかで系統だっていなかった作品群が筆者の描く系図に則って頭の中に並んだ。鵜呑みにするのもまずかろうが。

    筆者の言いたいことは何度も繰り返されているのでよーーく伝わった(くどいくらい)が、別人の文体で書かれた(当たり前だ、別人が書いたのだから)最後のインタビューは要らないと思った。

    ともかく東氏の『動物化するポストモダン』を

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    2013年04月02日
  • 日本文化の論点

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    ネタバレ

    マンガ・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーを代表とする「周辺領域」であった〈夜の世界〉の想像力が、政治や経済といった〈昼の世界〉を書き換えていく・・・
    すでに『PLANETS vol.8』を読んでいたので、すんなりと読めてしまう。『P8』での多くの刺激的な議論から抽出されたさまざまな論点が、この「〈夜の世界〉からの社会変革の戦略」を帰納的に論証していくかのように、新書としてまとめられている。

    論点①クールジャパン:日本が世界に輸出できるもの
    それはソフトそのもの(作品)ではなく、ニコ動やコミケといったコミュニケーションのインフラである。消費と創作の主体が一致してしまうような(二次創作)、現実

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    2013年04月21日
  • 日本文化の論点

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    PLANETS副読本、的な。
    宇野さんがいまどんなことを意図しているか、問題意識を持っているか、についてコンパクトにまとまってる。その意味では非常に新書というパッケージを活かした感じ。ふらっと本屋さんに行くくらいの(言葉は悪いけど)文化レベルがあって、かつちょっと手にとってみた人に刺さりやすそうな印象。PLANETSを読んだあとだったので、そこまで興奮がなかったのは事実ですが、復習を兼ねる感じになったというか、そういう意味でも副読本。

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    2013年03月14日
  • 日本文化の論点

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    昨年の大河『平清盛』を論じるネット界隈で偶然宇野氏を知り、現代のサブカルチャーを批評する人たちの動きに興味を持つようになった最近。先日はETV特集にも出演した宇野氏が考えていることが、新書本らしく端的にわかりやすくまとめられたというのが本書のようである。
    論点3〔音楽消費とコンテンツの「価値」〕、論点5〔ファンタジーの作用する場所〕は、とりわけ興味深く読み進めた。そして論点6〔日本文化最大の論点〕(内容はとある国民的アイドルグループについて)をクライマックスにもってくるような強かさこそが、彼の批評家としての活動の原動力なのだろうか、と感じた。
    情報社会で立ちまわる宇野氏が、あえて先日のようにE

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    2013年03月07日
  • 日本文化の論点

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    宇野さんの活動を追っていたり連載を読んでいるとこれは前に言ってた事や書いてた事をわかりやすく、普段読まない人に手に取ってもらおうとしているのがよくわかる。
    だから新書でということなのだろう。
    『リトル・ピープルの時代』から『PLANETS』vol.8からそしてその先へ向かうための過程にあるものたちが書かれている。
    宇野さんがEテレに出たりとかそういう活動が普段届かない層に向けて昼の世界を夜の世界に導くためのものだと思うがどんどん仕掛けていく決意というかある種の本気の遊びなのだろう。

    またAKBの話かよという人もいるのかもしれない。僕はAKBに関して詳しくはないが宇野さんや濱野さんが語る事で興

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    2013年03月06日
  • AKB48白熱論争

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    AKB48というもねに関してのザックリ議論です。あまり深くは言及してないけど、軽い感じで全体が書かれているし、政治や宗教と関連させた話もあるので、AKBをテレビ程度でしか知らない人でも楽しんで読める内容です。

    個人的にはもっと深く、核をついた話を期待してました。
    また対談の機会があれば、ぜひという感じです(笑)

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    2013年02月14日
  • AKB48白熱論争

