高田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファンタジーということで楽しみにしていた作品
魔法などはないけれど、現代とは違う文明って感じでとても良い
今作の1巻に関しては説明が多く淡々としている印象
現時点ではのめり込むまではいかないけれど、物語の世界観や雰囲気は好きかな
会話の方法とか凄く興味深く感じられた
指話、なんとなくなイメージで想像はしているけれど、イメージが合っているかは分からない笑
そして時々漢字が分からないけど、調べることで勉強になるなと思ったり
綴られる文章は凄く素敵だなって思う
2巻はどのように進むのか期待してしまう
マツリカの物語ではなく、マツリカとキリヒトの物語なのだろうか
それともキリヒトの物語なのだろうか
そ -
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Posted by ブクログ
上下巻を一気に読みました。
設定も内容も本当によく練られていて面白いのですが、やっぱり読みにくくてイマイチ入り込みにくい文体です…
歴史や社会学や言語学などについての知識を得ることができたのは有意義でしたが、いちいち回りくどい表現をされるので集中して読むのが難しく感じました。
気になるんですよね…変な言い回しが多すぎて笑
わざわざそこでそんな言い方する?ってツッコミを入れたくなるので気が散りながら読みました笑
例えるなら、年寄りが書いた現代小説というか…高齢者の話し言葉をずっと聞いているような気持ちになります。
あと方言が多すぎて本当に読みにくいです笑
ジャンル的には青春ミステリーってところ -
Posted by ブクログ
『黒猫を飼い始めた』のシリーズ。「新しい法律ができた」で始まる掌編がたくさん入ってお得。
圧倒的に面白かったのは白井智之「ぜんぶミステリのせい」
こんなにソフトな話書いてここから入る人いたらどうするつもりなんだろう。この短さで犯人当てに挑戦してミステリに向き合ってて好き。
大沼紀子「もう、ディストピア」も反転がうまくて面白かった。
五十嵐律人「革命夜話」はさすが得意分野って感じでこれがラストで締まってよかった。
退屈する話も特になく、各作者の色が出ていて軽く読むのによかった。赤川次郎の赤川次郎らしさたるや。
『異セカイ系』の名倉編が参加してて嬉しかった。また長編書いてほしい……! -
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Posted by ブクログ
呪いとは。信じるとは。
マツリカやタイキ、ヒヨコやロワン、キリヒトといった錚々たる登場人物が出てくるもの二国を巡るゴチャゴチャっとした政治小話。
実は大戦争が起こらなかった、”起こらなかったことであるから、いつ起こらなかったか、どのように起こらなかったのか、そのように問うても答えはない”という起こらないことの裏の詳細を細かに練り上げた物語。
1番おもしろかったのはキリヒトがミツクビに叩きつけてきた書簡とその解説部分。そこには、呪いという怪奇的なものが、実に心理的な駆け引きをもって科学的に行われるとするならこういうことなのだとハッとする。
また、信じているとはどういうことかをマツリカとタイキが -
Posted by ブクログ
マツリカさまが出てこない(笑)
続編のようで続編でない。
同じ世界観のまったく別物語。
…としても、もちろん読めるけど
絶っっ対に前作を読んでいないと
盛り上がれないポイントが!
なぜなら、あのキャラが(もごもご)
マツリカの策によって
官僚が失墜したニザマの統括地。
追われる身の姫君を国外に逃がすため
護衛として雇われた剛力たちが
たどりついたその港町は
己の利のみで動く
裏切り者のうごめく街になっていた。
最初は距離を置いていた剛力と近衛兵が
軟禁された姫君を救うため
団結してからがいいね~。
街の最下層にいる少年たちが
彼らの力になってくれる。
こちらもはじめは損得ずくだけど
行動を -
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Posted by ブクログ
お試し読みで、ジャンゴのやんちゃな雰囲気とアフメドとのコンビ感に惹かれたのと、古楽に興味あったので購入。
舞台は2017年のフランス・リモージュ。新聞記者のジャンゴは祖父の遺品整理に訪れた村で、祖父の遺した20あまりの黒檀の箱を入手する。
その箱の中で見つかった楽譜の紙片の謎を早く知りたかったわたしには、そこまでが中々に長かった〜
フランスの戦争の傷、移民とテロ、表現の自由、歴史の捏造と対抗、など、今の日本の社会でこそ意識しなければならないテーマが、対話を通した知識の塊で書かれる。半端ない分量で。
キャラクタはそれぞれ魅力的なんだけど、ひとつひとつのテーマについての語りがすこし冗長 -
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた。」という一文から始まる短編小説が25編載っています。
25人の書き手が、もしこんな新しい法律ができたら、という視点でお話を綴ります。
「新しい法律」ができた理由がそれぞれ興味深いです。
例えば、
・金子玲介さん「ルパちゃん」では、「少子化対策」のために「子どもがわりに人口知能を搭載したぬいぐるみを所持することを禁止する法律」ができます。
・日野瑛太郎さん「推し活制限法」では、「推し活にハマり過ぎて身を持ち崩す人が出た」ために「推し活への課金上限を制定する法律」ができます。
(わたしが、ぜひ読んでみたいと思っていた、くどうれいんさんの場合は、)
・くどうれいんさん「ショ