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情報社会を支配する相互評価のゲームの〈外部〉を求め、「僕」は旅立った。そこで出会う村上春樹、ハンナ・アーレント、コリン・ウィルソン、吉本隆明、そしてアラビアのロレンス――。20世紀を速く、タフに走り抜けた先人の達成と挫折から、21世紀に望まれる主体像を探る「批評」的冒険譚。
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Posted by ブクログ
相互評価ゲームから自立するためにはどうしたらよいか提案かつ啓蒙。ロレンスの失敗、村上春樹の暗礁ととてもスリリングな展開だった。村上春樹論は唸った。僕も遅く走りたくなったし何か制作したくなった。
面白かった。 、、が、序章でワクワクしただけに、 ロレンスの話がかなりの長尺で続く事に少し戸惑った。 そもそも匿名性を求めて、SNSをする人間は今さほどいないのでは、、? そして行き着くべき先の真っ先に出てくる具体例が批評ということもあまりピンとこなかった。 途中書き
砂漠より庭だと言うが、 砂漠を知らないと庭のありがたさもわからない気もする。 デタッチメントからコミットメントへ。 その独りよがり(暴力性)に閉じずに開かれ続けることは大切。 結局多様性、とか言ってしまうと結論としてはあまりにも凡庸ではある。 歴史に見られる感覚。 SNSと帝国主義の拡大。...続きを読む グレートゲームとしてそれ自体が目的化してしまう。 内部の中に外部を見出し、攪拌させる。
SNSの隆盛で承認ゲームになってる世の中に対し、アラビアのロレンスや村上春樹の行動や発言から洞察する精神状態を考察し、その欠陥を浮き出すことにより、遅さから得る自己の取り戻しの持論に繋げる本
プラットフォームから庭へ。 『庭』の具体的なイメージが本書だけではし難い部分もあるが、文芸誌『群像』の連載をあわせて読むとその目指すところが見えてくる。 個人的な視点で『庭』の概念を抽象的に表現するなら『偶有性』×『強い原理(物語)』×『手触り感』のようなイメージ。 考え続けたくなる一冊。 普段小説...続きを読むは全く読まないので、村上春樹批評は非常に勉強になったと同時に興味深かった。
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