吉田健一のレビュー一覧

  • 舌鼓ところどころ/私の食物誌

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    東南アジア勤務の折、日本語書店でこの本を購入。異国の暮らしを送りつつ、あれこれ拾い読み、あれも食べたい、これも飲みたい、と妄想が広がる、楽しい本でありました。著者`吉田健一`のお酒を飲む楽しさ、嬉しさ等が、じんわりと伝わってくる、楽しい本であります。

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    2020年02月23日
  • ロビンソン漂流記

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    18世紀イギリスの文筆家ダニエル・デフォー(1660?-1731)による漂流冒険譚、1719年。子ども向けの冒険物語として知られるが、孤島に漂着して自活していくロビンソン・クルーソーは近代的な経済合理性に基づいて行動するホモ・エコノミクスの原型であり「資本主義の精神」を先取りするものであるとして、経済学者(マルクス、ヴェーバー、大塚久雄など)からも注目されてきた。以下、精神史上の観点から気になった点をいくつか挙げる。

    □「中間の身分」

    物語の冒頭、外国への冒険旅行を望む息子に対して、実直な商人である父親は「中間の身分」という興味深い概念を持ち出して、青年の向こう見ずな企てを思いとどまらせよ

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    2018年10月09日
  • わが人生処方

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    老年期に差し掛かった吉田健一さんの作品だが、人生の艱難辛苦や狂騒に明け暮れる世の中を観察して吉田さんらしい視点でわれわれへの導きを提示している。 よくよく味わいたい作品。

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    2017年09月18日
  • 汽車旅の酒

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    「酒が本当に上等になると、人間は余りものを言わなくなるものである。」そうですね(^-^) 酒は静かに飲むものだと思います(^-^) 吉田健一 著「汽車旅の酒」、2015.2発行、中公文庫です。一番心を揺さぶった箇所はw「人間は仕事が出来る間が花だ、と言うが、むしろ、したい仕事をしてしまって、天気なら日向ぼっこをし、雨なら小料理屋の隅で雨の音に耳を澄ましたり、家で読書に耽るとかする境涯こそ、人生の花と呼んでいい時期なのではないだろうか。」なんだか、読んでて無性に嬉しくなりました。

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    2017年08月11日
  • 吉田健一

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    小説やエッセイであれば、多少難しい内容で、知識が追い付かなくても何とか読めるものだけれど、評論となると知識がないと歯がたたない。本書に収められている二大評論のうち、「文学の楽しみ」のほうは半分くらいは何とかなったという感じだが、「ヨオロッパの世紀末」は歯が立たなかった。欧州の古典というのは全滅に近かった。悔しい。
    他に収録されているエッセイはとても味があり、楽しく読めた。

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    2016年09月15日
  • 東京の昔

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    国語辞典、漢和辞典、英和辞典で言葉を調べながら読みました(笑)。

    浅学な私としては、読み始めのころは、少々衒学的文章ではないかと思ってしまいましたが、日本とヨーロッパの文明・文化の比較を引き出すうえで、必然的にああいう書き方になったのだと途中から思いました。

    少ない登場人物のお酒を交えての他愛無い会話が、戦前の東京の風情をうまく醸し出されていました。

    効率・効果・成果主義と暮らしにくくなった現代人としては、こんな暮らしやすい時代が日本にあったのかと思い知らされました。

    講談社学術文庫の「あそびの哲学」で紹介されていた本ですが、吉田健一氏のあそびの本質がびっしり詰まった本を読むことが出来

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    2015年03月04日
  • この情報共有が利益につながる

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    フレームワークとケーススタディの両方が満遍なく記載されていて構成良し。

    ただの理想論ではなく「あなたの会社も失敗したでしょ?」というところから話を進めていて実践よし。

    それでも!情報共有が上手くいく会社は、きっとみんな仕事にビジネスに真面目で真摯なんだろうなぁと思います。

    どうすれば自社群に展開できるか、思案のしどころ 絵を描いてとにかくやってみるのみです。

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    2013年05月18日
  • ロビンソン漂流記

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    児童向けに再編集されていないバージョンは初めて読んだ気がする。小学校の頃は無性に無人島に行きたかったなぁ。。。

    そもそもイギリスの中流階級だったロビンソンが船乗りになっていろんな大変な目にあって行くあたり、当時もノマド的なものへのあこがれがあったんだろうか。。。

    聖書が無茶苦茶出てきた。こんなに宗教的なこと意識するお話だっけ。。。

    人食い人種が出てきた。フライデーはもう少しで食べられてしまいそうになっていた人食い人種。こんな設定覚えない。。。!こら児童向けで削除されたんだろうな。

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    2013年04月05日
  • この情報共有が利益につながる

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    情報ではなく、人中心のナレッジシェアを掲げている。事例が多く、単にITだけでは運用がうまくいかないことが良くわかる。
    リアルコム社が、昨今のソーシャルメディア、取り分け社内SNSとして出て来ているセールスフォースのChatterなどについて、同社がどう捉え、同社の製品戦略に活かしてるのか興味あるところ。

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    2011年12月18日
  • ロビンソン漂流記

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    航海途中に船が難破し、無人島に辿り着いたロビンソンが誰の力も、有効な技術も持たずに、快適な生活を求めて悪戦苦闘するストーリー。
    帝国主義に象徴される、文明国と未開地の問題やカニバリズムに対する価値観、宗教の摂理について悩む場面など、ロビンソンを通じて、当時の世界観が感じられる興味深い一冊。

