宇野常寛のレビュー一覧

  • AKB48白熱論争

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    48のムーブメントは縮図であったりコードであったりとして機能できうるのではないかなぁと感じていたんだけどそれを使っていろいろな話をしている。それ自体に可能性がある事や、それを使って様々なことが語られていて面白かった。

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    2017年12月18日
  • 静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

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    落合陽一さんの「ミトコンドリアと人間の関係性(共生、ミトコンドリアが発電機となり人間にエネルギーをもたらす一方で、人間は細胞分裂することでミトコンドリアを増殖する。太古、人間がまだ単細胞生物であった時代にミトコンドリアと融合したと考えられている)は、人間とコンピュータにあてはまるのでは」の話が一番面白かった。
    そんな観点で物事考えられるなんて絶句ものです。

    フローレンスの駒崎さん、チームラボの猪子さん、クラウドワークスの吉田浩一郎さんも勿論面白かった。

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    2017年02月02日
  • ゼロ年代の想像力

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    ネタバレ

    文化から社会を読む。
    オタク文化への文芸的評論。
    こういう評論が苦手だった理由を考える。
    東に顕著に見られるが、主張を裏付けるための材料を極めて恣意的に選び出していること。
    そして本質的に後出しじゃんけんにしかなりえないこと。
    それはこの本も例外ではない。
    しかしどこかしら、嫌悪できない。
    言わんとすることを絞り込んでいるのが誠実に見えるためか。
    もう少し寝かせる必要がありそう。

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    2016年07月15日
  • 希望論 2010年代の文化と社会

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    対談は良い。その人がいま考えていることの「原石」が直接提示される。本書のそれは、非常に目映い。本書が語るのはお定まりの「希望」そのものではなく、個々人が自分の間尺にあった「希望」を探すための基本戦略であり、そのために「現代という時代をどのように位置づけるか」という問いが、くり返し問い直されている。

    見田宗介による戦後史の区分(「理想の時代」「夢の時代」「虚構の時代」)を受けて、大澤真幸は現代(1995年以降)を「不可能性の時代」と呼び、東浩紀は「動物化するポストモダン」と呼んだ。宇野氏は両者を止揚するかたちで「拡張現実の時代」と言う。このアイデアには正直痺れた。

    《ここで言う拡張現実的なも

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    2015年07月05日
  • ゼロ年代の想像力

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    「大きな物語」の凋落

    というフレーズは耳タコなんですけど
    わかりやすくてよかった。

    大きな物語がなくなって、冷たいけれど自由な時代がやってきた
    生きる意味は自分で探さなきゃいけないよ
    どうする?
    ドアを開けろ!

    というとてもわかりやすくてとても前向きな結論

    この素直すぎる前向きさをストレートに押し出してくるところに好感が持てた

    木更津キャッツアイが観たくなる。

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    2015年03月26日
  • ゼロ年代の想像力

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    宮台真司や小林よしのりが、なぜ援交から天皇へ、脱正義論から戦争論へと主張がかわったのかという解釈がおもしろかった。「安全な痛み」という表現も。

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    2015年01月25日
  • ゼロ年代の想像力

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    未来授業でお世話になったのでこの機会に再読したんだけど、今回の衆院選の決断主義的な側面に想いを寄せたり、しばしば指摘される自分の無自覚な父権主義的なところについて鋭い指摘を見出したり、なんか忙しかった。

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    2014年12月08日
  • 静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

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    気鋭の若手批評家が、さまざまな分野で新しいことに取り組み中の7人のイケてるメンズたちと対談した一冊。

    経験をデザインする自動車づくり、新しい働き方をつくるクラウドソーシング、市民運動としての新しいロビーング、オリンピックと新しい東京の都市計画、日本の美的感覚の更新、などなど、最先端の面白い取り組みや考え方が具体的に紹介されている。

    対談する宇野常寛さんも、単なる聞き役に徹しているわけではなく、けっこうガッツリと自説を展開しているので、かなりお腹いっぱいにはなる。しかし彼の言う事はとても面白くて、対談者ともかみ合っているので読みにくいということはない。

