宇野常寛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「14歳の世渡り術」ってシリーズの一冊。50年前は、14歳にとっては「世渡り」って言葉自体が、ちょっと避けたいものだったような気がしますが、これだけAIに仕事奪われる、とか、アクティブラーニングの必要性とか、少子高齢化とか、未来への心配事が山積していると、現在の中高生にとって「世渡り」はポジティブな能力として始めっから認識されているのかもしれませんね。久々に宇野常寛の言ってること聞こうと思い、手にした次第。非常に「らしい」展開で、一気に読んで楽しみました。なにかというと「コミュ力」とか言ってみんなとの協調性を強要する大人をしり目に、「ひとりあそび力」のこそ必要な能力というメッセージでした。『「
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Posted by ブクログ
押井守から特撮や2016年産アニメーションについて、下巻では論じられる。
日本のアニメーションが極めてネオテニー的性質を持つこと、映像からネットワークへと時代が変遷する中で物語の構造が批評性を持ちえなくなったことが宇野常寛氏のディスコースにより暴かれてゆく。
押井守の作品についてはあまり触れてこなかったので上巻ほど解釈に対する感慨を持ち合わせることはなかったが、一見独立した(作られた年代も離散している)作品群に対して連綿と続く思想の噴出を読み取り接続している点に宇野常寛氏の凄みを感じた。
文庫で追加収録された富野由悠季氏との対談が生々しく、また富野氏がまだまだ仕掛けていく気概を読み取るこ