森恒二のレビュー一覧
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タイトルが問題
「自殺島」。
本篇を読めば確かにこのタイトルでおかしくないんだけど、どうも「自殺をするための島を扱った安っぽいマンガ」をイメージしてしまう。
実際、マイナーな作品でそんな内容のマンガ、多いし。
読んでみれば、むしろ「生きるとは何か」をテーマにしたサバイバル作品だとわかる。
これはタイトル詐欺ならぬ、「タイトル損」じゃないかな。
もっとも、内容自体は同じ作者の「創世のタイガ」とかなり共通点が多い。
舞台が現代の絶海の孤島か、原始時代かの違いであり、サバイバルと生への執着という面では同じ。
まあでも、面白いからいいんだけどね。
ちょっとクセのある絵も、慣れてしまえば「これぞ森恒二」という感 -
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マンモスとの対峙
徐々に集落の人たちとも打ち解けてくるタイガ君たち。ネアンデルタール人との戦さでは、逆にイキイキしているので、大学生仲間からは苦言なども。
確かに戦わなければこちらが殺される側になりそうな世界ではありますので。
移動するマンモスの群れは木を薙ぎ倒し、あたりの植物を食べ尽くしてしまうので、狩猟採集生活よろしくマンモスのいない土地に移動しなければならなさそうですが、タイガ君はマンモス狩りを提案します。
その事前の具体策としてヘラジカのような大きい鹿に、返しのついた銛を使ってみせたりで、マンモス狩り、1巻冒頭の場面に繋がるのでしょう。
タイガ君たちが歴史を変える宅割を持っているとしたら、マンモス狩りも -
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戦士の証明とか
タイガ君、今度はティアリ兄とのサシの勝負に。関節技を決めて失神させ、何とか勝利します。この辺の格闘技が出てくるあたりも森恒二さんの作品っぽいです。
ティアリさんたちの言葉も一定、分かるような吹き出しも出てくるようになって、どうやら彼女たちはネアンデルタール人とホモサピエンスの混血っぽいです。(実際、遺伝子レベルでは現生人類には双方のが入っている)
獲物の血を飲んで塩分の補給をしたり、また戦さの気配も。
木で車輪を作り、台車を作成するエピソードも良かったです。 -
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新たな旅の伴侶とか
いざこざに巻き込まれていた女性を結果的に助けて、彼女と共に行動するタイガ君。名前もティアリというようです。
この時期の人類は既に、音声言語も得ていたようです。
あと途中、狼を囮に使って襲来を防いだり、子狼を保護して訓練したりと、タイガ君が狼をイエイヌ化させていました。
行方不明だった仲間とも再会しますが、どうやら戦士、であることを証明しないといけないようです。
服があまり劣化していませんし、タイガ君のヒゲも伸びたりはしていませんが、この辺はちょっと野暮な突っ込みしょうか^ ^;; -
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当時の人類との遭遇とか
ケブカサイ(ケサイ)など、この頃の哺乳類は今より大型なようです。
主人公のタイガ君、ここにきて順応し、ようやく生の実感を得ているようなところもあるようです。この辺は森恒二氏の他作品の主人公に通じるものがあります。
石器のサンプルも入手できたので真似して作ろうとはしていますが、簡単ではないようです。
新旧人類、交雑もしていたと聞きますが、作中では争っていて、タイガ君、仲間とはぐれてしまいました。
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サバイバルもの
大学の卒業旅行でゼミ仲間と豪州に行った主人公一行が過去に遡ってしまって、という作品です。カリコテリウムやホラアナグマは知りませんでしたが、さすがにマンモスは知っていました。
まずは水と食べ物が必要なので、亀を捕まえて食したり。調理用に火を起こしたり、猛獣に襲われないような住処を探したり、も重要でしょう。
なおかつネアンデルタール人やクロマニヨン人が争っているらしい現場にも居合わせたりで、前途多難です。