    オリエンタリズムやジャポニズムを切り

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    2014年11月09日
  • ゼロ年代の想像力

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    宮台真司や大塚英志の思想を90年代末に更新した東浩紀からその先、ゼロ年代を批評する。かつてないほど「自由」でいられる時代に、物語/想像力はどんな意味があるのか。セカイ系ではなくサヴァイヴ系に、仮想現実ではなく拡張現実的に。若干表現の仕方が雑なところはあるけど、大筋としては納得できる。さて、十年代も半ばだが、この10年はどのようにとらえられるのだろうか。

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    2016年01月17日
  • 静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

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    ネタバレ

    編著者の宇野氏は、1978年生まれの評論家。『PLANETS』という
    批評誌の編集長でもあるそうです。本書は、その30代後半の若い批
    評家による対談集で、対談相手として選ばれたのは、「それぞれの
    ジャンルで具体的な手触りをもった、〈今、ここ〉から未来に確実
    につながる、進行中の『静かな革命』の存在」を確信させる面々。

    具体的には、デザイナー/ツナグデザイン代表・根津孝太(1969年
    生)、クラウドワークス社長・吉田浩一郎(1974年生)、社会起業
    家/フローレンス代表・駒崎弘樹(1979年生)、建築学者・門脇耕
    三(1977年生)、デジタルクリエイター/チームラボ代表・猪子寿
    之(1977年

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    2014年10月05日
  • 静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話

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    読んでいてワクワクするしここで語れていることを全部理解できてないけどこの先どう面白い事を宇野さんをはじめとする皆さんが仕掛けていくのか、静かな革命が見たいと思う。
    読みやすくすぐに終わってしまったのでもっと長くてもいいのになあとも思うけど。ネクストPLANETSを楽しみに待つ。

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    2014年07月06日
  • ゼロ年代の想像力

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    ぶっちゃけさっぱり分かんなかったとも言える
    登場する作品が多すぎてこちら側の知識が追い付いてなかった
    ただそれまで存在した東浩紀の言説やセカイ系についてなどについてよく整理されていてよかった
    何度も読むことによって理解を深めていきたい本

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    2014年03月15日
  • AKB48白熱論争

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    みんななぜAKB48にはまるのか。人は何故人を推すのか。
    ここまで熱く語れるAKB48を解いていて、とても面白い。モテない男を救うシステムは果たして世界に通用するのだろうか。
    なお、12年8月当時「SKEで一枠取れないから紅白は不公平だ」と嘆いていたが、13年NMB,SKEで出場し、予想を超えたパワーを示していて驚きだ。

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    2014年01月25日
  • ゼロ年代の想像力

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    95~08 までのサブカルの潮流を世間の風潮から読み解く一本筋のとおった論理展開がなされている。 95~00 までの引きこもり~セカイ系の展開 ⇒ 00~05 の決断主義(サバイブ系) の発展までの流れを分類したのは見事。取り上げる作品も多岐にわたっている。 あとは、ポスト決断主義として、決断主義の弊害をどのように乗り越えるのかについて、啓蒙的に述べていたが、そのへんの内容はいまいち。 ここらは自分で考えていくことだろう。  引用として使っていた 東の動物化するポストモダンを読みたくなった。

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    2013年11月16日
  • ゼロ年代の想像力

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    気鋭の評論家、宇野常寛氏のデビュー評論です。文学、アニメ、ゲームからテレビドラマまでを縦横無尽に論じ、更には文庫化する際に4万1000字の原稿を語り下ろしたものが収録されております。膨大な情報量です。





    本書は気鋭の評論家、宇野常寛氏のデビュー評論です。2008年の刊行以降より、3・11後までを4万1000字の長きにわたって語り下ろしている原稿を追加して文庫化されたものであります。

    実のところを言ってしまうと、本書で取り扱われている文学、アニメ、ゲーム、テレビドラマのうち、話の内容についていくことができたのはせいぜい2割がいいところで、ぼく個人に限って言うと、ゲームやテレビドラマをほ