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    先輩の薦めで読んだ。
    読み始めは、4人(小林 よしのり・中森 明夫・宇野 常寛・濱野 智史)が座談会でAKB48が好きということを語っているだけの本かと思ったが、彼女らの本気度を評価して、政治・宗教・資本主義と関連付けて、AKBシステムを語っているところが面白かった。

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    2012年12月17日
  • AKB48白熱論争

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    第2章「AKBで変わる政治・メディア・宗教」が面白かったです。
    読むと、劇場なんかに足を運んでみたくなりますね。

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    2012年12月16日
  • AKB48白熱論争

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    AKBのメンバーもSKEのメンバーもほとんど区別がつかない。そんな僕がこの本を読み始めたのは、対談している4人非常に興味があったから。そして、その期待にこたえてくれる本でした。AKBのとりわけ総選挙の話から発展して、メディア論から政治、社会、資本主義まで、思い切り語り合ってる。濱野さんとか宇野さんに興味があるけど、でもちょっと敷居が高いかな…なんて思ってるひとは、ぜひ、この本から読んだらいいと思う。AKBの握手会にも行きたくなりますw

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    2012年12月15日
  • AKB48白熱論争

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    すごく良かった。
    何が良いって4人の知識人たちが本気でアイドルへの愛を叫んでいる
    んだもん。愛のあるものはこんなにおもしろい!
    そして何かが「劇的に流行る」、「社会現象になる」には理由と、それが時代に受け入れられる土台ができていることが必要なんだとおもった。
    AKB48は、というかAKB48というシステムは時代に受け入れられるべくものとして、というか時代を切り開くものとして登場したのだ。
    とりあえずこれ読んでからドラマ「マジすか学園」を再試聴し、ドラマのおもしろさというか設定の巧さを再認識し、秋元康ってすごいんだなとおもった。

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    2012年11月06日
  • AKB48白熱論争

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    あの小林よしのり氏がAKBに轉んだとは聞いていたが、いやはやここまでとは。いい歳した大人どもが熱く熱く語るのである。
    呆れるやら、笑えるやらで楽しく読ませてもらった。
    世代を代表する知識人たちをここまで熱狂させるAKBに少なからず
    興味が湧いたのは確かである。まぁ、轉びはしないとは思うが(笑)

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    2012年11月05日
  • AKB48白熱論争

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    あっちゃんが辞める発表があったあと(1部)、指原がHKTに行くって決まったあと(2部)。
    4人のおとこがひたすらAKBについて。
    暇ならぜひ。

    「あえて」の時代が終わった。とか、
    半分は作り、半分は成り行きに任せる。とか・・・・

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    2012年11月04日
  • AKB48白熱論争

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    おもしろかった。何気なく見ているAKBをここまで語るとは。いつもは社会のこと、マジメに語っている人たちのAKBについての対談。仕事でAKBを研究している訳ではなく、遠征してコンサートに行き、握手会まで行ってしまう程にこの人達がなっている。おニャン子クラブから、モーニング娘までと、AKBは全然違うと。この人達のことなので、単なるファンで終わることなく、それがどのようなビジネスで、社会に何を与えているかなど、多いに語る。
    難を言えば、私のAKB知識が乏しく、登場人物をネットで検索しなければならなかったことか。

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    2012年10月14日
  • AKB48白熱論争

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    “あえて”ではなく“マジで”はまった4人の男。
    その熱さが面白く、うらやましいとさえ思った。
    (とくに濱野さん!)現場に行きたくなりました。
    本論とは外れるが、阿久悠がテレビ時代の画角に
    あわせて2人のピンクレディや3人のキャンディーズを
    つくった(らしい)。そういう意味ではAKBは、
    16:9時代にうってつけの存在なのかも。
    中森明夫の論客っぷりに感心しました。

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    2012年10月04日
  • AKB48白熱論争

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    Google+で日常を語らせ、その中から浮かび上がってきたストーリーを歌詞にして歌わせるという秋元康に脱帽。

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    2012年09月24日