高田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全4巻中、3巻での出来事
元儀仗隊アキームとイラムの心の機微
魔術書のニセモノぶり
印刷技術の普及による本の物理的価値の低下
特定の書物を禁書扱いする行為の無意味さ
戦役回避の布石としての技術復元
マツリカ襲撃とその結果
荒れるマツリカ
ニザマ帝との交渉
前半は書物を禁書扱いする無意味さについてのあれこれ
この辺は現代の表現規制とかデマの取り扱いに繋がるものがあるなぁ
間違っている事を広めたくないなら、間違っている事をそれ以上に広めればいいのでしょうけど
現実問題として、理解出来ないものより自分でも理解できるものを信じてしまう人が一定数いるわけで
そんな人達の目に触れないように情報を制限するというのは言論統制として正しいのかどうか
デマも深度があって、最初から最後まで荒唐無稽なものと、一部事実に即しているけど大部分が間違っているものがあるわけで
じゃぁ、何が正しくて何が間違っているのかという絶対的な評価とうのは本質的にはできないんですよね
となると、どんなデマであろうと言論そのものを封じる事はできないのではなかろうか
後半に関しては、これまでの展開の繋がりに驚く
地下水道の探索からの渋鞣の設備がこう活かされ
さらにそれが戦役を納めるための技術として用いられるという展開がね
知識ってすげぇなぁと改めて思う
そして、船旅でのマツリカの弱気デレ加減がよろしい(笑) -
Posted by ブクログ
文庫版3/4巻。
独特な小説だなぁ、とあらためて感じる。
読み応えのある展開。結構な頻度で難しい言葉が使われいるので、いちいちググり、へーほーと思いながら読んだ。どうやらニザマについて使われる言葉には中国に由来した言葉が多い。
一ノ谷をはじめとする周辺国家の思惑が交差する。マツリカ率いる高い塔の面々が活躍する。一見するとマツリカ達の計画は順調に進んでいるように見えるが......
以下ネタバレ有り。(備忘録)
今回はキリヒトはあくまで通訳としてのキリヒトだった。ある時、マツリカを狙う刺客が現れ、マツリカの利き手である左手を封じた。キリヒトには守れなかった。一種の催眠術のようなものであり、ハルカゼらはその術を説くべく奔走することになる。ハルカゼ超優秀。こんな姉が欲しい。
キリヒトの存在は、マツリカにとって全てとも言ってよいほど、以前にも増して掛け替えのないものとなっていた。
左手を失い、一時は失意に沈むマツリカであったが、周辺三国の状況が放っておかなかった。左手はなくとも右手がある。キリヒトがいる。そのことが彼女を落ち着かせた。
また、一年前からタイキ(先代)とキリヒトの師(先代キリヒト)が姿を消していたことがわかった。その目的は何か。マツリカの下にキリヒトを、タイキは自らの下に先代キリヒトを呼び寄せた、その理由とは何か。マツリカは何かを理解しているようである。
文庫版三巻目の見所の一つは、何と言ってもニザマへ出向したマツリカを描いたシーンではないだろうか。
ニザマ帝を前に臆せずに向き合うマツリカはさすが。そのマツリカさえも辟易させるほどに、ニザマ帝がとてつもなく奥深い人物と感じさせるところが、著者のすぐれた文才を感じる。
宴会の場での、二人の対話には読んでいるこちらもヒヤヒヤした。言葉の検閲、言論の統制を行うニザマに対し、言葉は自由に開かれるべきと主張するマツリカ。
私の思考が入り込む余地なんて無かった。何となく、中国やロシア、かつてのナチスドイツを想像してはみた。
最後にニザマ帝の医者の間で『諱(いみな)』について、魔女は知っているかという会話がなされる。ニザマ帝自らの死を覚悟しての言葉か。最終巻に向けての伏線か。
今後の展開が予想できない。キリヒト頑張れ。マツリカ頑張れ。 -
Posted by ブクログ
下巻になってがぜん面白くなった。
姫様の救出とそれに続く近衛と鼠の救出。
そしてヒーローは最後に登場すると言うばかりの高い塔の魔女の登場。
いやあ、物語はこうでなくっちゃ^^
マツリカの存在感はやはり別格。
大人も子供も働かせて自分は優雅にワインを飲んでいる姿は最高だ(笑)
そして彼女が現れてからはいわばこの物語ミステリーの解決編が始まることとなった。
ラストは言葉に纏わる謎解きがカギにっているのはいかにもこのシリーズらしい。
物語としてはこの中にキリヒトの姿を見たかったけど、それはまたいつか語られることを期待したい。
そして個人的にはユシャッバ姫様のさらなる活躍を見てみたい。
この人、絶対、このままおとなしくしているとは思えない^^
それもまた期待したい。 -
Posted by ブクログ
物語が大きく動き出す第3巻。
崖下の工房や指話などそれまでの伏線が重要な意味を持って物語に関わってくる。
作者的にも、ようやくここまで来たかという感覚なんじゃないかと思ったり。
利き手を奪われたマツリカの動揺と焦燥。
そんなマツリカの助けになろうとするキリヒトの献身。
まさに、これまで二人が培ってきた絆の深さに熱くさせられる。
ただ個人的に今巻で一番熱くなったのは、イラムがアキームの顔に手をやり、語る場面。
こういうのに弱いのよ。
さて、ニザマ帝室との関係を結んで、策は成ったように見えるけど、当然、宦官たちの反撃が予想される次巻。
先代タイキのたちの動向も併せて、スカッとする大団円を期待する。 -
Posted by ブクログ
自分が知らない日本語がこんなにもあったのかと思い知らされながら、逐一辞書を引いていては話にのめりこめないので、とにかく雰囲気だけ感じて先へ先へと読み進めます。だって面白いんだもの! 現実に引き戻されずにドップリ浸りたいんだもの!(地団太) これだけの語彙を自在に操れたらいいだろうなぁと羨望しつつ、一般人との会話では碌に通用しなさそうですね(笑)
語彙や言語学に限らず、政治戦略・地質学・農学・商学と、筆者の学の深さには恐れ入るばかりです。どれも単なる知識のひけらかしではなく、全てが密接に絡み合って話の展開に活きてくるところが凄い。凄すぎて全くついていけない自分が情けない……(涙) 話の骨太さに押しつぶされそうになりつつ、時折挿入されるマツリカとキリヒトのエピソードや、衛兵たちとのやりとりに心和まされています。
次はいよいよ最終巻……ぶ……分厚い……(汗) -
購入済み
とにかく2巻まで読むように
最初はとっつきにくい感じでしたが、勧めどうり2巻まで読んでなるほどと、自分の見逃したところを確認するため直ぐに1巻を読み直しました。
はやく先を読みたいけど、見落としもしたくない
ゆっくり楽しめる物語だと感じました。