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    2011年10月13日
  • 東京の昔

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    問題が発生した。まさかの、小説、であった!
    読み終わって解説を読むまで小説だとは露ほども思わない。
    完全に随筆だと思い込む。
    ああ、これが「『私』小説」のトラップ!
    こういうの読んじゃうと、ホントどの「私」も信じらんない、私不信に陥ってしまいそうだ。
    また、このタイトルが。「東京の昔」って。完全にエッセイ臭を漂わせているじゃないか。トラップだよ、トラップ。

    随筆だと思って読んでいたので、この人(私が思い込んでいた吉田健一氏)のコミュニケーション能力の素晴らしさにあっけらかんとなってしまっていた。
    近所に住む自転車屋の勘さんや、自分より一回りも年下の仏文科の学生・古木君なんかと、ちょろんと出く

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    2011年03月31日
  • ロビンソン漂流記

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    昔自分が読んだ子供向けものより宗教色が強い話だった。

    放蕩息子が困難にあって改心し、その後自分の生活の糧に感謝するというのらまさにそうであるし、神が与える生活の必然性と幸福を繰り返し説いているのは印象的だった。

    また、人を食べる黒人やそれを奴隷とし宗教を教え彼らを討ち滅ぼすことは、英国人がアフリカ大陸を占領しキリスト教を広めたことを連想せざるを得なかった。


    しかし、そういった宗教色が強い点を除いても、ロビンソンの島での生活や彼の考えの変化は昔と同じように非常に面白く、ポルやフライデーとの交流は心温まるものだった。

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    2010年10月26日
  • ロビンソン漂流記

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    冒険譚というよりは、一人の人間が如何にしてキリスト教徒となっていくかという物語、といったほうが正しいと思います。
    「罪の文化」や「神と向かい合う」というキリスト教的な道徳精神が理解し難い我々日本人にとって、主人公ロビンソンの心の動きは分かりやすい教材になるでしょう。

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    2010年10月15日
  • ロビンソン漂流記

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    3年前に読んだ時は、途中で飽きてしまったけど、今回再チャレンジして楽しく読めた。すごい冒険の世界。2度の遭難、救助、脱出、そして帰国・・・って、本当に波乱万丈。無人島での暮らしは、完全に自給自足だし、後悔したり、神に感謝したりの繰り返しで、想像を絶するものだった。

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    2009年10月04日
  • この情報共有が利益につながる

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    「情報活用」は企業の課題だが、うまくやれるところは少ない。「情報」と一言で片付けるがいろんなタイプがあり、流通やストック方法も異なっている。きちんとアプローチさえすれば結果はだせると思えた。目からウロコ。

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    2009年10月04日
  • 赤い死の舞踏会 付・覚書(マルジナリア)

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    ネタバレ

    北山猛邦『神の光』で久しぶりにポオが読みたくなった。収録作は『ベレニイス』『影』『メッツェンガアシュタイン』『リジイア』『沈黙』『アッシャア家の没落』『群衆の人』「赤い死の舞踏会』『アモンティラドの樽』と評論2つ。あえてか?一般に流布されているタイトルと違うものが多い。やはり模倣した文体より原文の方が数段晦渋で、地の文は常に論考を読まされているみたいだ。
    某ポオオマージュ作品で『アッシャー家の崩壊』を犯罪小説としても読めるぞという評論を読んでから、注意深く再読したけど少し無理筋では…?ポオがそこまで見越して描いているとは思えない。
    『アモンティラドの樽』は地の分がほとんどを占めるポーにしては珍

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    2025年12月28日
  • 酒宴/残光 吉田健一短篇小説集成

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     一九五七年刊行の第一短篇集『酒宴』と、一九六三年刊行の第二短篇集『残光』を一冊にまとめた文庫本。短編小説集成と副題にあるが、小説というより随筆という感じの作品がほとんど。まあ一応最後まで読んどくか、と機械的にページをめくっているうち、次第に、ちょっと面白いかもという感じになった。最初期の頃の作品よりも、ある程度創作経験を重ねてからの作品のほうが読み心地が良い。建物の内部を執拗に描写するのが特徴的。一番最後に収められた『邯鄲』(pp360-378)は、お酒に酔ってみた夢のなかで世界一周、という感じの内容で、これが一番読んでて楽しかった。

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    2025年11月23日
  • 汽車旅の酒

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     父親が吉田健一のファンだった。だから、この人の作品は意図的にこれまで読むのを避けていた。それなのに、なんで今回手に取ったのかというと、あるアンソロジーに収録されていた吉田健一による、幽霊の出てくる短編がなかなか良かったからだ。
     で、近々遠いところへの出張も控えているのでこの文庫本を選んだのだけれど、「併し兎に角、旅行している時に本や雑誌を読むの程、愚の骨頂はない(後略)」(p27)という吉田健一とは、そもそも私は旅についての認識が違うのであった。そして、彼があちらこちらを旅しては、酒を飲み、肴に舌鼓を打つのをひたすら読まされても、面白くもなんともないのであった。
     だが、後半に収められた短

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    2025年11月14日
  • 酒談義

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    吉田茂首相の長男の文筆家による酒にまつわるエッセイ集

    読みにくく感じる文体ではあるが、SNSで呆けた言語感覚を刺激してくれる。
    育ちの良さによるためか幅広い教養、時代背景など興味深い。
    なにかと小難しい感はあるが、
    なりより、お酒が好きなんだろうなという、
    素敵な駄目加減が素晴らしい。

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    2023年08月02日
  • 父のこと

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    父である吉田茂のことを家族の視点から描いている。このような親子関係もあるのだなと感じた。

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    2023年07月01日