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    2013年09月29日
  • 日本文化の論点

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    気鋭の評論家、宇野常寛氏によるポップカルチャーの論点を抽出しつつ、現代日本社会を論じるという時代の地図を描き出す入門書的な書籍でございます。視点が斬新で宇野氏の発言はとても読んでいて面白かったです。

    本書は気鋭の評論家、宇野常寛氏による現代文明批評を新書という形にし、入門書という形でまとめたものです。僕が宇野氏を知るきっかけとなったのはいまや国民的アイドルグループとなったAKB48について、『ゴーマニズム宣言』などでも知られる小林よしのり氏らとともに、熱く激しい論戦を繰り広げていた様子を動画投稿サイトなどで目にしたからでございました。さらに宇野氏は自費出版で批評雑誌を主宰、刊行しながら自らを

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    2013年09月23日
  • 原子爆弾とジョーカーなき世界

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    宇野常寛さんが、A KB48や朝ドラやダークナイトやエヴァや特撮博物館や大河ドラマや政治やホリエモンについて語りまくる評論集。

    どの評論を読んでも、基本的には「ここではない、どこか」ではなくって「いま、ここ」に無限の可能性があるっていうことを言っていて、『堀江さんのこと』に書かれた堀江貴文論にも顕著だけど、既に存在している可能性を深く追求すること、そこに喜びや楽しさがあると。

    で、遊びを忘れたら滅亡すると。(平清盛論で)

    そもそも、宇野さんのしているポップカルチャー批評も今あるメディアに深く潜ることで、対象物をもっと面白く意味深くしているし、僕がこうして本の感想を書いているのもそういうこ

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    2013年08月23日
  • 日本文化の論点

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    ●標準家庭という概念の無効性 P9
    ●情報技術の生むあらたな「中間のもの」P18
    ●「地理」の死んだ街・東京
    P43 七年間住んでつくづく思うのですが、僕はこの東京という街はとても「変な街」だと思っています。たとえば僕は自宅のある高田馬場から距離的には数キロと離れていないはずの護国寺や目白台といった地区のことをとても遠くに感じている。感覚的には九段下や渋谷よりも遠くにあるくらいです。これはどういうことかというと、単純に鉄道のアクセスの問題です。電車の乗り換えの関係で、本来近い場所が遠い場所として機能しているし、その逆のケースも多い。これはおそらく、この街が極度の鉄道依存の街であるために起こって

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    2013年08月07日
  • ゼロ年代の想像力

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    現代史、現代思想。ぼくたちについての思潮、ここ30年間あたりの文化の仕組みや様態が語られています。この国の精神史。
    驚くのは取り扱っている「作品」の多さだなあ。純文学からラノベまで。映画から『仮面ライダー』シリーズまで。空撮的。ポップカルチャーの空撮。オタク文化のサラダボール。

    90年代に強く影響を受けた「ぼくら」のこれからを、そのあり方を考えていくに十分な素材が盛り付けられている。意味や価値は受け手により千差万別だから、体系化は安易なのかもしれないが、それでも、それを食べてしまう。表現力の妙か。巻末に扱われた「作品」目次(固有名索引)だけでワクワクしてしまいます。ちょっと気になるのは、ある

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    2013年06月30日
  • 原子爆弾とジョーカーなき世界

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    連載を読んでいるので木皿泉さんのとこ以外は連載時に読んでいて木皿さんの文章も他での掲載文を読んでいるにも関わらずけっこう読み飛ばしている部分や忘れてしまっている箇所に気付いた。

    AKBに関しては知っているけどファンというわけでもなく宇野さんなどが関わっている書籍などは読んでいる程度の僕でも1「ファンタジーの作動する場所」での文章の熱さというか宇野さんはやはりロマンチストなんだなって感じるし涙腺が急に緩くなりそうになる。

    2「糸子のために」も掲載時に読んで膝を打ったものだった。そうか糸子は洋装し自ら動いた事や後半のメタフィクション展開に僕は新しい朝ドラを感じていたのを思い出した。

    僕は『平

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    2013年06月19日